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カルビの拳から放たれたキラキラと輝く青白色の光の束が、グイイイイイイイイインとのびて、ガッデムを直撃した。
「どあああああああああああああ!」
叫んで、ガッデムがスターシアを離した。
「どあああああああああああああ!」
ガッデムの体が光につつまれてゆく。
「どあああああああああ……………」
消えた。
〈銀の皇帝〉ガッデムが消滅した。
「な、なにがどうなったんだ?」
びっくりしたカルビは、腰を抜かした。
「うわああああああああああああああ!」
ガッデムの部下たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げた。
がらんとした広場に、三人だけが残った。
ナムルはスターシアを抱えた。
「しっかりしな。勇敢なお姫さま」
ナムルにしては最大級の敬意を表した。
「う、うう……」
「だいじょうぶか?」
「ええ……でも、からじゅうがバラバラになりそう……」
「よくがんばってくれた」
「カルビは?」
「ああ。もうだいじょうぶだぜ。以前よりさらにパワーアップしやがった。どうもあいつはこの大地に愛されているらしいよ」
「パワーアップしたの?」
「そのうちにわかる」
と、ナムルが優しい笑みを浮かべた。
「スターシア!」
カルビが駆け寄った。
「だいじょうぶよ。心配しないで」
「俺、スターシアに迷惑かけた……」
「そんなことないよ。カルビ」
「これから、もっと、スターシアを守るよ」
その言い方が子どもっぽくておかしかった。
くすっとスターシアが笑った。
「ばーか」
と、ナムルがカルビの頭を軽く小突いた。
「いってえ」
カルビが口をとがらせた。
「あはは」
スターシアが笑った。
その笑いでカルビもナムルもほっとした。
しかし、スターシアの顔色はあまり良くなかった。
「さて、ここを出よう」
ナムルが言った。
「そうだな。魔法教会の逆襲にあうかもしれないし」
「スターシアはオレが背負う」
ナムルが言った。
「ごめんね」
「いいんだ。仲間じゃねえか」
はじめて、ナムルがスターシアを仲間だと認めた。
「どこに行くんだ?」
「昔オレが住んでいた霊山だ」
「よし! 行こう」
「その前によ、ちっと、俺の背中の翼がな、調子わるいんだ……」
「気にするなよ。なら歩けばいいんだからさ」
カルビが先になって〈銀の皇帝〉の山城を後にした。
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