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ICON 新二都物語カルビサーガ 第19話

「カルビ……そ、そいつの剣は……やばいぞ……普通の剣じゃねえ……」
 腹を刺され、しびれて動けないナムルが声を上げた。
「ふふ……」
 カルナックはさげすむように、ナムルを見て、
「山の神などと言っても、そんなものか」
「うるせえ!」
 カルビが、ダッ! と地を蹴った。
「だあっ!」
 カルナックが剣を突くのと、
「ダメッ!」
 と、スターシアが止めるのが同時。
 空気が、ヒュン! とうなる。
 スターシアが止めたため、ほんの少し、カルナックの剣のスピードが鈍った。
 ガッ! と、空中のカルビが剣を足ではじく。
 すさまじい運動能力だった。
「なにっ!?」
 カルナックがおどろいた。
 だが、騎士団のなかでも師範代をつとめるカルナックの剣は、素早く次の行動をおこす。
 一瞬にして、剣が回転した。
「あっ!」
 カルビがバランスをくずした。
「ぬああああああ!」
 カルナックの裂帛の気合い!
 空気が焦げた。
「殺さないで!!」
 スターシアが叫ぶ。
「ざけんなよ!」
 地面をころがりながら、カルビのからだには怒りのエネルギーが充満した。髪の毛が逆巻く! なんと、そのとき、カルビの右手が光におおわれた。
「くらえ!」
 カルナックが剣を突き立てる。
「!!」
 スターシアが悲鳴を上げた。
「てええええええい!」
 カルビの右手から、光が放たれた。

 

 光は、そのとき、二人の間に入ったスターシアのからだを撃ち抜いた。
「あっ!」
 スターシアが倒れた。
「スターシア!」
 カルビが叫ぶ。
「おのれ!」
 カルナックの剣が、暗黒の光を放った。
 バリバリバリバリバリバリバリバリ!
 黒い稲妻がカルビを襲う。
「ぐあああああああああああああ!!」
「カルビ!!!!!」
 倒れていたナムルが、体力のすべてをかけて飛んだ。そして、黒い稲妻に打ちのめされているカルビを抱きかかえ、上空高く舞い上がると雲のなかへと消えた。


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