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ICON ミラージュ オブ サーガ 第57回 〜砂の魔法使い〜その8

タイトルコール「連続ラジオドラマ。ミラージュオブサーガ。〜砂の魔法使い〜その8」
語り「すべては砂に覆いつくされていた。愛や、夢や、希望。どんなに輝くそれらもすべて砂に沈む。ここはハピアス。はるか彼方の過去。〜砂の黙示録第4節より〜」
  
 SE:船のエンジン音
  
セレン 「えっ!?」
ヤクルタ「誰でも、試練など望んでいなのではないだろうか……できるなら安穏(あんのん)と生きていたいと思うはずだ……ふっ、それですべてがうまくいくんならね……だが、どうーも、そうじゃない。好むと好まざるとにかかわらず、必ず人は生きてゆくことで苦悩するのだ……人は、経験と情報によって未来を予測する唯一の動物なんだ……不幸にもね」
セレン 「不幸にも……なの? 未来を予測することが?」
ヤクルタ「ああ、多分ね〜……未来を予測しなければ、いつでも今の幸せを感じられるんじゃないだろうか……ふっ、もっと未来は幸せがあるに違いない、そう思うから、だから、現状に満足できない。そこに不幸があるとは思わないか? 試練とは、人が未来を見ようとするから訪れるものなんだ」
セレン 「でも! 未来を見ることは、やる気を起こさせるんじゃない?」
ヤクルタ「それは何かをやっている人間のみに許される事だと思うし、今やっている人間は、たぶん未来を見ない。今を見つめてるんだよ……だから試練などない!」
セレン 「そうなの……」
ヤクルタ「ふっ、君は今、試練を考えるときじゃない。まずは、魔法教程をすべてマスターすべきなのだ。その時、次に何をやるべきかが目の前に現れるはずだ。今を充実させねば未来はただ幻……まるで砂漠の果ての蜃気楼のようにね!」
セレン 「……わかった。あたしお兄ちゃんのとこに帰る……それで魔法教程を全部ちゃんとマスターする!」
ヤクルタ「うん、君はいい魔法使いになれるよ……」
  
 SE:船のエンジン音が大きくなる
 SE:ドアが開いて閉まる音
  
セレン 「ただいま〜!」
ジンジン「あっ、セレン! ど〜こ行ってたんだよぉー!」
セレン 「あ、ごめんなさい、お兄ちゃん」
ジンジン「ごめんなさいじゃないよ、まったくもう……心配したぞ」
セレン 「あたしね……南方騎士団のサザンクロスのヤクルタって人に会ったんだよ!」
ジンジン「えっ? サザンクロスの……ヤクルタ……はっ、そりゃ伝説の大魔法使いだぞ! 魔法衣を脱ぎ捨て、放浪の旅に出たっていう……」
セレン 「えぇ!? いっ、そ、そんな偉い魔法使いだったの?」
ジンジン「うんうん。で、どこにいるんだ?」
セレン 「誰が?」
ジンジン「いや、ヤクルタさんだよ!」
セレン 「町の入口で、あたしを船から下ろして……それで「さよなら、また、会えるといいね。君ならきっと大魔法使いになれるよ」(ヤクルタの声を真似て)って言って……んー、それで南の方角に……そうだったんだ、偉〜い魔法使いだったんだぁ……」
ジンジン「なぁなぁ、サインとかもらったか?」
セレン 「ううん」
ジンジン「バっカだな〜」
セレン 「あ、バカって言った!」
ジンジン「だってそうじゃないかぁ……大魔法使いに会えるなんて機会はそうあるもんじゃないんだぞ!」
セレン 「それなら、大丈夫!」
ジンジン「うっ、なにが?」
セレン 「あたしが大魔法使いになった時に、お兄ちゃんにサインしてあげるから……」
  
 BGM:ほのぼのとした感じの音楽
  
ジンジン「……ふっ、セレン」
セレン 「なぁに?」
ジンジン「ふっ、お前は天才かもしれない」
セレン 「ありがとうお兄ちゃん……さて、魔法教程の第33課程。勉強、勉強!」
  

●配役/セレン、タイトルコール:横山智佐
子分:山口勝平
語り:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 横山さんは、ドラマの雰囲気から「(シリーズは)おしまいかな?」と広井さんに質問。説明を担当するヤクルタ役でセリフが多かった山口さんは、「やったー、終わったー! 難しい話するのがー」とシリーズの終了を誰よりも喜んだ。横山さんは「よかったね。がんばった、がんばったー」と山口さんの労をねぎらった。

●出演はがき
◆ユカりんさん(東京都)
 ヤクルタは魔法衣を着たことのある大魔法使いだったが、帝国によってその法衣を剥奪された。

 山口さんは、「法衣を剥奪された」という言葉から「(ヤクルタは)裸にされちゃったんだ!」と拡大解釈し「いやん、て感じ」とおどけた。横山さんは、山口さんの話に合わせて「まあね。そいで、そのまんま放り出された」とコメント。山口さんは「わっ、やばい! それ捕まっちゃうよ!」と返し、見事なコンビネーションを披露した。

 横山さんは、次回の『ミラージュ オブ サーガ』から新シリーズがスタートし、そのタイトルが『マングロケ伝説の謎』であると紹介。

山口「はっ?!」
横山「さっ、どんな物語になりますか」
山口「はっ?!」
横山「はっ、「こうご期待です」だって。「こうご期待」って(台本に)書いてあるけどどうかな?」

 山口さんは、タイトルからあらぬ妄想をしたらしく「いや、期待するよ〜!」と興奮気味にコメント。横山さんは「どんな伝説なんでしょうか、みなさんもいっしょに考えてください!」とリスナーに呼びかけて、コーナーを締めた。


2004年6月5日放送マル天ダイジェストはこちら


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