| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章 〜悪魔はあくまでプリンセス〜 その3」 |
| 語り | 「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ! ほかのものが呪おうとかまわない。 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。 アウグストゥスのローマ再建のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」 |
| | |
| | BGM:軽快な音楽 |
| | |
| フェイ | 「この奇巌城に幽閉されて50年。も〜、退屈! も〜、がまんできない! あんなイタズラくらいで娘を幽閉するなんて、どうかしてるわ、お父様は! いいえ、これは、お父様の本心じゃない。きっと、継母のイザベルの陰謀に違いない! いつか、あの継母をお城から追放してやるわ!」 |
| クロック | 「姫様、幼いフェイ姫様。お夕食のご用意が出来ました(しわがれて調子の外れた声で)」 |
| フェイ | 「はーい。いま行くわ、クロック。その前にシャワー浴びるわ」 |
| クロック | 「お待ちしておりまーす。お早くどうぞ。スープが冷めないうちに……」 |
| フェイ | 「はーい! ……なにが"お早くどうぞ"よ。50年も毎日、毎日、同じことの繰り返しじゃない。スープが冷めたら暖め直せばいいじゃない……」 |
| | |
| | SE:シャワーの音 |
| | |
| フェイ | 「……スープが冷めたら暖め直せばいいか……。そーだわ! 木霊返しの魔法だわ。あれ、どうやるんだったかしら? ……えーと。石けんと、コウモリの翼と、ひきがえるの唾液と、これと……素敵! 全部揃うわ! まぜまぜ……それから、呪文は、えーと。"汝の魂、夢の扉を開き、その奥に住む魔獣を退け、時の鐘を鳴らせ!"」 |
| | |
| | SE:ボン(爆発音) |
| | BGM:不安をかき立てるような音楽 |
| | |
| ランディ | 「よう」 |
| フェイ | 「ひゃっ。だ、だれ! おまえは!」 |
| ランディ | 「ランディ」 |
| フェイ | 「無礼であるぞ! レディのシャワー室に入り込むとは! それに、えー、それに、あたしは魔王の娘、フェイである!」 |
| ランディ | 「ああ、そう……」 |
| フェイ | 「な、なにを見ている!」 |
| ランディ | 「小さいなって」 |
| フェイ | 「んー、なんということを!」 |
| | |
| | SE:ボグ(殴る) |
| | |
| フェイ | 「無礼者め!」 |
| ランディ | 「そうか、おまえが召還したんだな」 |
| フェイ | 「召還? あっ、木霊返しの魔法?」 |
| ランディ | 「この空間は、どうも魔法が封印されてる。無理矢理使うと、ねじまがって、おまえの命を奪うよ。可愛いアップルちゃん」 |
| フェイ | 「ア、アップルちゃん……いや、あ、あたしはフェイ! フェイ姫と呼びなさい」 |
| ランディ | 「おっと……もう、時間だぜ……ほら、おれは消える……また会いたいな、フェイ姫……」 |
| | |
| フェイ(独白) | 「その黒ずくめの男は、消える寸前、あたしの胸に手を触れた、一瞬だったけど、その手が触れた場所が、熱くほてった……」 |
| | |
| アンク | 「フェイ姫様! フェイ! いま悲鳴が聞こえたけど、大丈夫!」 |
| フェイ | 「うわぁーっ! 覗くな、ヘンタイ!!」 |
| | |
| | SE:ガーン(たらいがぶつかる音) |
| | |
| アンク | 「いってーっ!」 |
| | |
| | BGM:メインテーマ |
| | |