| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、ミラージュオブサーガ。〜カルカラ&ブラッキー〜 その3」 |
| 語り | 「すべては砂に覆いつくされていた。愛や、夢や、希望。どんなに輝くそれらも、すべて砂に沈む。ここはハピアス。はるか彼方の過去。〜砂の黙示録第4節より〜」 |
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| | SE:エンジン音 |
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| ブラッキー | 「いやあ、すごい大興奮の冒険旅行になりそうだな。へへへ。なにせカルカラ姫は15歳。全くの世間知〜ら〜ず〜」 |
| カルカラ | 「ブラッキー!」 |
| ブラッキー | 「は〜い! 姫様、ただいま〜!」 |
| カルカラ | 「ねえ、あんたたち犬族は砂漠のどこから来たの?」 |
| ブラッキー | 「はあ? いや、今さら何を? 私は王様に拾われて……」 |
| カルカラ | 「そうじゃなくて! あんたは犬族でしょ?」 |
| ブラッキー | 「はい」 |
| カルカラ | 「明らかに私とは姿形が違うでしょ」 |
| ブラッキー | 「はあ。そう言われてみれば……。でも意識したことなかったですね……」 |
| カルカラ | 「この砂漠世界にはいろんな種族がいるのよ。私たち辺境に生きるバザンと帝国の人間とはどこかが違う。東のヤパ王朝の人間は黄色い肌をしてるんだって。信じられないわ。で、あなたは犬族……。それらともまるで違うじゃない? いったい犬族はどこから来た種族なのかしら……」 |
| ブラッキー | 「すげえな……。そんなこと考えたこともなかった。さすが姫様ですね〜。感心、感心……」 |
| カルカラ | 「感心してないで考えてみなよ。どこから来たのかを!」 |
| ブラッキー | 「さあね。う〜ん、帝国のグラ族は古来より砂漠世界の支配者として暗黒神殿より認められたって聞きましたし、ヤパはさばくの……さばくじゃないですよ。砂漠ですよ」 |
| カルカラ | 「わかってるわよ」 |
| ブラッキー | 「ちょっと犬族はたまにアクセントおかしくなるんで、ええ。ご了承ください。はい」 |
| カルカラ | 「九州出身だったり(笑)」 |
| ブラッキー | 「そっちの方なんですかね、って言っちゃったら話終わっちゃうじゃないですか」 |
| カルカラ | 「ごめん」 |
| ブラッキー | 「ヤパは砂漠の誕生の時、砂より生み出された種族だと」 |
| カルカラ | 「そんな事伝説でしょ? 砂漠から人が生まれる訳がないじゃない……。バザンはね、辺境に隠れ住んだ罪人たちが長い年月の間に種族化したって長老が言ってたわ」 |
| ブラッキー | 「あ!? 犬族って……確かヤパ王朝に多くいるって聞いたことがあります」 |
| カルカラ | 「それ確かめよう!」 |
| ブラッキー | 「はあ?」 |
| カルカラ | 「己がどこから出でたるかを知る事が、自らを自由にするのよ」 |
| ブラッキー | 「すごっ! いつの間にか姫様が進化している!」 |
| カルカラ | 「当たり前でしょ! さ……」 |
| ブラッキー | 「は?」 |
| カルカラ | 「あれを!」 |
| ブラッキー | 「あ、はいぃ〜、はいはい。もみもみ……」 |
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| | BGM:エキゾチックな弦楽器の曲 |
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| カルカラ | 「あ〜、肉体が高揚する! 精神が高まる! ああ感情がきしみだす。三位一体!」 |
| ブラッキー | 「三位一体!」 |
| カルカラ | 「上昇〜!」 |
| ブラッキー | 「上昇! 砂に水を!」 |
| カルカラ | 「潤い!」 |
| ブラッキー | 「満月!」 |
| カルカラ | 「満月〜!」 |
| ブラッキー | 「姫様はどんどんよくなっていますっ!」 |
| カルカラ | 「そう。うれしいわ」 |
| ブラッキー | 「それにひきかえ……。私はだめな犬です」 |
| カルカラ | 「そんな事ないさ。あんたは素晴らしい犬だ」 |
| ブラッキー | 「はあ……」 |
| カルカラ | 「はい。パン」 |
| ブラッキー | 「あ、ありがとうございます。うん? なんですか、これは?」 |
| カルカラ | 「ああ、それはバターよ」 |
| ブラッキー | 「バターって! バターって! あの貴重なバターですか?」 |
| カルカラ | 「そう。奥の積荷の中にあったの。おいしいわよ」 |
| ブラッキー | 「ああ、これがバターか……、ああ、バタ〜〜!」 |
| カルカラ | 「ああ〜あ〜、口の周りをバターだらけにして……」 |
| ブラッキー | 「(舌なめずりして)姫様!」 |
| カルカラ | 「なによ? 真剣な顔で?」 |
| ブラッキー | 「バターです! このバターを姫様は全身に塗るんです!」 |
| カルカラ | 「ええ? 何言ってんの? バッカじゃないの……」 |
| ブラッキー | 「いいえ! たとえバカだと言われようと、これは姫様にやっていたただかなくては……」 |
| カルカラ | 「なんだって?」 |
| ブラッキー | 「う〜ん、やって頂かなくてはなりません! バターを塗った姫様のお体を私が舐め〜るのです! それこそが、自由へのひやぁ〜くぅ〜!」 |
| カルカラ | 「自由への……飛躍!?」 |
| ブラッキー | 「そうです! 何事にも飛躍のためには潤滑油が必要なんです! バターこそ最高の潤滑油! 姫様の全身がぬるぬる! そしてどぴゅ〜ん! ひぃーやぁ〜くぅ〜!」 |
| カルカラ | 「あ」 |