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ICON 『マル天10周年記念イベント、マル天10×10×10(マルテンジュジュジュ)!』イベントレポート その6
●やっぱり生ドラマ!
 『マル天ベストテン』の発表も終わり、舞台上では椅子が片付けられお水が用意された。いっぱいしゃべって喉が渇いただろうというスタッフの厚意だったのだが、広井さんは「コーラとか用意できないのかな?」と文句を言った。豊口さんはすかさず「コーラだとゲフッてなっちゃうから」とスタッフを弁護するが、広井さんは納得がいかない様子でブツブツ文句を言い続けた。

 横山さんが「今日は特別な企画がございます」とネタふりをすると、広井さんは「どう考えても生ドラマですよね」とイベント恒例の生ドラマを宣言し、会場から拍手がわき起こった。

横山「だって今、(『マル天ベスト10』の)1位が『火星物語』で。2位の『(横山智佐の)セクシーコーナー』をあんなにやったのに、やらないわけがない! 1位の生ドラマを」

 興奮気味にまくしたてる横山さんであった。

●ゲスト田中真弓さん登場
これが田中真弓さんの金ピカドレス姿だ!
▲これが田中真弓さんの金ピカドレス姿だ!

 広井さんがゲストの田中真弓さん(以下、田中さん)を大きな声で紹介すると、田中さんは見事な金ピカのドレス姿で登場、その豪華な衣装に会場中が騒然となった。

 出演者から「ゴージャス〜」、「ステキ〜」と黄色い声が飛ぶ中、田中さんは「ありがとぉ〜」とお礼を言いつつ、「声優界の"老イドル(おいどる)"田中真弓でございます」とおどけてあいさつした。

 いつもと違う豪華な衣装が意外だったのか、山口さんは「コンセプトは鯉のぼり?」、横山さんは「どこのニューハーフバーで借りてきたんですか?」と突っ込み笑いを誘った。

 田中さんは、今回の公開録音出演にあたって「男の人はタキシード、女はドレスで来てください」と言われたため、自分がどちらを着ていったらいいか迷って「私はどっちを着ていったらいいですか?」とスタッフに質問したそうだ。理由は、「『サクラ大戦』ではいつもタキシードばかりでドレスを着たことがないし、広井さんからの仕事でもあるから」と、腰に手をあてるという豪華な衣装に似合わなポーズで説明した。

 山口さんは「せっかくそんな(豪華な)格好で出てきたんですから、腰に手を当てるのはやめましょう」と笑いながら注意した。広井さんは「"(桐島)カンナさんで来てください"って言ってないじゃないですか!?」と依頼内容を説明したが、田中さんは「言ってないけど、私の中にドレスというのがないんだもの!」と反論し、今回の金ピカドレスも他から借りてきたことを自ら暴露したため、会場は大爆笑となった。

 騒然とする中、横山さんは田中さんが貸衣装まで用意して来てくれたことに感激し感謝の言葉を述べ、広井さんや山口さんも次々とお礼を言った。

●もうひとりのゲストあかほりさとるさん登場
 田中さんの紹介も終わり、広井さんが今日の生ドラマの説明を始めたところで、今日のもうひとりのゲストであるあかほりさとるさん(以下、あかほりさん)が登場。「いやいやいや〜」と言いながら花束を手に持って突然舞台に登場したため、会場中が騒然となった。

 あかほりさんの登場に気付いた横山さんが、あかほりさんを会場に紹介。あかほりさんが「みなさん、ポリケロ10周年ありがとうございます」と自分が出演していた番組名を使って笑いを取ろうとしたため、最後には広井さんに「バカヤロー! 番組違うだろ!」と怒られた。

 あかほりさんは、舞台にあがる前にスタッフから手渡された花束を、「自分がもらった」とボケた。周りから指摘されて、やっとマル天10周年のお祝い用だったと理解したことを説明すると、広井さんから「お前失礼だろ!」と再び怒られた。

 あかほりさんは、まずは広井さんに声をかけ「こちらを」と花束を渡す仕草をしたが、広井さんがうれしそうに反応したのを見て、すかさず「ちーちゃん」と言い直して広井さんの隣にいた横山さんに花束を手渡した。広井さんは拍子抜けするが、花束をもらった横山さんは、「ありがとうございま〜す」と感激した様子で受け取った。

