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ICON 新二都物語カルビサーガ 第32話

「おいおい! 相手が弱いとなると強がるのかよ……」
「そんなんじゃねえ! プライドの問題だ!」
「プライド!?」
「そーだ! いくらなんでもひどすぎる! この魔女っ子はよ! 俺がこんなに怖がってるんだ、もっとまともによ……それが、変身解除ボタンだと! あまりに悲しすぎるだろうが!」
 言われてみればもっともだった。
 これではギャグだ。
「だけどさ、それで助かったじゃねえか。第一、おまえは宝石をとりかえせばいいんじゃないか……」
 カルビがつぶやく。
「あの道具屋の宝石は、元々、魔女のものだもん!」
 ウキウキが叫ぶ。
「な、なんだって?」
「あれは、魔女の宝だったんだもの。それを返してもらったんだ。ちゃんとお礼だってしてるよ」
「魔女の言うことは信用なんねえ! 取り返して、チョコレート・パフェをむちゃむちゃ食うんだ!」
 虎のナムルが吠えた。
「あの宝石は〈月のしずく〉という、魔女の宝だったんだ。それを魔法教会がかっぱらた。何度も返してくれと交渉したんだけど、魔法教会は知らないと言い張った。ところが、魔法教会から宝石が盗まれて、その宝石が道具屋に売られたと聞いたんだ。それで、買い戻したんだ!」
 ウキウキが説明した。
「なんだ〜 あの道具屋は、売ったものを取り返せと言ったのか……あの野郎!」
 と、カルビが怒った。
「それにしても、なんで他の魔女が出てこねえんだ〓」
 ナムルが聞いた。
「みんな留守だもん」
「そうか……」
 ナムルが少しほっとした。
「ねえ、あの道具屋に行こうよ! あたしが文句言うからさ!」
「おっしゃ! 行こう! 俺のことをバカにしやがって! 俺も文句言ってやるぜ!」
 ナムルの鼻息が荒い。
「チョコレート・パフェをもらう気だな」
 カルビがナムルのわき腹をヒジでこづく。
「そ、そんなんじゃねえ! 俺は、けっきょく、弱いモンの味方なんだ! この場合は、どう考えても、この魔女っ子の味方をしてやらにゃいかんのだ!」
「ありがとう!」
 ウキウキがにっこりして、歩き出した。


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