| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、ミラージュ オブ サーガ。〜続・薔薇の王冠〜 その6」 |
| 語り | 「すべては砂に覆いつくされていた。愛や夢や希望。どんなに輝くそれらもすべて砂に沈む。ここはハピアス。はるか彼方の過去。〜砂の黙示録第4節より〜」 |
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| | BGM:悲しそうなピアノ曲 |
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| デルス | 「ジーン! 死ぬなぁ〜!」 |
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| | BGM:いったん大きくなって |
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| 父 | 「その・毒。消せる……」 |
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| | SE:バキンッ! バキ、バキン……!(金槌で骨を砕く音) |
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| デルス | 「父! おめえ、何やってるんだ! 自分の腕、砕いてどうするんだ?! バカっ! やめろぉっ!!」 |
| 父 | 「ア、離せ。……ジーン、かわいい、娘。その毒消す。これしかない。……人の骨、砕く。粉にする。塗る。夜の星、祈る。……それしかない」 |
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| | SE:再び砕く音 |
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| デルス | 「父……」 |
| 父 | 「親は、子の命、救える。どんなことでも、できる。それが親。……そういゆう、ふうに、神様、作った。子供のため、命、捨てられない。それは、親じゃない」 |
| デルス | 「父……! あなた、体がそんな不完全なのに……。魂は人間なんだな」 |
| 父 | 「これ塗る」 |
| デルス | 「っ! ……わかった!」 |
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| | SE:砂漠に吹く風 |
| | BGM:おだやかな曲 |
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| デルス | 「ジーン。しっかり! ……必ず治るよ。……毒は消えるよ。さあ、砂漠の夜の星たちよ、エネルギーを、このジーンに分け与えよ!」 |
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| | SE:キラキラ降り注ぐ光 |
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| 父 | 「星の光、降る。……キレイ」 |
| デルス | 「すごい。……まるで、星がジーンをいたわるように、光で包み込んでく」 |
| 父 | 「ジーン。かならず、生きる」 |
| デルス | 「うん!!」 |
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| | SE:BGMに混ざって鐘の音とキラキラ音 |
| | SE:風の音 |
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| ジーン | 「おかわり!」 |
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| | BGM:明るいとぼけた曲 |
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| デルス | 「えぇー! まぁだ食べるのぉ?!」 |
| ジーン | 「そうよ、だぁって3日も死んでたんでしょ? おなかペコペコぉ!」 |
| デルス | 「はいはい……」 |
| ジーン | 「ねえ、父! ありがとね」 |
| 父 | 「ジーン、よかった」 |
| ジーン | 「腕、半分なくなっちゃったんだね。……ごめんね」 |
| 父 | 「大丈夫。こっち、腕ある。それに、ジーンいる」 |
| ジーン | 「ありがと」 |
| デルス | 「はいはいぃ、お待ちどうさま!」 |
| ジーン | 「ありがとうデルス〜(もぐもぐ)。でもさ、この焼き飯、まずいね〜。ベタベタしててさ」 |
| デルス | 「っ! それ、焼き飯じゃなくて、リゾットだから」 |
| ジーン | 「えええ! リゾットだったの? ……み、水使ったでしょ?!」 |
| デルス | 「当ったり前だろ?! リゾットなんだから。だって、お米煮るでしょ?」 |
| ジーン | 「……そうか。んで、そこのお米使ったんだ」 |
| デルス | 「そぅだよ?」 |
| ジーン | 「その米に水を加えて煮たんだ?」 |
| デルス | 「そうだよ。だってリゾットだん」 |
| ジーン | 「その米ね、"フライドライス"っていうの。熱が加わると、勝手に焼けちゃうの……。勝手に焼き飯になっちゃうんだぁ〜」 |
| デルス | 「ええ、そんなお米なのー?!」 |
| ジーン | 「そう。東の方で栽培されてるらしいよ。結構重宝なんだー。……使い方間違えなければね」 |
| デルス | 「ぐっ!」 |
| ジーン | 「あ、リゾットには、"ボイルライス"ってのがあって、それは水が無くても、熱を加えるだけで、やわらかいリゾットになるんだよ……」 |
| デルス | 「へえー。……知らなかった」 |
| ジーン | 「……ねえ、……デルス?」 |
| デルス | 「ん?」 |
| ジーン | 「……嫁にしてくれんだよね?」 |
| デルス | 「え?! あっと、……そ、そうだっけ?」 |
| ジーン | 「あ。悪魔ウソつくんだ」 |
| デルス | 「ウソじゃない」 |
| ジーン | 「いつ嫁にもらってくれんの?」 |
| デルス | 「あぅ、そだな、うん。……ば、薔薇の王冠を手に入れたら」 |
| ジーン | 「よぅーし! はりきって行こぉーう! じゃ、早速、明日、出発ね!」 |