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巨大なナムルとアランが組み合っている。
「こんにゃろーーーーーーーっ!」
いきなり、でっかくなったウキウキが突進してきた。
「い、生きてたのか……」
ナムルはウキウキの乱入に驚いた。
できたら再会を喜びたかった。だが、ナムルには魔女アレルギーがあった。魔女が近づくと、体が震えるのだった。
ガシッ!
と、ウキウキがアランの首をしめた。
「ぐぐぐ、ぐるじい……」
アランはナムルの首をしめた。
「く、苦しい……」
ナムルはアランのボディーに拳をたたきこんだ。
バシッ! バシッ! バシッ!
巨大な3人がシーアスの中心部をガッシャン、ボッカンと壊す。
その様子は、港にいた漁師たちも見つめていたし、城にいるアブラック三世も目撃した。
「このシーアスをつくった者でもなく、住んでいる者でもないヤツらがシーアスを壊している……」
アブラックはダジャレを言う気持ちにもなれなかった。
自分の王としての力のなさを感じた。
「まあ、しかし、これは天災ということにしよう。あまりナーバスになると胃を悪くするからな」
「王さま! た、大変です! 軍隊が……城に乱入してきました……」
叫びながら、侍従が部屋に飛び込んできた。
「バカなやつらだ。混乱して秩序まで乱している……」
「王さまの首を斬ると……」
「俺の首でおさまるなら、とうの昔に斬られているわ!」
「いかがいたしましょう!」
「逃げる!」
「は?」
「逃げるんじゃ!!」
アブラックは机の上にある王の指輪をはめて、紙になにやらメモをするとクリスタルの灰皿の中で燃やした。
「さあ、わたしの文字よ! グリフォンのもとへ行け!」
〈文字飛ばし〉の秘技だった。
「さあ、あとはグリフォン男爵が受け入れてくれるはずじゃ。しばらく、どこかに隠れていよう……」
アブラックはククリの手を引こうとした。
「なんで逃げるのよ! この国はわたしのものよ!」
ククリがちょっとヒステリックに叫んだ。
なんか勘違いしているようだった。
(女はすぐにつけあがる)
と、アブラックは思った。
だが、男もずるい。
「生きてれば、いつでも国など手にはいる! わしは王なのじゃ!」
この期に及んでも、王であることを誇り、女の気を引こうとしていた。
「…………」
ククリは不満だった。
アブラックの権力がなくなっていることに気づいていた。
「早く!」
しぶしぶククリは立ち上がった。そうするしかなかった。貧乏な家から、王の愛人にのしあがったのだ。こんなことでその地位を捨てるわけにはいかなかった。
(そうよ! アブラックさえ生きていてくれれば、また国がつくれるんだわ!)
王位はまだアブラックにあるのだ。
「王さま! 逃げましょう!」
今度はククリがアブラックの手を引っ張った。
こうして2人は、隠し扉の奥に消えた。
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