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ICON デビルBOX 第97回 第3章 〜明日への扉〜 その7
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章 〜明日への扉〜 その7」
語り「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ!
 ほかのものが呪おうとかまわない。
 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。
 アウグストゥスのローマ再建のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。
 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」
 
 BGM:音楽
 
フェイ(独白)「悲しかった。……ぬいぐるみのクロックを破裂させちゃった。
 なんだろう、この悲しさって。こころが破裂しそうだ!
 だってクロックは、大親友のアンクがくれたぬいぐるみだよ!?
 アンクのぬくもりがいっぱいつまってるんだもの」
 
 BGM:音楽フェードアウト
 SE:ノック
 
フェイ「はい、どうぞ」
オーロン「失礼するよ、フェイ」
フェイ「どうしました? オーロンおじさま」
オーロン「きみの悲しいこころが、この氷の宮殿に響いているんだよ。
 ……大事なひとを想う気持ちは、悪魔も人間も同じだ。
 そうそう、わたしなら、その冷え切ったこころを少しは暖かく出来るんだがねぇ」
フェイ(独白)「おじさまは、青い目で、じっとあたしのことを見つめた。
 その瞳の奥には優しさが輝いていた。このひとは、きっと兄である、わたしの父と王位を争うのがイヤで、こんな北の辺境に暮らているんだ。
 おじさまのこころは、生まれ育った、魔界の都をのぞんでいる。いまでもきっと」
フェイ「おじさま、都にもどりませんか?」
オーロン「いや。もうここの暮らしが長い。ここに愛着もあるんだ。
 それに、いまさら都にもどっていらぬ騒ぎを起こしたくはない」
フェイ「おとうさまもきっとおじさまに会いたいと思っていらっしゃるわ。
 あたしにはわかるの」
オーロン「優し子だね。きみは……ありがとう。でも、いまこころが冷えているのは、きみだよ」
フェイ「違うわ。こころが冷えているのは、おじさまです。
 この氷の宮殿が悲しみの色に満ちているのは、おじさまのこころを映しているからですわ」
オーロン「……フェイ」
フェイ「はい、おじさま」
オーロン「わたしは、自分に素直でなかった。
 ほんとうは、兄上と戦い、魔王の座を奪おうとしたのだ……だが、そんな自分が哀れに思えた。それは、勇気がなかったからだ。
 兄上に怯えたからだ……そう、あのとき、わたしのこころは少し弱かった。
 しかし、いまは、それでよかったのだと思う。
 フェイ? きみは勇気を出すべきだ。
 いまなら、きみの大親友を救えるよ。
 そのぬいぐるみの破片があるうちならば……」
フェイ「ほんとですか、おじさま! アンクを救えるんですかっ!
 ねえ、クロック聞いてよ、あなたを使って、アンクが救えるのよ」
クロック「キュウ」
フェイ(独白)「クロックの破片が、変な声でうなずいた。大親友なんてウソです。
 アンクは、あたしの恋人。大事な人です。
 今、初めて、自分のこころに素直になれます。
 ……あなたを救います、アンク」
 
 BGM:テーマ音楽
 

●配役/タイトルコール、フェイ:横山智佐/クロック:山口勝平
/語り、オーロン:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 今週からまた元の3人に戻ったので、横山さんは「あれ? なんだか3人だね」と言ってゲストが帰ったことを説明した。

 広井さんは、ドラマが終盤になって"まとめる方向"に進んでいることをアピールしつつ、出演はがきを紹介。

●出演はがき
◆ゆりあんさん(東京都)
 オーロンの宮殿は、悲しみの色を映している。

 投稿内容を聞いて「なるほどね」と、うなづく3人。

●投稿はがき
◆渡り鳥さん(埼玉県)
 「アンクの復活」
 会えなくなった今のほうが、アンクの優しさが良くわかる。

 広井さんの説明によると、はがき何枚かに渡り色んな事が書かれていたらしい。それによると、渡り鳥さんは子供の頃童話作家になりたかったらしいが、今回初めての投稿との事。

 横山さんは、ドラマの最後にフェイが「救います」と言ったことを指摘して、アンクが今後復活するのか期待した。

 一方山口さんは、「アンク、どうやってやっていたか、忘れてしまった……」と心元ない発言。


2007年2月24日放送マル天ダイジェストはこちら



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