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ICON ミラージュ オブ サーガ 第96回 〜続・薔薇の王冠〜その7
タイトルコール「連続ラジオドラマ、ミラージュオブサーガ。最終回。〜続・薔薇の王冠〜 その7」
語り「すべては砂に覆いつくされていた。愛や夢や希望。どんなに輝くそれらもすべて砂に沈む。ここはハピアス。はるか彼方の過去。〜砂の黙示録第4節より〜」
  
 BGM:軽快な音楽
 SE:船の動力音
  
「あれだ……あの岩……あそこ……海賊岩」
ジーン「あそこに薔薇の王冠があるの、父」
「そう、東の谷、王家の墓……我が名はバーネット・ローズ・クラウン! 古き砂漠、王家に繋がる血族」
デルス「おい父、大丈夫か?」
ジーン「興奮してるんだわ」
デルス「"古き砂漠の王家に繋がる血族"って言ってるぜ」
ジーン「夢見てるのよ」
デルス「そうかなぁ?」
ジーン「そうよ。海賊が王家になんか、繋がっていないでしょ」
デルス「そうだね」
ジーン「あ、ほら、あれ……きっと王宮の調査隊よ!」
「あそこ入口、違う。谷を左に、回れ!」
ジーン「了解!」
  
 SE:船の音高鳴る
 BGM:静かに妖しく
  
ジーン「ここ?」
「そう、この壁の奥」
デルス「どうやって中に入るんだ?」
「古代、王家の言葉……ガムデ・イクス・ベルリーブ」
  
 SE:ゴゴゴゴゴ(壁が動く)
  
ジーン「壁が動いた!」
デルス「廊下があるぞ!」
ジーン「暗いねぇ……」
デルス「よし、このタオルに魔法をかけよう……リリカス・リリカス・ベントマイア」
  
 SE:炎が燃え上がる
  
ジーン「タオルが松明 (たいまつ) になった!」
  
 SE:ボッ(破裂音)
  
ゴルテス「……待て」
デルス「しつこいぞ、ゴルテス!」
ゴルテス「デルス。今すぐ魔界に戻り、法廷に出頭しなければ、おまえは魔界法廷の罰を受けることになるぞ。出頭せよ、デルス!」
デルス「いやだ! 俺は、ジーンと蓄薇の王冠を手に入れる。そして……」
ジーン「デルスぅ」
ゴルテス「そうか……それならば、勝手にしろ。もう会うのも、これまでだ……」
  
 SE:ボッ(破裂音)
  
ジーン「いいの……デルスぅ?」
デルス「平気、平気……心配いらないって、さ、それより中に入ろう!」
  
 BGM:不安をあおるような音楽
  
ジーン「……だいぶ奥に入ったね、まだかなぁ?」
デルス「ほら、あそこ、なんか広くなってる」
ジーン「父、あそこなの?」
「王家の広間……王冠ある!」
  
 SE:タタタタタ(小走りの音)
  
ジーン「うわぁ、全部金色だぁ!」
「黄金の広間」
ジーン「ねえ、何で父はそんなこと知ってるの?」
「古き王家の血筋……ジーンも王家の血筋……王冠は王家の血筋のもの」
ジーン「マジで言ってるの、父?」
「マジ(間髪入れずに)」
デルス「ほら、そこ! 祭壇の上に! 王冠だ……赤く輝いてる。 あれが薔薇の王冠だよ! (息を弾ませて)……うわ〜、きれいだな〜」
  
 SE:ビビッ(電気音)
  
デルス「うわっ! 触ったら、稲妻が走った……こ、これ、さ触れないじゃないかぁっ」
「ジーン……その王冠を取れ」
デルス「だめだよ! 稲妻が……」
「王家の血筋の者、大丈夫。ジーン!」
ジーン「……うん!」
デルス「あぁ〜、ジーンが持ったら、王冠がさらに輝いた……」
  
 BGM:一時、STOP
  
ジーン「……この王冠……売ることは出来ない……これは王家のものだもの……ここに眠り続けるのが幸せなんだ……今、この王冠が喜んでる……王家の血筋に触れたことで……」
  