広井さんをスルーして横山さんに花束を渡すあかほりさん 広井さんにドラマの説明を受けるあかほりさん
▲広井さんをスルーして横山さんに花束を渡すあかほりさん ▲広井さんにドラマの説明を受けるあかほりさん

 あかほりさんは、タキシードの下に"外道"と入ったTシャツ姿で、下がTシャツになった理由を「お金がなかったため」と言い訳した。しかし、「お金がないわけないでしょ!」と横山さんに(先ほどの花束の甲斐もなく)怒られ、しゅんとなった。

 あかほりさんは、声がかれ気味の理由を"鳥インフルエンザ"ならぬ"デブインフルエンザ"にかかっていると説明した。横山さんは、「(インフルエンザが)空気感染しないでしょうね?」と心配したが、あかほりさんは「大丈夫です。デブしかうつらないから」と真顔で答えた。

 広井さんは、突然「あかほりさんと俺たちの番組は、どうもカルチャーが違う」と発言。

広井「全然カルチャーが違う。俺たちのは教養番組ですよね、千葉さん?」
千葉「そうそう、教養番組」
あかほり「たしかに僕の番組は"外道"ですけど、こちらの番組は"下品"じゃなかったですか?」

 あかほりさんの、珍しく的を射た反論に、大笑いする出演者一同。

 あかほりさんの生ドラマ出演も半ば強引に決定し、舞台上ではスタッフによってマイクのセッティングが行われた。

 田中さんは横山さんに、自分のマイクスタンドが身長に合わせて低く設定されたことを嬉しそうに報告。田中さんの嬉しそうな声に、会場中から拍手がわき起こった。山口さんは「スタッフさん、グッジョブ(グッドジョブ)」と、スタッフの手際の良さを褒め称えた。

 マイクの準備も終わり、出演者一同、初見の台本を真剣に読み進めながらドラマの内容を確認した。

 台本を読んだ豊口さんは「カタカナが多いんですよね」と不安な様子で感想を述べた。あかほりさんは「広井さん、誤字脱字発見」と指摘したが、横山さんは「そんなのいっぱいありますよ」と当然のことのように答えた。横山さんは、さらに(過去)役柄が違っていたこともあったと暴露し、それに山口さんが同調したため、広井さんはばつが悪くなったのか、「がんばろうよ!」とみんなに声をかけた。

 田中さんは、自分の出演部分がやたら多いと、とまどった様子で発言した。現在のレギュラー3人(広井、横山、山口)は、「スペシャルゲストが責任を持ちレギュラーは楽をする」という、マル天生ドラマの趣旨をチームワークよく説明し、とまどう田中さんを言いくるめた。

 そして、生ドラマがスタートした。

●『ミラージュ オブ サーガ』マル天10周年イベント特別編〜ビザンチンのナイチンゲート〜
タイトルコール「連続ラジオドラマ。ミラージュオブサーガ。マル天10周年イベント特別編〜ビザンチンのナイチンゲート〜」
語り「すべては砂に覆いつくされていた。愛や、夢や、希望。どんなに輝くそれらもすべて砂に沈む。ここはハピアス。はるか彼方の過去。〜砂の黙示録第4節より〜」
  
ナレーション「砂漠世界ハピアスの大部分は、帝国グラが支配していた。だが、砂漠世界はひとつではない。帝国支配がおよばない国々も、砂漠にはいくつも点在している。ここは砂漠の西、古い都ヤ・パ王朝のさらにはずれ、砂に岩がまじるところ。小さなクレーター都市、ビザンチンには、まじない師や流れ芸人や露天商などが、集まっていた……」
  
