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ICON デビルBOX 第85回 第3章 〜銀色のセレナーデ〜 その2
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章  〜銀色のセレナーデ〜 その2」
語り「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ!
 ほかのものが呪おうとかまわない。
 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。
 アウグストゥスのローマ再建のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。
 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」
 
 BGM:変化に富んだ音楽
 
フェイ(独白)「泊まっていた宿に、魔界騎士団が襲ってきた。
 親友のアンクが騎士の剣に刺された。
 あたしは瞬間的にデビルBOXを握りしめた。
 そして、呪文とともにデビルBOXを投げる。出た目は……6!」
灰色のデスバレー「我が名は灰色のデスバレい(デスバレー)。過去のちゅいおく(追憶)を司る者。
 己の記憶の一部をしゃしだし(差しだし)、記憶の彼方に潜む翼を広げよ!
 過去に追放する者を、その指を持って、を指し示せ!(おじいちゃん声)」
フェイ「あの者を!」
 
 SE:風の音激しく
 
「うぁぉぉぉぉぉぉ!」
 
 BGM:音楽カット
 SE:風がおさまってゆく
 
フェイ「アンク! 大丈夫!? アンク!」
アンク「っ……ダメだ……剣で腹を刺された……痛いよぉ……気が遠くなる。
 ああ、やっぱり、ぼくは……呪われていたんだ……こうなる運命だったんだぁ〜……」
フェイ「そんなことないって! 絶対治してみせる!
 えーと、復活の呪文は……あんー、アブクダラ・クレッソン・ブルジャイブ!
 ……この者の傷を回復せよ!」
アンク「効かないよ……あいついったでしょ?
 あいつの剣は、銀の鋼(はがね)だって……それは悪魔には決定的なんだよ。
 復活の効かない刃(やいば)さ……フェイ姫……ぼく、君を最後まで守れなかった……ご、ごめんなさい……フェイ……(段々声が小さくなる)」
フェイ「……アーンク! アンクっ! 死んじゃダメー! アーーーンクッッッ!(最後エコー)」
 
 SE:教会の鐘の音
 
フェイ(独白)「小雨の降る朝、あたしは、魔法教会に幾ばくかの献金をして、墓地にアンクを埋葬した。
 そして、いつか彼が復活することを祈った。
 あたしひとりになっちゃった。
 ……冷たい雨がほほを濡らす」
 
 BGM:ミステリアスな音楽
 
ランディ「こんなところで、何をやってるんだい。フェイ」
フェイ(独白)「声の主を見た。そいつは奇巌城のシャワー室で、あたしの胸に触った男……たしか……ランディ!」
フェイ「……友人が死んだの」
ランディ「復活の呪文を唱えなかったの?」
フェイ「唱えたわ! でもね、えっく、彼、かわいそうに、銀の鋼の刃で刺されたのよ」
ランディ「そう。だが、銀の鋼の刃は、ただ刺しただけなら、1000年の眠りに落ちるだけだ。本物の死は、訪れない」
フェイ「そう。でも……1000年も会えないのね、アンクに。……うっく、1000年も!(泣く)
 ……あたしひとりなのぉ〜(泣き崩れる)」
ランディ「可愛いフェイ。泣くがいい。つらいときは泣くんだ。声を上げて泣くがいい……」
フェイ「えっく、アーンクぅ〜、アーーーンク……!
 ごめんなさい……あたしのためにぃ〜……アーーンクぅ〜!(泣きながら)」
 
 BGM:テーマ音楽
 

●配役/タイトルコール、フェイ:横山智佐/アンク:山口勝平
/語り、男、灰色のデスバレー、ランディ:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 山口さんは、ドラマが終わると、開口一番に「あら? (アンク)死んじゃった」と驚きの声をあげた。

 広井さんは、「(横山さんが)いっぱい泣いてくれた」と山口さんに慰めの声をかけ、横山さんも「(山口さんの持ち役は)良く死ぬね……」と言って、山口さんに同情した。

 シナリオを自分で書いたにもかかわらず、「何でだろうね?」と不思議がる広井さんに、山口さんは自分の持ち役ばかりが死んでしまう事に不満を漏らした。

横山「まぁ、作家的にパターンが同じっちゅう話が……」
広井「あらら!」
山口「あららららら……」

 広井さんが言うには、どうやら「書いていると、相棒に飽きる」ということらしく、一時退場させる為にキャラクターを殺してしまうとのこと。

横山「薄情だね」

 広井さんの説明に、横山さんが一刀両断。更に、広井さんは「だってさ、良く考えてもみて? この人数でやってるんだよ!?」と説明を続けようとした。

横山「騙されちゃダメ」

 横山さんのひと言に広井さんは苦笑いしたが、「この人数でやってるんだから、こう、クルックル、クルックル、登場人物を変えるの大変なのよ」と説明し、(物語をつくっていく上で)増えすぎたキャラクターを整理する為にキャラクターを殺すのだと話した。

●出演はがき
◆リーさん(岡山県)
 「灰色のデスバレー」
 デビルBOXの悪魔。過去を司るデビルBOXの悪魔。記憶の一部と交換に、すべてを過去の記憶に流す術を使う。

 広井さんは、出演はがきの説明をしながら、「ほら、ココがキーワードなんですよ」と必死に解説した。

 「記憶の一部と交換」という設定に、広井さんが「フェイはすっかりアンクのことを忘れちゃうかもしれない」と言うと、横山さんは「(ツライことが忘れられるなら)それは、それで幸せだよね」とコメントした。

◆ひょんどりさん(茨城県)
 銀の鋼の刃は刺しただけだと眠りにつくだけ。この剣で魔界の者に死をもたらすには、3回斬る必要がある。

 「3回斬られないと死なない」という設定に、横山さんは「痛いなぁ、もぅ……」とひと言。

 山口さんは、まだアンクが死んでいないことに安心した様子。

●投稿はがき
◆ゆうだいさん(神奈川県)
 「黒雪姫シンディ・レイラ」
 黒い雪が降るという魔界の辺境、極寒の地スノウドリーム王国の姫君。
 フェイ姫とは犬猿のなかで、魔法学校時代はよく魔法合戦をして学校を半壊させたりした。

 広井さんは、「ライバルキャラクターが出て来ると良いんだよ」と言いつつも、「(問題は)ダレがやるかなんだよ」と頭をかかえた。

 しかし、横山さんは「いいいよ! やるよ!」と気前良くふた役演じることを請け負った。

 広井さんは、横山さんの返事を聞いて「じゃあ、まぁ考えましょう。ライバルキャラね」と、考慮する様子で答えた。

 
2006年11月25日放送マル天ダイジェストはこちら

 


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