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ICON デビルBOX 第71回 第2章 〜転生神話〜 その2
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜転生神話〜 その2」
語り「想いは疾走する。
 時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。
 そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。
 そのことを時代という。
 ぼくたちはいま時代を駆け抜けている。
 強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために……
 (レイ・グリーンの日記より)」
  
 BGM:テーマ曲
  
霧子(独白)「思わぬ展開になった。あたしは悪魔であったころの記憶を取り戻してしまった……それは、見えなくていいものを……見てしまうということだ」
  
 SE:鉄道のガード下の音
  
ギスベリカ「おーい。霧子……おいってば……待てよ、逃げるなよ」
  
 BGM:テーマ曲フェ−ドアウト
  
霧子「なによー! あたしの前に出てこないでよ! ギスベリカ(いらだった様子で)」
ギスベリカ「つれないこというなよ……同じ悪魔じゃねーの」
霧子「ふん。ランクが違うでしょ! あんたは第8階級の11番。あたしは第3階級の2番。本来は口もきけないはずでしょ!」
ギスベリカ「でも、それは、あんたが転生する前の話だろ。いまは、あんたは人間だ。はっはっはっ……時と場合によっちゃ、おれはあんたを食うことだって出来るんだぜぇ?」
霧子「ふざけるなっ! なにもしてない人間を食うことなど、悪魔には出来ない」
ギスベリカ「"なにもしてなきゃ"だろ。あんたが、人間にゆるされている以上の、欲望や怨みや憎しみを抱けば、防御がはずれる。そーすりゃ、食える!」
霧子「人間の持っている防御は、そう簡単にはずれないんだ」
ギスベリカ「そうかい? 最近、簡単にはずれるようになってるぜ。へっへっへっへっへっ……」
霧子「あたしを怒らせるのかい? ……これ投げるよ」
ギスベリカ「うぉっ、とっと! そりゃ、デビルBOX……て、てめー、そんなもの持ってやがったのか!?」
  
 SE:キューン(消滅音)
 SE:雨音
  
霧子(独白)「汚らしい悪魔が逃げ去った。にわか雨だ。あたしは、近所の喫茶店に飛び込んだ。とりえず、ロイヤルミルクティを注文した。

 なんで、人間に転生したかって……それにはいろいろ事情がある。

 まず、悪魔は、その功績によってランクが上がる。ランクが上がると、あるときボーナスがもらえる。そのなかに"転生"という項目がある。かなり上級悪魔にしか許されない項目だ。転生は、悪魔稼業に疲れた上級悪魔が、まあ、余生を人間で暮らそうなんて気まぐれで選ぶ、付録みたいな項目だ。

 あたしは、それを選んだ。

 そして、上級悪魔ビダリアーテ・キリコは島崎霧子へ転生した」
マスター「はい、ロイヤルミルクティーです」
霧子「ありがとう」
マスター「こんなものがあります。ご存じですか?」
霧子(独白)「そのマスターが取り出したものは、金色の小さなリングだった」
マスター「天使のリングです。差し上げましょう」
霧子「えー?」
マスター「悪魔と戦うのでしょ。これがあると便利ですよ」
霧子「(息をのんで)あなたは?」
マスター「天使界の公証人です。名をスカイノート。こちらの味方を増やしているところなんです。さ、お持ち下さい」
霧子「ありがとう。……でも、ずいぶん小さなリングね」
マスター「それは手の平でにぎるんです。軽く。そうすると状況を良い方向に導きます」
霧子(独白)「天使のリングをゆっくり手の平に包んでみた……状況が良い方向に向かいますように……」
  
 BGM:再びテーマ曲
  

●配役/タイトルコール、島崎霧子:横山智佐/マスター:山口勝平
/語り、ギスベリカ:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 今回は、ドラマに天使が登場した。横山さんが「天使と悪魔の対立が続いているのですか?」と質問すると、広井さんは「そうですね」と返答。これを受けて、横山さんは、「霧子は悪魔だったけど人間で、天使界から呼ばれている」と霧子の取り巻く状況を整理した。ついで、広井さんは「悪魔と戦うと天使界から呼ばれるという構造かもしれないですね」と思わせぶりな発言をした。

●出演はがき
◆祭おとこさん(岩手県)
「ギスリング」
 悪魔第8階級の下等悪魔。下品で女好き。毒液を吐きつける。人間を食うのが趣味。
 ※注:劇中では、ギスベリカとして登場
◆ゆりかもねさん(東京都)
「スカイノート」
 天使界の公証人。ガイド的な役割で人間界に住んでいる。天使界へ導く人間を選んでいる。


 横山さんは取り急ぎコーナーをまとめ、投稿を呼びかけコーナーを終了した。


2006年8月19日放送マル天ダイジェストはこちら



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