| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第3章 〜悪魔はあくまでプリンセス〜 その2」 |
| 語り | 「ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ! ほかのものが呪おうとかまわない。 ぼくは恐れることなく、この歌をおまえに捧げよう。 アウグストゥスのローマ再建のとき、若者や生娘の唱歌隊のホラチウスが与えたという、あの歌に似た調べを。 サタンの狂熱のともしびが消え、すべての争いが終焉したあとの静寂と調和を歌にしよう。(ベンジャミン・コールの手帳より)」 |
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| | BGM:のんきな音楽 |
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| アンク(独白) | 「ここは、魔界です。そう、魔界。 ほん・まかい・な……と……んっ!(咳払い) えーと、人間のように会話してますが、ぼくは悪魔のアンク。 悪魔学校の高等科に通っています。もうすぐ卒業です。 悪魔が人間と対立していたのは、もうずいぶんむかしのことです。 悪魔が蛇の化身だとか、黒い手帳に名前を書いて人間を殺せるなんて迷信が流行っていたころのことです。 いまでは、悪魔が変異した姿、それが人間だということは常識です。 ただ、なぜ変異するかはわかっていません」 |
| フェイ | 「あーーあぁ、退屈! この奇巌城に閉じこめられて、50年よ? 毎日、毎日、おいぼれクロックの"おーヒーメーさーまぁー、おーさーなーいーフェーイーヒーメーさーまー"って声で起こされ、まずい朝食食べて、本を読んで、夕ご飯食べて、寝るの。 あー、退屈! 退屈ってすべての芸術を殺すわ。 退屈は夢を殺すわ……。そんなことでいいと思う、アンク!?」 |
| アンク | 「えっ? えっ??」 |
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| | BGM:フェードアウト |
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| フェイ | 「"えっ? えっ??"じゃないわよ。 いい!? あなた親友でしょ? 魔王に繋がる家系、悪魔界の3大貴族、グランスッパ家の跡取りでしょ!?」 |
| アンク | 「は、はい」 |
| フェイ | 「さぁ、アンク。あたしをここから連れ出すのよ!」 |
| アンク | 「うぅうう……そ、それは……出来ません」 |
| フェイ | 「"うぅうう……そ、それは……出来ません"! ああ、情けない。魔王に繋がる貴族が、魔王の娘であるあたしをなんで助けてくれないの!」 |
| アンク | 「あぁ〜、ぃや、フェイ姫さまは、魔王の逆鱗に触れ、この城に幽閉されたんですよ? 魔王の許しがなければ、ここから出ることは出来ません」 |
| フェイ | 「"魔王の許しがなければ、ここから出ることは出来ませぇん"……そーぉんなこと、おいぼれクロックから耳にタコが出来るほど聞いたわ!」 |
| アンク | 「えっ? ……ちょっと、どれどれ?」 |
| フェイ | 「いやいや、か、か、痒っ! 痒っ、痒っ! ……な、な、なにしてんの! なに触ってんのよ!」 |
| アンク | 「え、いや、あの。耳にタコがどんな風に出来るのかなって……」 |
| フェイ | 「ぶぁっかじゃないの!? たとえよ。たとえ!」 |
| アンク | 「あぁ〜ぁ、あ! た、たとえ……あ〜ん。……"たとえ"って何?」 |
| フェイ | 「もしも」 |
| アンク | 「"もしもし"?」 |
| フェイ | 「ちがう! "イフ(if)"!」 |
| アンク | 「"恐れること(畏怖)"?」 |
| フェイ | 「ううぅぅう〜〜っ!」 |
| アンク | 「あああ、怒らないで、怒らないで! ちょ、フェイ姫さまーーーっ!」 |
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| | SE:爆発音 |
| | BGM:テーマ音楽 |