 BGM:中近東風の軽快な音楽
  
まじない師  「(しわがれた声で)さあ、御用とお急ぎでない方はここにお座りください。あなたの運勢を、天空の安息者たる月の女神のため息で占いましょう。さあどうぞ。あっ、そこのお嬢さん! あなた剣呑の相があります! ささ、ささっ、どうぞ……」
露天商    「さあさあさあさあ……水桃(ライズ)ねぇ。水の桃と書いてこの世界ではライズと読む。あー、砂漠では重要な水分補給源だ、ねぇ〜。いい品物だ。どう? 手に取っていただければおわかりいただけますよぉ〜。(小さな声で)ま、大きな声じゃ言えないがねぇ、(突然大きな声で)帝国の支配する街で買えばねぇ、ひとつが1,000円、2,000円という品物だぁよ、なぁ〜! だが、今日はそれだけいただこうとは思っていない。ねぇ! マル天10周年のイベントだぁ。あたしもねぇ、久しぶりの出演だぁ。長くしゃべりますよ、テンション高くしゃべりますよ!」
田中「あの長い!」
千葉「えっ?」
田中「すでに長いから。長いよ、千葉ちゃん」
千葉「いや、だから久々のような出演なんだから」
田中「いや、だってこれ、物語の出だしでよ。この雰囲気が伝わればいいのよ」
千葉「いやいや、だから……」
田中「別に意味なんて全然わかんなくたっていいの。(そんで)もって、音なんて低〜くしちゃうんだから、どうせラジオで!」
千葉「えっ、うん……」
田中「ねっ! だから、あんたが話していることはさぁ、これ以上長くしゃべっちゃったらさぁ、どうしようもないのよ。特別ゲストのあたしが立たないでしょ! 立たない……」
千葉「ちょっと待てよ。あたしだって今日はゲストなんだから!」
田中「えっ? そうなの?」
露天商    「そうよ」
商売女    「ちょっと、そこの人! 寄ってかな〜い? いい酒といい女が揃っているよぉ〜! ねぇ、寄ってかない?」
ナイチンゲート「ちょっと、うるさい!」
露天商    「うるさいよぉ〜」
ナイチンゲート「いま大事な話しているところでしょ!」
商売女    「"うるさい"とはなによ! このビザンチンで、あたしゃちょっとは名の知れたお姉さんなんだよぉ〜。口の聞き方に気をつけな!」
ナイチンゲート「面白しれぇじゃん……俺は、って男だったんだな……(観客大笑い)俺は、流れの盗賊ナイチンゲート」
商売女    「あっははは。な、ないちんげーど……ちん、ないちん、"ちん"がないんだ〜!」
ナイチンゲート「ち、ちんがないって、お前。お前、そういう形態のことを言っているんじゃねぇ! "ナイチンゲート"っていう名前だ! おめぇは何モンだ!」
商売女    「あたいは酒場女だけど、実は暗殺者の、マンジュシャゲ……」
ナイチンゲート「ふっはははははは。へっ、もういっぺん言って見ろ!」
商売女    「マンジュシャゲ!」
ナイチンゲート「ま、まん? よく恥ずかしくないな。"まん"だって。"まん"、"まん"なんだ、おめぇ〜。あははははは……」
商売女    「みんなも笑うんじゃない! (会場爆笑)」
露天商    「いいかな、いいかな? あの、いや、俺は露天商だよな、うん。」
ナイチンゲート「いやいや」
露天商    「名前はねぇ〜」
ナイチンゲート「うるさーい!」
  
 SE:殴る音
  
露天商    「(殴られても気にせず)いや、俺さぁ……あれ! 広井さん、これ名前書いてないんだけど?」
ナイチンゲート「うるさい!」
露天商    「ぶっ!」
ナイチンゲート「ほう、では、そなた、もう1度名前を(笑いながら)」
商売女    「まだ言わすってぇのかい? マンジュシャゲ」

アドリブの応酬? ベテラン相手に堂々と演技する豊口さん
▲アドリブの応酬? ▲ベテラン相手に堂々と演技する豊口さん

ナイチンゲート「いやもう、恥ずかしくないか? そんな名前、何度も何度も。えっ? マンでジュでシャゲ〜」
露天商    「あはは〜」
ナイチンゲート「シャゲ〜」
商売女    「(最後の部分に被って)切るな! マンでジュで切るな! マンジュシャゲ、ワンワードでお願いします」
ナイチンゲート「ワンワンスタイルでぇ!?」
商売女    「違う……」
ナイチンゲート「いゃあ、凄いこと言うわ、この娘! ちょっとビックリ、信じらんな〜い」
商売女    「言ってなーい!」
ナイチンゲート「ほう、マンジュシャゲねぇ。だが、自ら暗殺者と名乗るのはバカ野郎だ……いかにも安っぽい」
商売女    「なんだと〜! これでも喰らいな!」
  