 BGM:再び
  
ジーン「……あぁ、あたし、これを……持って出られない……」
「それで、いい。それで……お前は王家の血筋……それで、いいんだ……」
ジーン「でも、デルスとの契約がある。悪魔との契約……魂を売り渡したもの……」
デルス「……大丈夫。俺が消滅すれば、その契約は無効になるんだ」
ジーン「デルスが消滅するって……イヤだよーっ、そんなのイヤだって!」
デルス「しょうがないよ、お金が手に入らなければ、それしか方法がないもの……」
  
 SE:ジャキッ(剣を抜く音)
  
ジーン「父、なに? その剣は、どこにあったの?!」
「これ、王家の剣……魔力を吸い取る剣……」
ジーン「ダメーッ、デルス殺しちゃダメーッ!!(絶叫)」
「魔力を消す……これで……」
  
  
 SE:ザクゥゥ(突き刺す音)
  
ジーン「何するの、父ぃ! 自分に剣を突き立ててどうするのーっ! 父、なんてことを! あ、頭治ってないんだ(涙声)」
「ジーン……父の頭は治った……ジーン、いいかよくお聞き……1度死んだものを、生き返らせてはいけないんだ……それは自然の摂理に反した行いだ……魔法があったとしても、それではどこかに矛盾が生じる……わたしの体が元通りになる前に、わたしが消滅してしまえば……この契約は無かったことになる……」
ジーン「父……何言っちゃってんの?」
「ジーン……契約は最初から無かったことに……それで、ジーンもデルスも助かる……ジーン……大好きなジーン……可愛いジーン……愛しているよ……ジーン」
  
 SE・キラキラ音
  
ジーン「あぁ、ああぁ、あああーーーっ、父が砂になったーーっ! あたしの手の中で、砂に還った……父ぃ……うえ〜ん(涙声で)」
デルス「ジーン……」
ジーン「どうしよう、デルス。元に戻してよ、デルス。あたしの魂をあげるから、お願い、悪魔のデルス!」
デルス「ジーン……大好きだよ、ジーン。可愛いジーン……愛してるよ。ジーン……ずっと一緒にいようね……」
ジーン「……デルス」
  
 BGM:大きく鳴り響く
  
 BGM::『Everything's Gonna Be Allright』(sweetbox)

●配役/タイトルコール、ジーン:横山智佐/デルス:山口勝平/
語り、父、ゴルテス:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 山口さんも横山さんも、ドラマが"切ないけど素敵な"終焉を迎え、感慨深げ。横山さんにいたっては、おもわず感涙していた。しきりに悲しがる横山さんに広井さんは言葉を掛けた。

広井「(ジーンは父が)死んだのに冒険をもう1回できたじゃない、父といっしょにね。それはとっても幸せなんじゃないの」
横山「その言葉がまた悲しい……(涙声)」


 横山さんは再びさめざめと涙を流し、言葉を詰まらせた。

感涙する横山さん 感涙する横山さん
▲感涙する横山さん
●出演はがき
◆内藤かなえさん(東京都)
 「薔薇の王冠は、王家の血を受け継ぐ者しか触れることが出来ない」
◆ビリー高城さん(岩手県)
 「すべての魔法を無力化する王家の剣。それは触れる者の、命をも吸い取る」


 広井さんは、「『ミラージュ オブ サーガ』すべてがこれで終わりでございます」、「長い間お聞きいただきありがとうございます」とリスナーにシリーズの終了を告げた。つづけて、「次回から、新しいラジオドラマが始まります。タイトル、『デビルBOX』!」と次のシリーズの予告をした。

 横山さんと山口さんが内容について質問すると、広井さんは「ぜんぜん考えていません」ときっぱり。しかし、主人公だけは決まっているとのこと。主人公は、15歳の女の子"あかり"で、はがきや投稿をもらってドラマをつくって行きたいと抱負を述べた。



2005年3月26日放送マル天ダイジェストはこちら




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