| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜転生神話〜 その4」 |
| 語り | 「想いは疾走する。 時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。 そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。 そのことを時代という。 ぼくたちはいま時代を駆け抜けている。 強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために…… (レイ・グリーンの日記より)」 |
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| | BGM:テーマ曲 |
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| 霧子(独白) | 「町はずれの墓地裏を歩いていた。コンビニでポテチを買おうと……」 |
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| | SE:土を掘る音 |
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| 霧子(独白) | 「低い垣根越しに見える墓地のなかで、男が墓を掘り返していた」 |
| 霧子 | 「なにしてるの!」 |
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| | BGM:曲フェードアウト |
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| 霧子(独白) | 「"ちょっとからかってやろ" そんのくらいのつもりだったのに、あたしの声は、とがめるような口調になってしまった。その声に、男が反応した」 |
| 男 | 「ああん?」 |
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| | BGM:不穏な雰囲気の音楽 |
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| 男 | 「おれが……見えるんだなぁ。おまえは誰だ!?」 |
| 霧子(独白) | 「男が振り向いた。まるでロックスターのような容姿。だけど、尻尾が生えている。あきらかに、悪魔だ」 |
| 男 | 「おやおやぁ? こりゃぁまた偶然だ。ビダリアーテ・キリコ。元上級悪魔。おれのこと、忘れたかい? おれだよ。ランディだよ……」 |
| 霧子 | 「ランディ?」 |
| 霧子(独白) | 「どこかで聞いた名前だった。遠い過去のぼんやりした記憶……」 |
| 男 | 「おめーは、恋人の名前も忘れちまったのか?」 |
| 霧子 | 「恋人!?」 |
| 霧子(独白) | 「こんな中途半端なやつが?」 |
| 男 | 「いくら人間に転生したからって、あんなに激しく愛し合った相手を、忘れちまうとは……情けねー話だ」 |
| 霧子 | 「ランディ……。はっ! あんた、たしか、悪魔法廷で、第1級犯罪者として、人間界に落とし、封印したはず……」 |
| ランディ | 「やっと思い出しましたねぇ。そうだよ! おれは、あんたの告発で、法廷に引き出されたんだ。ずっと、復讐する機会を狙ってた。 人間じゃ、手出しは出来なかった。 だが、悪魔の記憶を取り戻したのなら、容赦しねぇっ!」 |
| 霧子(独白) | 「ランディは本気だった。 あたしは、迷うことなくデビルBOXを握った。 手の中で、あの<天使のリングがクルクルと回って、それがデビルBOXに合体した」 |
| ランディ | 「おっと、ととと。おめえ、まさか、そのデビルBOXを使う気じゃねーよな? 元の恋人に……」 |
| 霧子(独白) | 「愛情は憎しみに変貌する。過去の男に、未練などない」 |
| 海人 | 「やめろ! ランディ」 |
| ランディ | 「およ?」 |
| 霧子(独白) | 「あらわれたのは、海人……!」 |
| 海人 | 「ランディ」 |
| ランディ | 「ああ」 |
| 海人 | 「おめーひとりじゃ、そのおんな手に余るぜ。 ふん、姿は人間だが、なにせ元、凄腕の魔法判事官だ」 |
| 霧子 | 「まさか、あんた……!」 |
| 海人 | 「ああ、そうだ。お察しのとぉり。 おめーが裁いた悪魔をこーして蘇らせてる。どうだ? ちょっと楽しい趣向だろ」 |
| 霧子 | 「あんたのやってることは、悪魔界全体を敵にまわすことだよ!」 |
| 海人 | 「かまいやしねーよ。 あんたが恐怖に震える顔がみてーんだ。 さって……そろそろ、いくかな」 |
| 霧子(独白) | 「海人がデビルBOXを握った。あたしは、握ったデビルBOXを投げた」 |
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| | BGM:テーマ曲 |