 SE:ナイフが空気を切り裂く音
 SE:ナイフが鋼鉄に当たったような音
  
ナイチンゲート「へへへ……ナイフなんか俺の体には効かねぇぜ」
商売女    「な、なんてこと……刺したのに、ナイフが折れちゃった」
ナイチンゲート「俺の体はダイヤモンドのように固いんだ!」
商売女    「ま、まさかあんた……伝説の風賊、砂漠の絶対者ナイチンゲートなの?」
ナイチンゲート「はははは。そんなふうに、呼ばれているな」
商売女    「(急に態度がやわらかくなって)大変失礼いたしました……ささ、どうぞ中へ。いいお酒がございます。1杯飲んでいってくださいよぉ〜」
ナイチンゲート「そうか、ではごちそうになろう。おい、子分ども、ひと休みだ!」
子分たち   「へーい!」
  
 BGM:陽気な音楽
 SE:テーブルをひっくり返す音
  
マンゲロー  「うわっ!」
ケケリーナ  「なんだと! もっぺん(もういっぺん)言ってみろ!」
マンゲロー  「ああ、何度でも言ってやる! おめぇは腰抜け盗賊だぁっ!」
ケケリーナ  「マンゲロー……てぇっめぇー!」
マンゲロー  「やるかぁー、ケケリーナ!」
アナコンダス 「まあまあまあ、落ちつけ。てめぇらー!」
マンゲロー  「だぁってぇ〜!」
アナコンダス 「だってもあさってもねぇんだぁ! 仲間割れしてどうすんだ、えー!」
ケケリーナ  「マンゲローが、おめえは腰抜けだって言いやがった!」
マンゲロー  「へん、本当のことを言ったまでだ!」
ケケリーナ  「なんだとー!」
アナコンダス 「やめろ、バカ野郎! 俺たちの敵はヤパの傭兵どもだ……俺たちの王国を作ろうって事に、ことごとく邪魔してきやがる……先週も仲間の船が2隻沈められたぁ……あの傭兵どもをなんとかしろ。いいか、おめぇらー!」
ケケリーナ  「でもねぇアナコンダス親分。やっぱり、傭兵は強えやぁ〜」
ナイチンゲート「あははははは! 傭兵が怖いのか?」
マンゲロー  「えっ。なんだ、横から口をはさみやがって! 俺たちが砂漠を風のように渡る盗賊……"エガッター(風賊団)"だって知らねえなぁ〜!」
ナイチンゲート「ほぅ〜、あんたらあの間抜けな"エガッター"か……」
ケケリーナ  「なんだとー、てめぇー!」
アナコンダス 「おい、やめろ、ケケリーナ……あんたぁ、どっかで見たことが……おっ! おめぇは!」
ナイチンゲート「はははははは。思い出したかい……アンコンダスの親分よ(棒読み調で)」
アナコンダス 「いゃあ〜……」
  
田中「あっ、間違えた、ごめん」
千葉「えっ?」
田中「(笑いながら)アナコンダスの親分よ」
千葉「ちょっ、もう1回言ってくれる?」
田中「ふふふ、ごめん……ははははは。思い出したかい……でも、言っとくけど"アンコンダス"って書いてあったんだよ。ミスプリ(ミスプリント)だからね!」
広井「ミスプリ(認める)」
  
ナイチンゲート「思い出したかい? アナコンダスの親分よ」
アナコンダス 「いゃあ〜、ひさしマグロだなぁ〜」
ナイチンゲート「(思わず吹き出す)」
アナコンダス 「なんてなぁ〜。もう1回いくよ! いや、久しぶりだな〜。ありゃ確か、東のムルナウを襲ったとき、あの時以来だ!」
ナイチンゲート「ははは、まぁまぁまぁまぁ。古い話はいい……で、今度はどこ? やっぱり、ヤパの一物殿(いちもつでん)を爆破……」
アナコンダス 「一物殿じゃねぇんだよ!」
ナイチンゲート「えっ、あれ? あ、いやいやいや……ヤパの宝物殿を、ばっさりきっぱりやるのかい?」
アナコンダス 「(笑)まぁそりゃあ……」
  
