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ICON デビルBOX 第84回 第3章 〜銀色のセレナーデ〜 その1
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章 〜銀色のセレナーデ〜 その1」
語り「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ!
 ほかのものが呪おうとかまわない。
 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。
 アウグストゥスのローマ再建のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。
 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの、静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」
  
フェイ(独白)「あたしはフェイ、魔界のプリンセス! ちょっといたずらがすぎて、ずいぶん長い間、奇巌城(きがんじょう)に幽閉されていたわけ。でも、親友のアンクの力でな〜んとか脱出! いま魔界の街をめぐっているところ。そうそう、フェイは死んだことになっているの。だからいまは、アンクの遠縁にあたる"クルミナ"ってことになってるわけ。さぁ〜て、あたしの新しい冒険のは〜じまりよっ!」
  
 BGM:メインテーマフェードアウト
 BGM:妖しい音楽
  
ホンダラ「おーい、ランディ! ほんとうなのかなぁ〜、ファイ姫が生きてるってうわさ……」
ランディ「さあ、うわさだろ?」
ホンダラ「でも、見たってやつがいるんだぜぇ〜」
ランディ「じゃあ、生きてるんだ」
ホンダラ「おいっ、真面目に考えろっ!」
ランディ「なにを真面目に考えればいいんだ?」
ホンダラ「いいかぁー、よーく聞けぇー! もしフェイ姫が生きていて、その生きているフェイ姫をとっつかまえて王宮に連れて行けば、王妃さまからそりゃ考えられねーくれぇの褒美がもらえるはずだ。それによ、もしかしたら、貴族にだってなれるかもしれねーぜ」
ランディ「だから?」
ホンダラ「"だから"ってことはねぇーだろ? おれたち"チモチモ団"でだ、フェイ姫をとっつかまえんのさぁ! どうよ?」
ランディ「おまえなんで、"ホンダラ"って名前なんだ?」
ホンダラ「知ーらねぇーよーっ!」
ランディ「へんな名前だなぁ」
ホンダラ「ほっとけっ!!」
ランディ「それから、なんだ"チモチモ団"って?」
ホンダラ「秘密組織だ! "チチモミタイチチモミマショウ愛好団"(乳揉みたい、乳揉みましょう愛好団)の略」
ランディ「……恥ずかしくないか?」
ホンダラ「恥ずかしくないっ! チモチモ団は由緒正しき伝統的な秘密組織だ。無頼モンのおまえにバカにされる覚えはねぇ!」
ランディ「そうムキになるな。で、どうすればいい?」
ホンダラ「すぐにフェイ姫の捜索にいってくれ!」
ランディ「ああ、わかった」
ホンダラ「合い言葉は、"チチは"、"ほどほど"だ。……わかったのか!」
ランディ「ああ、わかった」
ホンダラ「では行けっ!」
  
 BGM:妖しい音楽が止まる
  
ランディ(独白)「一宿一飯の恩義があって、チモチモ団に肩入れすることになった。おれは転生した悪魔だ。この転生はあまり効果的ではない。たぶん、この魔界に実体化出来る時間はそう長くないだろう。そう、フェイ姫のことだ。おれは彼女に"残り香"をつけた。だから、居場所を捜すことは造作もない……」
  
 SE:雀が鳴く声
 SE:車が通り過ぎる音
  
フェイ 「ねえアンクぅ、起きて起きてぇー!」
アンク 「うっ、ううっ、うー、いま何時?」
フェイ 「朝の4時半!」
アンク 「早いよぉ〜(アクビをしながら)」
フェイ 「窓の外を見てぇ〜! 夜明けの東の空が、ほら、ほら光ってるのぉー! きっと、あたしたちの旅を祝福してるんだわぁ!」
  
 SE:ドアを激しくたたく音
  
アンク 「うわっ、なっ、なんだろう!? だ、誰ですかぁ?」
フェイ 「気をつけて、アンク!」
「魔界騎士団だぁー!」
アンク 「えっ! あっ、あの、なにかの間違いだと思います。ぼくたちは旅の者です」
男   「ドアを開けろっ! 開けねば、叩き壊すまでだぁー!」
アンク 「あ、開けます、開けます」
  
 SE:ドアを開ける音
  
男   「ちっ!」
  
 SE:刀で突く音
  
アンク 「うあっ!」
フェイ 「アンクーっ!!」
男   「フェイ姫、ごいっしょに王宮へ! 抵抗なされば、この者と同じように突き殺します。この刃(やいば)は銀の鋼(はがね)。魔力の防御は効きませんぞっ!」
フェイ 「おまえなど吹き飛べっ!」
  
 SE:吹き荒れる風
  
フェイ 「魔王の娘、フェイをなめるでないっ!」
  
 SE:吹き荒れる風の音が大きくなる
 BGM:テーマ音楽
  

●配役/タイトルコール、フェイ:横山智佐/ホンダラ、アンク:山口勝平
/ランディ、男、語り:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 フェイの正体がばれる展開に、一同「あらあらあらっ」と意外な様子。

 横山さんは、ドラマで刺されたアンクに「刺されちゃってさようなら」と別れを告げたが、山口さんは「いやいやいや! 死んでない、死んでない!」とアンクの死を必死に否定した。

●出演はがき
◆いけない遊びさん(東京都)
 「ホンダラ」
 魔界の親分。地方出身者協会の理事。魔界の中央集権化に反旗を翻す運動をしているが、その活動は草の根運動だ。

 活動が"草の根運動"と聞いて、広井さんと山口さんは「ダメじゃん」とコメント。横山さんは「まあ、がんばって小さな1歩から」と励ました。

◆鴻池の鯉さん(埼玉県)
 「チモチモ団」
 正式には"チチモミタイチチモミマショウ団"という。おんなの価値をチチで評価している、魔界では古い秘密結社である。

 山口さんは、正式名称を聞いて「良いじゃないですか!」とコメント。

横山「"チチで評価"ったって、人によって好みは様々ですよね?」
山口「まあ、変わるよね」
広井「まあね」
山口「これねえ、オッパイ星人たちの集まりですよね、きっと!」
広井「そうだね、そうだ」

 団員数は不明。活動内容も不明。

 山口さんは「ダメじゃん」とコメント。横山さんは、「実は(団員が)いっぱいいるって事じゃないの?」と投稿をフォローした。

●投稿はがき
◆菅田康朗さん(東京都)
 「ミンフェイ」
 フェイの双子の妹。フェイが先に生まれたというだけで、時期王位継承の権利がフェイにあることから、フェイの事が嫌い。

 横山さんは、「何よ、逆恨みだわぁ」とフェイの気持ちを代弁した。広井さんは、ミンフェイが登場したあとの話を想像し、「いろいろあるんだろうね」と述べた。


2006年11月18日放送マル天ダイジェストはこちら




  草の根運動
 大衆運動、市民運動のこと。
 
 

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