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ICON デビルBOX 第78回 第3章 〜悪魔はあくまでプリンセス〜 その4
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章 〜悪魔はあくまでプリンセス〜 その4」
語り「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ!
 ほかのものが呪おうとかまわない。
 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。
 アウグストゥスのローマの建国のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。
 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの、静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」
  
フェイ  「お願い! 一生のお願い、アンク。ねぇー、ここから出して。あなたの望みのもの、何でもあげるわっ! んー、チュッ(キスをする音)」
アンク  「うっ……」
  
 BGM:格調高い音楽
  
アンク(独白)「フェイ姫様にキスをされた……ど、どうしよう……。ふっ、姫様は、本当にぼくを愛してるんだ! そ、そーでなきゃ、女性からキスなどしない。ああ〜、ぼくを愛してくれているフェイ姫様が、この奇巌城(きがんじょう)から脱出したいと望んでいる。ぼくはそれを叶えてあげなくちゃいけない! 男として、愛された男として、当然のことだ。よーし、もうどうなってもいいー。魔界の掟など、愛の前にはどーってことないのだっ! 待っていてください、フェイ姫様、必ずここから出して差し上げますっ!」
  
 BGM:音楽が大きくなる
  
フェイ  「あららアンクったら、真っ赤な顔でブツブツ言いながら駆け出していっちゃった……もうー、純情な悪魔なんだからぁ。……あ、そっかぁ、アンクとキスしたのはじめてだったっけぇ〜? 幼なじみなのにキスしてなかったんだ。まっ、その程度の幼なじみだってことだ。あぁ〜ん、誰かぁ、ここから出してくださーい……退屈だよ〜!」
  
 BGM:音楽が止まる
  
コーネリア「お后さまに申し上げます」
ジルバット「何事ですか、コーネリア」
コーネリア「大魔王様におかれましては、御前会議におきまして、フェイ姫様の幽閉を解いてはどうかとのご提案……」
ジルバット「まっ、なんてことを! それはなりません。フェイ姫は大魔王様の唯一の血族。そして、王位にいちばん近い者です。それでは、わたしの苦労が台無し……あの姫は、死ぬまで奇巌城に入れておくのですっ! いいですね、コーネリア伯爵」
コーネリア「はい。仰せの通りに」
ジルバット「そうそう、あなた、王宮近衛兵団の長官に任命するよう、大魔王様に進言しておきましょうね。ほほほほほほほっ」
コーネリア「はっ、はは……ははぁ〜、よろしくお願いいたします」
  
 SE:土をシャベルで掘り起こす音
  
ベン   「おいっ……アンク、何やってんだぁ?」
  
 BGM:とぼけた感じの音楽
  
アンク  「しっ!」
ベン   「"しっ"ておまえ……誰もいねーよ。ここ墓場だよ!」
アンク  「ベンっ!」
ベン   「ほっ?」
アンク  「おまえはぼくの親友だよね?」
ベン   「あぁー……親友って、何?」
アンク  「親友ってのは……親の友だ」
ベン   「あぁー、そうかっ! おめぇのオヤジと俺のオヤジは友だちだったな?」
アンク  「うん、だろ?」
ベン   「たぶん俺もおまえも、と、友だちだってことか?」
アンク  「だろ?」
ベン   「うんうん……」
アンク  「だろ? じゃあこの墓から、死体をひとつ掘り起こすのを見逃してくれるよな?」
ベン   「えっ、いやいや!? そりゃダメだよ。おれ墓守だろ? これ、見逃せないよ、墓の中の死体だって……」
アンク  「親友だろ?」
ベン   「……うん、うん」
アンク  「魔界を救うための大事な魔法を行うために、どーしても、新鮮な死体が必要なんだ! なっ、頼む。あっ、ほら、これでなんか食ってきてくれよ」
ベン   「おっ!? おいこれ、金貨じゃねぇの? わ、わかった、わかった。俺これで、なんか食ってくるわ。そのあいだ、墓場で何が起こっても、おりゃ(俺は)知らないよ。俺、なんか食ってくるんだから。なっ、親友!」
アンク  「そうだよ!」
ベン   「よし! よし、おっおっ」
アンク  「さっ、行け、行け!」
ベン   「よし、行く行く行く!」
アンク  「行け、行け!」
  
 BGM
  

●配役/タイトルコール、フェイ:横山智佐/アンク、コーネリア:山口勝平
ジルバット、ベン、語り:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 横山さんは新しい登場人物が多いのがうれしいらしく、「妖しい世界が広がりましたよ」と感想を述べた。

●出演はがき
◆佐伯みのりさん(東京都)
 「ジルバット」
 フェイ姫の継母(ままはは)の名前を考えました。昔1000年生きた大コウモリが転生した形です。

 広井さんは「なるほどね。考えましたね」と投稿に感心した。

◆夢夜さん(埼玉県)
 「墓守ベン」
 魔界の墓地を守る男で、大王に仕えていたが、人間を好きになって罰を受けて、墓守にされてしまった。元、魔界騎士団の有能な騎士だった。

 "魔界騎士団の有能な騎士だった"という設定を聞いた横山さんと山口さんは、「とてもそんな雰囲気ではありませんでしたよ」と、広井さんの演技にダメ出しをした。広井さんは、「すいません」と謝った。

●投稿はがき
◆αΩ(アルファオメガ) さん(埼玉県)
 「デビルタイガー」
 フェイ姫が飼っている虎型の悪魔。フェイは"タマ"と呼んでいる。

 広井さんは、虎なのに"タマ"と呼んでいるという設定がお気に入りの様子。横山さんは、名前が"タマ"なのは大人しい虎だからだと分析したが、山口さんから「デビルタイガーだよ!? 大人しくないよ!」と指摘され、「ごめん」と謝った。

◆江洲戸 慶(SとK)さん(埼玉県)
 人間界にいる人間になりすました悪魔は、よく図書館、本屋、CD屋、映画館などで立ち読み及び視聴をしている。人間界の芸術は悪魔界に持って行けない。だから、人間界に来てささやかな楽しみにしている。

 山口さんは「わっ、おもしろい発想だ!」と感心し、横山さんは「(悪魔は)娯楽に飢えてるんだ」と納得。広井さんは「考え方がおもしろい」と投稿者を褒めた。


2006年10月7日放送マル天ダイジェストはこちら



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