千葉「なんか、さっきあそこでこそこそやっていると思ったら、えらい仕込んでるね? 結構ね、う〜ん」
田中「あははははは(大笑い)」
千葉「ホントに!」
  
アナコンダス 「まぁそりゃ秘密だな……」
ナイチンゲート「そう固いこと言うな」
アナコンダス 「かてぇ(固い)のはおめぇの体だろ?」
ナイチンゲート「え〜、固いの嫌ぃ〜?(すねるように)」
アナコンダス 「バカかおめぇはよ〜(笑)」
ナイチンゲート「冗談はほどほどにしろ」
アナコンダス 「(間髪入れずに)おめぇだよ!」
  
 BGM:荘厳な音楽
  
ジャスティス 「ヤパ王朝の名の下に、今度こそ風賊のやつらを皆殺しにせよ……よいな! 傭兵部隊の諸君……」
兵士A「(軽い感じで、以下同様)はーい!」「はーい、はーい!」
▲「はーい、はーい!」
広井「(あきれた感じで)おい……」
兵士A「はーい、はーい! 了解でーす」
広井「おい……」
兵士A「ジャスティス閣下! はーい、はーい!」
  
広井  「おい……軽いから」
あかほり「はい?」
広井  「ちょっと待てっちゅうに……」
あかほり「はい!」
広井  「その役作りは、何だそれは? 今、俺かっこよくやってんだろ? 俺の傭兵部隊だろ?」
あかほり「は、はい。え、でも兵士Aだし……」
広井  「違う、違う。じゃあ、兵士に名前つけてやる。"ポリポリ"」
あかほり「"ポリポリ"……はい!」
  
ジャスティス 「ポリポリ」
ポリポリ   「はい!」
ジャスティス 「おまえには頼んでいない……」
ポリポリ   「なんでにょ? なんで、なんでございますか? あたくしも仮にも傭兵部隊のはしくれ。"風俗"(風賊)、狩りにはぜひとも参加したいと……」
ジャスティス 「ポリポリ」
ポリポリ   「はい?」
ジャスティス 「お前はたぶん、"風賊"の意味を勘違いしている」
ポリポリ   「えー! だって、"風俗"って言ったら、チュパチュパーとか、パフパフーとか、パコンパコーンとか。あんなこととか、そんなとか。あ、もう、あ、ダメ……」
ジャスティス 「ポリポリ、書いてないから、そんなこと……」
ポリポリ   「えっ?」
ジャスティス 「バカか、お前は!」
ポリポリ   「えっ?」
ジャスティス 「それは"風俗"! 退治するのは"風賊"」
ポリポリ   「そんなこと言っちゃって、もう……邪魔っ気にしたあとに行くんでしょ? 歌舞伎町とかに……」
ジャスティス 「斬れー! こいつを斬れー、誰か!」
パスケス   「はっ! どぉりゃー!」
  
 SE:剣が風を斬る音
  
ポリポリ   「うんや〜!(叫び声) 斬られたぁ〜。出番はこれだけ……」
ジャスティス 「さすが剣の名手パスケス……見事だ!」
パスケス   「はっ! 必ずや、風賊どもを皆殺しにしてまいります」
ジャスティス 「行け! パスケス!」
パスケス   「はっ!」
  
 BGM:緊迫した感じ
 SE:小爆発音
  
マンジュシャゲ「いいよ、扉は爆破したよ!」
ナイチンゲート「(名前を強調するようにゆっくりと)マンジュシャゲが、爆破の名人だったとは驚きだ」
マンジュシャゲ「役に立つだろ〜。男も立てるよ〜」
ナイチンゲート「聞いてねぇよ、そんなこと」
マンジュシャゲ「じゃ、あたいの仕事はここまでだ。あとは、まかせたよ!」
ナイチンゲート「あれ? あっ、行っちゃったよ……なんだかな〜。いろんなヤツがいるね〜、砂漠には。ポテト、じゃなかった、さてと。(うれしそうに)お宝お宝〜、あへあへあへ。銭や銭や、あへあへあへ……あらぁ〜。なんだよ〜、しけてやがんなぁ〜。おい、見ろよ! このヤパのお宝を……えーと、金貨が50枚にって、数えるのはぇ〜(早い)なぁ、俺……おやおや、こりゃ何だぁ〜? 光苔かぁ〜。まあこれは不老不死の妙薬だから高く売れるか……って、おい! おまえ、何やってんだ!?」
  
