| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章 〜銀色のセレナーデ〜 その4」 |
| 語り | 「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ! ほかのものが呪おうとかまわない。 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。 アウグストゥスのローマ再建のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの、静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」 |
| | |
| | BGM:メインテーマフェードアウト |
| | SE:皿が割れる音 |
| | BGM:妖しい音楽 |
| | |
| クロック | 「うわぁおっ、びっくりだぁ〜! パンのお皿ひっくりかしちゃった。もう、ダメだなぁ、ぼくって。もっと気をつけて行動をしよう。えーと、"ここんちのお皿はすべりやすい"と。メモメモ……」 |
| | |
| フェイ(独白) | 「朝っぱらからうるさい。そうだ、いろいろなことがあった。魔界騎士団が来たり、アンクが1000年の眠りにつかされたり、ランディにわけのわからないこと言われたり……。今は、黒い犬のぬいぐるみが目の前をうろうろしてる……」 |
| | |
| クロック | 「あっ、フェイさん……あぁ、もといリリカさん! パン食べますかぁ?」 |
| フェイ | 「そのパン、どうしたの?」 |
| クロック | 「角(かど)のパン屋に行って買ってきました」 |
| フェイ | 「買ってきたぁー!? お金は?」 |
| クロック | 「ぼく、お金を内蔵しています。自動的に出てくる仕組みになってます。あ、でも、生活費程度のお金ですよ?」 |
| フェイ | 「そう! ずいぶん便利なぬいぐみなのねぇ」 |
| クロック | 「はぁいっ」 |
| | |
| フェイ(独白) | 「クロックの買ってきたパンはとても甘かった。でも、ひと晩泣いたあとの甘いパンは、ちょっぴりこころを柔らかくしてくれた」 |
| | |
| | BGMが止まる |
| | |
| フェイ(独白) | 「荷物をまとめて、この街を出ることにした。行く当てはないけれど、フェイが消えて無くなるまで、旅をしよう……」 |
| | |
| | SE:街の喧噪な音 |
| | |
| フェイ(独白) | 「駅前で奇妙な集団に出会う。たくさんの車に、大勢の人々……」 |
| | |
| ダイナスティ | 「こんにちは、お嬢さん」 |
| フェイ | 「こんにちは! このたくさん車はなんですか?」 |
| ダイナスティ | 「こりゃ、キャラバンだよ」 |
| フェイ | 「キャラバン?」 |
| ダイナスティ | 「あぁ、いろいろな商店が街から街へと移動してゆくのだ。ほら、あの車は遊園地にもなっているんだぁ」 |
| | |
| フェイ(独白) | 「魔界に、こんな楽しそうな人々がいるなんて、いまままで知らなかった」 |
| | |
| フェイ | 「あたしも仲間に入れてもらえませんかぁ?」 |
| ダイナスティ | 「おっ、おおおお! ああいいよ。おれはダイナスティ。このキャラバンのまとめ役だぁ」 |
| フェイ | 「あたし"リリカ"です。このぬいぐみは」 |
| クロック | 「クロックです」 |
| ダイナスティ | 「ほほぉ、面白いぬいぐるみを持っているねぇ。それは、商売に使えるかもしれないなぁ。じゃ、とりあえず、3号車に乗ってくれ。まもなく出発だよ、お嬢ちゃん」 |
| | |
| | BGM:明るく楽しい音楽 |
| | |
| フェイ | 「はーい」 |
| | |
| フェイ(独白) | 「あたしは3号車に乗り込んだ。車というより、バスに近い乗り物だった」 |
| | |
| ダイナスティ | 「さぁー、みんなぁー、気張って行こうぜぇー! 次の街はきっと、今日より希望に溢れているさぁー! さあー、行こうー!」 |
| | |
| | SE:バスのクラクションが一斉に鳴り響く |
| | BGM:テーマ音楽 |
| | |