| タイトルコール |
「連続ラジオドラマ、ミラージュオブサーガ。〜熱砂の夜祭り〜その5」 |
| 語り |
「すべては砂に覆いつくされていた。愛や、夢や、希望。どんなに輝くそれらも、すべて砂に沈む。ここはハピアス。はるか彼方の過去。〜砂の黙示録第4節より〜」 |
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BGM:ちょっと怪しいムードたっぷりな音楽 |
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| サラム | 「あ〜暑い、暑い〜。家の中にいても、蒸し焼きになっちゃいますね、姐さん」 |
| ジョイ | 「そうだねぇ、今夜はやけに暑いねぇ」 |
| サラム | 「ああ、はい、ライズです。これ、飲んで下さい」 |
| ジョイ | 「あぁ、ありがとう。ウク、ンク、ンク(ライズを飲む)」 |
| サラム | 「ジョ、ジョイ!」 |
| ジョイ | 「あ、バカ、バカ! な、なにすんだよ、サラム!」 |
| サラム | 「俺は姐さんが好きだ!」 |
| ジョイ | 「痛っ! ちょ、痛っ、いや……」 |
| サラム | 「ずっと、好きだったんだ」 |
| ジョイ | 「離せ! あたしは、あんたなんか!」 |
| サラム・ジョイ | 「う、うく」 |
| ジョイ | 「うはぁっ、はぁはぁはぁ。いきなり抱きついてキスなんかしやがって! バカ野郎っ、そんなんで、女が惚れるとでも思ったのか! 言いなりになるとでも思ったのか!」 |
| サラム | 「ご、ゴメンなさい……。この暑さが、きっと俺の体液、沸騰させたんだ……」 |
| ジョイ | 「ばぁか……。さ、寝よう……」 |
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BGM:大きくなって |
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| サラム | 「……ああ、姐さん……」 |
| ジョイ | 「ジョイでいいよ」 |
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BGM:フェードアウト |
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SE:街の喧唾 |
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SE:小鳥のさえずり |
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| シミタレイ | 「ああ、いやんなっちまうな〜……。祭が近いっていうのに全く商売になりゃしねえ……。こんな町はずれじゃよ〜……安いパココの実すら売れねえじゃねえか。ああ、いやんなっちゃうなぁ……祭が近いっていうのに、全く商売になりゃし……こん、あれ、さっきから、同じこと言ってるよなぁ、俺。……ああ、いやんなっちゃうな〜……あああ、もう……ちょっと前まで、羽振りがよかったのに。なんだって、こんな場所に移動させられちまったんだ、ほんとにもう……。あああ、俺はつくづく運命を呪いたくなっちまうなぁ」 |
| マチル | 「シィミッタレイ(舌足らずな女の子のような声)」 |
| シミタレイ | 「ああ、もう! いやだ、いやだ」 |
| マチル | 「シィミッタレイ」 |
| シミタレイ | 「だれだ? おい! 俺の名を呼ぶのは? こんな朝っぱらから……」 |
| マチル | 「ここだよぉ」 |
| シミタレイ | 「どこだよ!」 |
| マチル | 「ここだよぉ!」 |
| シミタレイ | 「うあっ! な、なんだよ……おまえは!」 |
| マチル | 「あたしは運命の妖精、マチルゥ!」 |
| シミタレイ | 「運命の妖精……? そ、それが何の用だ!」 |
| マチル | 「あなたが運命を呪ったから……」 |
| シミタレイ | 「呪ったから? ……それがなんだって言うんだ。自分の運命呪っちゃいけないの?」 |
| マチル | 「自分の運命? ひゃははは、運命は自分のものじゃないんだよ。それは、ただ、あなたが、運命の輪の中から偶然に預かっただけのもの……」 |
| シミタレイ | 「わかんねぇ、わかんねぇ、わかんねぇ、わかんねぇ。難しいことと、わかんねぇ。あっちいけよぉ、もう。あっちいけよ!」 |
| マチル | 「運命を返してもらう……」 |
| シミタレイ | 「どうぞ御勝手に!」 |
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SE:ドキュドキュドキュ、ヒューン |
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| マチル | 「じゃね……シミタレイ」 |
| シミタレイ | 「みなさん、こんにちわ。おはよう。さあ、安いパココの実だよ……買わないか……。安いよ。安いよ……(感情がなくなった様な言い方)」 |
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SE:鳥のさえずり声 |
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SE:食器にお茶を注ぐ音 |
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| ジョイ | 「う、う〜ん……。ふぁ〜、なんだい、朝っぱらから……」 |
| サラム | 「あ、お、おはよう……あ、あの、お茶いれました……はい」 |
| ジョイ | 「ありがとう……。なんだか、くすぐったいな……」 |
| サラム | 「ん〜、何がですか?」 |
| ジョイ | 「長いこといっしょにいたお前と、ベッドで朝のお茶を飲むなんて」 |
| サラム | 「俺は……長年の夢でした……」 |
| ジョイ | 「サラムゥ?」 |
| サラム | 「はい?」 |
| ジョイ | 「う〜ん、チュッ」 |
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BGM:ちょっと怪しいムードたっぷりな音楽、ふたたび |
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