 SE:土を掘る音
  
ケケリーナ  「うっ、よっと……掘ってます」
ナイチンゲート「いやいやいや。掘ってどうすんだよ!」
ケケリーナ  「えっ……」
ナイチンゲート「掘るんじゃないよ、勝手に!」
ケケリーナ  「えっ?」
ナイチンゲート「お釜じゃないんだからさぁ」
ケケリーナ  「お釜?」
ナイチンゲート「こういう時は、突くんだよ、突くの、突くの!」
ケケリーナ  「あっ、突くんですかぁ〜?」
ナイチンゲート「そうだよ、突くんだよぉ〜」
ケケリーナ  「突くんだ……えいっ! えいっ!」
  
 SE:壁を金属の棒で突く音
  
ナイチンゲート「いやいやいや。おいおい、そんなんじゃダメだぃ。いいか、さくら……さ、さくらじゃなかった……あはははは、いやいや、あはは……あれ? あれ? あれ、あ、え、おっ、名前何だったっけ?」
横山「(笑いながら)ケケリーナです」
田中「ケケリーナ!? ヒデェ名前付けられてよぉ……おめぇ、かわいそうだなぁ〜」
横山「そうねぇ〜」
田中「だってよ、出るとこ出りゃ"桜花放神!"とか言って、すんげぇかっこいいのによぉ……」
横山「あー、ねぇ〜」熱演中!
▲熱演中!
田中「ケケリーナぁ〜」
横山「ま、もう慣れました……」
田中「かわいそうになぁ」
横山「もう慣れました……」
田中「おまえ、初めて会った時はよぉ〜、こう八重歯がかわいくてさぁ〜。なんかもう、なんか、その割りにはなんか下品なこと言ってよぉ〜」
横山「そぉねぇ」
田中「まぁ、アイドルみたいだったけどさぁ〜」
横山「今じゃ首の皮1枚なんですけどねぇ……あ、話を進めてください!」
田中「あれ? そ、そうか。昔話はじゃあまた楽屋でな」
横山「お願いします」
ナイチンゲート「そうだったな。この壁はな、こうして棒を突き刺すんだ! そうすると開く。わかったか、ケケリーナ? 」
ケケリーナ  「はっ!」
ナイチンゲート「で、お前、女だよな?」
ケケリーナ  「そうだよ、ナイチンゲート」
ナイチンゲート「そうか。そうかそうか。それならいいんだ」
マンゲロー  「なにがいいんですか?」
ナイチンゲート「わっ、びっくりしたー! おめぇ、いつからいたんだよぉ?」
マンゲロー  「はい、今来ました! あーのー、親分は風邪気味だからあの任せたって。ナ、ナイチンゲー……」
ナイチンゲート「あーあーあー!」
マンゲロー  「もがもが」
ナイチンゲート「あー、あー、ッたくよぉ。あ、あたいの名を呼ぶな!」
マンゲロー  「ぶふぁ〜、びっくりしたぁー! 急に口ふさぐんだもん……」
ナイチンゲート「気安く、名前を呼ぶな。いいな!」
マンゲロー  「気重く呼べばいいんですか?」
ナイチンゲート「えっ? いやいやいや」
マンゲロー  「(力を込めてゆっくりと)ナーイーチーン……」
ナイチンゲート「いやーー! だから、いや、気安くも、ね。あの、重く言ってもダメ……」
マンゲロー  「あ、わかりました。今、こう、あの、目で」
ナイチンゲート「言葉が出ない……」
マンゲロー  「目で訴えられました。はい、わかりました」
ナイチンゲート「とにかく、俺を呼ぶな! いいな」
マンゲロー  「はい」
ナイチンゲート「じゃあ、ひとっぱたらき(一働き)しちまおうか!」
マンゲロー&ケケリーナ「おー!」
ナイチンゲート「さあ、突いて!」
マンゲロー&ケケリーナ「せーの、よいしょ〜!」
  
