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「ああ!」
「な、なんだ!?」
「思い出した!」
「なにを!?」
「夢消草だ! それで森夢は消える!」
「よし! ナムルはエライ! やっぱ山の神だ! で、どこにあるんだ?」
「えーと……えーと……」
「思い出せーーッ!」
「あせらすなよッ!」
「早く!」
「えーと……そーだ! 精霊王が持ってるんだ!」
「行こうーッ!」
「どこへ?」
「精霊王のとこだろが! さあ、どこだよ精霊王は?」
「わかんねえ……」
「えっ!?」
「わかんねぇんだよう……」
ナムルは泣きそうな顔をした。
「わかんねぇじゃねえよ! 思い出すんだ! このトンカチ頭!」
と、カルビがナムルの頭をひっぱたいた。
「わ……わかったよ……えーと……すっごく昔に聞いたんだよな……精霊王に会えるのは……」
「考えろ!」
「あせらすなよ! もう……」
「なんかあるだろう。精霊王の情報が!」
言いながら、カルビはスターシアの宝石になってしまった髪にやさしく触り「必ず助けるからな」と誓った。
「十字架だ!」
突然ナムルが叫んだ。
「なんだって?」
「十字架!」
「どんな十字架だ?」
「思い出した。森に結界を張り住みついた精霊王の話を、むかし仙人に聞いたぞ!」
「それで!?」
「そうそう。結界を張り、見えない精霊王だが……、なんでも、夜の十字架によって見えるのだと……」
「まてよ。夜の十字架ってなんだ?」
「え〜と、なんだったかな……」
「思い出せッ! スターシアがあぶねえんだぞ!」
「わかってるって! えっと、昼の十字架があって……」
「なんだって?」
と、カルビが聞き返した。
「いやさ、昼の十字架ってもんが……」
「それって、なに?」
「えーと……昼の木陰で昼寝してるだろ。そうすると、キラキラと木漏れ日が十字架に見えるよな」
「ああ、見える」
「それが、昼の十字架さ。それで……えーと夜は……なんだっけな……」
「バカッ! 早く思い出せよ! ナムル!」
「あ、あせらすなって! えーと、えーと……そーだ!」
「なんだ!?」
「星がキラキラと十字架に見えることがある」
「ああ、それで!?」
「そうだ! 星が十字架に見えるところだ! そこが結界を消してしまうところなんだ!」
「その結界の消えた場所から精霊王を見つけ、夢消草をもらえばいいってわけか!」
「そーだ!」
「よし行こう!」
「待てよ、もうじき夜だ……星が出るまで待つんだ……がんばれよスターシア!」
と、ナムルがカルビの手とスターシアの手を同時に握った。
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