 SE:突く音が続く
  
ナイチンゲート「アア〜ん。アア、ア、いいわ〜。アッ、もっと突いて〜」
マンゲロー&ケケリーナ「これでどうだ〜!」
ナイチンゲート「あ〜、すごいわ〜。あっ、もっと。あっ、あっ……」
ケケリーナ  「あー、壁が!」
マンゲロー  「濡れてきた〜!」
ナイチンゲート「あああ〜! (落ちついた声に戻り)よーし」
  
 SE:突く音が止まる
  
ナイチンゲート「これでいい。すべりがよくなるんだ」
マンゲロー  「(笑)あー、壁がじょじょに開く〜……」
  
 SE:ギギギギと壁が開く音
  
ナイチンゲート「御開帳〜〜〜!」
パスケス   「待て!」
マンゲロー  「あっ、な、なんだ! ……てめえは!」
  
 SE:殴る音
  
マンゲロー  「あぅ〜、痛い〜。うっ」
ケケリーナ  「あっ、ヤパの傭兵!」
パスケス   「そうだ。俺はヤパの傭兵部隊長パスケス」
ケケリーナ  「コンチクショー! エーーイ!」
パスケス   「あははははは」
ケケリーナ  「あっ、ああ、あえあえ、あいたた、あいたた……」
パスケス   「腕が違うな」
ケケリーナ  「やー、いたた……」
パスケス   「てぇやー!」
ケケリーナ  「いたた、痛い〜(泣)……」
パスケス   「とりゃー!」
  
 SE:腹を殴る音
  
ケケリーナ  「うっ、おほっ、う……」
ナイチンゲート「やるじゃねぇか……だがな、俺はそう簡単にはやれねえよ」
パスケス   「そうかな? だが……腕が伸びるってのは無しだぜ」
ナイチンゲート「(笑いながら)わ、わかってるよ。そんなこと言うなら、おまえだってさぁ、あのバラバラになるのは無しだぜ」
パスケス   「バラバラ〜って」
ナイチンゲート「バラバラの方が強いんだから、ホントにあれ。あれね、いつでも使えるっていうわけじゃないんだよ。一応©(マルシー )ってもんがあるんだからさ」
パスケス   「そう、©(マルシー ) があるの」
マンゲロー  「きつい©(マルシー )ですからね」
ナイチンゲート「ねっ、そうそうそうそう……あっ、おまえもいたな! いたいた、ウソップ。あはは……じゃ、行くぜー! それぇー!」
  
 SE:刀が空を切り交わる音
  
パスケス   「うっ、いっ……りゃー、てっ」
ナイチンゲート「へっ」
パスケス   「ほう。なかなかやるな」
ナイチンゲート「へへ〜。緊迫するよな。だが、おめえの負けだ……俺の名は、ナイチンゲート!」
パスケス   「笑わせるなぁー! 死ぬのは貴様だ! ナイチン(突然女性のようにかわいい声で)ゲート〜! あっ、なに? なにがどうなったの? あら、なにか変だわ……小股がスースーする。やだ〜ん。やだ〜ん、なにこれ? うん……」
ナイチンゲート「あっはっはっはっはっ。だから言ったろ、お前の負けだってな。男が俺の名を呼ぶと、ポコチンが消えるんだ……」
パスケス   「ひぇ〜」
ナイチンゲート「わかるか? だからナイチンゲートってんだ」
パスケス   「えー、じゃあ、なによ〜。あたしはもう男じゃないってことなの……そんなバカなことがあるの……あ、あらいやだ!? あら……ないわ、ないじゃないの、ナニがないわよ! あら〜、あたし女言葉になってますことよ〜。ああ、どうしましょうどうしましょう、ああ〜ん……」
ナイチンゲート「うれしそうだな(笑)」
パスケス   「いやいやいやいや……もうダメ! 恥ずかし〜い〜」
  
 SE:走り去る靴音
  
ナイチンゲート「へへっ、うれし、うれしそうに去っていった……あばよ、あわれな傭兵隊長さん。今度は剣の名人じゃなくて、オカマの名人で売り出しな! あっはっはっは。ポテト……じゃなくて、さてと……少々すくねぇが、まあ、このお宝は俺様がもらうってことで……えっへへ。じゃっ、あばよ。また砂漠のどっかで会おうぜ。俺の名は、ナイチンゲート! だが、この名を、男は口にするな……いいな、わかったな! あばよー!」
  
 BGM:最初に流れた中近東風の軽快な音楽
  

●配役
子分、マンゲロー:山口勝平
まじない師、ケケリーナ、タイトルコール:横山智佐
子分、ジャスティス、語り:広井王子
露天商、子分、アナコンダス、パスケス、ナレーション:千葉繁
商売女(マンジュシャゲ):豊口めぐみ
特別ゲスト
ポリポリ(兵士A):あかほりさとる
ナイチンゲート:田中真弓


生ドラマを熱演する出演者
▲生ドラマを熱演する出演者

●ドラマ終了後のトーク
 広井さんは、15分を越える生ドラマになった理由を「さすがにこれだけ出そうとすると長くなりますね」と説明した。

 千葉さんは、「いいですね、生はね」と、とても満足した様子で感想を述べた。

 田中さんは、とても興奮した様子で「緊張した。すごい緊張するね」と語った。横山さんは田中さんの言葉に「えっ? 緊張しているようには感じられませんでしたが」ととても意外そうに答えた。広井さんと山口さんも「全然緊張しているようには見えなかった」、「アドリブバンバン入れてたし」と口を揃えて、横山さんに同意した。

 あかほりさんは、「やっぱり下品ですね」と生ドラマの感想を語った。田中さんも、自分のことを棚に上げて「あたしたち負けちゃいそう。すごい下品」とあかほりさんに同調した。

 広井さんはゲストふたりから下品だと言われ、「下品に考えるからじゃないの? 名前だと思えば。ケケリーナとかマンジュシャゲとか……」と釈明した。しかし、身内であるはずの横山さんからも「あざといんですよ。いかにもじゃないですか」と指摘される始末。それでも広井さんは同様の説明を続け、あくまで下品と認めなかった。

 田中さんは、横山さんから生ドラマの感想を聞かれ、初めて番組に来た際、そのいい加減さに驚いたと答えた。

田中「私も大概いいかげんな番組とかいいかげんな演劇とかやっているんですけど、その私がひっくりしましたからね」
横山「でも、それが長く続く秘訣なのかもしれませんね」
田中「いいかげん? そうかもしれません、たしかに」

 田中さんは、自身も学生時代から演劇を続け、現在参加しているオリジナル歌芝居集団『おっ、ぺれった』は18年目に入ったと説明。横山さんはその活動の長さに、「わー、すごい」と感嘆の声を上げ、会場からも拍手が起こった。

 広井さんは、あかほりさんに「"外道"は長いんですか?」と質問をした。横山さんは「生まれた時からじゃないですか?」と茶化すが、あかほりさんは横山さんの言葉通り「生まれた時からです」と答え、笑いを誘った。

 話題はあかほりさんの年齢の話になり、あかほりさんは今年自分が前厄であると説明した。あかほりさんは今年39歳で、数え年でいくと男性の前厄になるとのこと。あかほりさんは、自分が話を出しておきながら「そんなことはどうでもいいんですよ」と厄年の話を打ち切った。
これが噂のサイン本『大吉』!
▲これが噂のサイン本『大吉』!

 次に、横山さんがドラマのノベライズの話に話題をふった。

 現在ラジオドラマで放送されている『ミラージュ オブ サーガ』の小説版である『蜃気楼帝国』が新規刊行され、会場のロビーで先行発売されていることが紹介された。

 広井さんは、小説の内容を「約15年前に出版した『蜃気楼帝国』を全部洗い直して書き替えた」と説明。今日の先行発売にあたって、広井さんは販売用に用意した500冊近くに1冊ずつサインし、さらにひとことずつ違うメッセージを添えたことを紹介し、会場の購買意欲を刺激した。

 広井さんは、サイン本の中に『大当たり』や『大吉』等、メッセージとは思いがたいものも1冊ずつ入っていると説明し、「"当たり"なんだと思っていただければ」と茶目っ気たっぷりに語った。

 最後に第2部の内容を紹介したあと、休憩に突入した。


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