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ICON デビルBOX 第68回 第2章 〜涅槃(ねはん)〜 その6
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜涅槃(ねはん)〜 その6」
語り「想いは疾走する。
 時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。
 そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。
 そのことを時代という。
 ぼくたちはいま時代を駆け抜けている。
 強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために……
 (レイ・グリーンの日記より)」
  
 BGM:テーマ曲
  
霧子(独白)「あたし、霧子。フォッグの"霧"にこどもの"子"。19歳、独身。本を開いたら、まばたきの間に、自分のアパートから、このクサナってとこに来た……ここはゆがんだの世界」
  
 BGM:テーマ曲フェードアウト
 SE:ボーーッ(汽笛)
 SE:シュシュシュシュシュ(去ってゆく蒸気機関車の音)
  
霧子(独白)「"想い出"に向かって走り去る汽車を見送りながら、あたしはひとり、みすぼらしい駅にたたずんでいた……あれ、あたし、いつのまに汽車を降りたのだろう……」
ルスコ「こんばんは!」
霧子(独白)「な、なに、いきなり、このチビ太みたいなのは……それに、まだ陽は高いのに……"こんばんは"って……」
ルスコ「もう1度、こんばんは。あんたに、ごあいさつ。こんばんは」
霧子「あ、はい……こん……にちは」
ルスコ「あのにゃー、おいらが"こんばんは"っつったら、あんたも返事は"こんばんは"。間違っても"こんにちは"じゃにゃー!」
霧子「あ、はい……こんばんは」
ルスコ「おっし、それでいい」
霧子「なんで"こんばんは"なの?」
ルスコ「いいか、おいらは来る日も来る日も、"こんばんは"なんだよ。なぜかって? そらぁ、おいらのハートがいつも夜だからさ。朝が来ねーからだよ。え? なんで、ハートが夜かって、ああ、よく聞いてくれた、そらなぁ……」
キナコ「わたくしがお答えいたしましょう」
霧子「(息をのんで)だれ?」
キナコ「キナコですわよ、さっくらさん」
田中「バカ! 霧子だよ、霧子、霧子(小声)」
富沢「え?(小声)」
田中「台本に書いてあるだろ!(小声)」
富沢「えっ、あらやだ。ほんとだ。真弓さん、あたし、この番組『サクラ大戦』の番組だと勘違いしていらっしゃいましたわ。お〜ほほほ」
田中「お、おい、いい加減自分に敬語使うのやめろよ。いや、稽古場じゃないんだからさ。ね。あんた勘違い甚だしいよ。いい、これはね、『広井王子の……まる〜でダメ夫』だっけ? なんだっけ?」
山口「マルックスです(小声で)」
田中「そんなタイトルなの? そうなんだっけ」
山口「そうです」
田中「あ、そう」
富沢「あれ、勝平ちゃんは、このドラマに出ないの?」
山口「えっ、いや、たぶん、あのー、出るんですけどね。けっこう、あのー、すみません。おふたりの無駄話が長いとカットされるんですよ」
田中「あはははーっ、そらいけねー、そらいけねーな。話を先に進めよう。えーと」
キナコ「わたしがお答えしましょう」
横山「あ、帰ってきましたね」
キナコ「は〜い〜」
霧子「誰?」
キナコ「わたしはキナコ。こっちはルスコ」
ルスコ「ほう」
キナコ「わたしたちは、心の旅路」
霧子「心の旅路?」
キナコ「そうです。あなたの彷徨(さまよ)っている心そのもの」
霧子(独白)「あたしの心は彷徨っているのか……」
ルスコ「霧子、あんたの心は彷徨っている。愛に彷徨っている。1幕5場」
キナコ「あっ、貫一さん」
ルスコ「宮さん! ああ、きみはダイヤモンドに目がくらんだのか」
キナコ「あなたへの"愛"は変わらないのだけれど、ただ……」
ルスコ「ただ、なんだ?」
キナコ「ただ、タダの愛はヤなの! 愛はやっぱりお金」
  
 BGM:『愛はダイヤ』のサビ
  
霧子「あ、そうだ! あたし、この心を売ったんだ! 悪魔に心を売りました!」
ルスコ「ああ、やっと思い出した!」
キナコ「ああ、よかった!」
ルスコ「さあ、もどっておいで、霧子。いやさ、お富!」
霧子「しがねー恋の情けが仇。命の綱の切れたのを、どうとりとめてか、木更津から、めぐる月日も三とせごし……」
ルスコ「3年たったんだよぉ! 霧子」
キナコ「あれから3年」
  
 SE:ボーッ(低い汽笛の音)
  
霧子「あれから3年……」
  
 BGM:再びテーマ曲
  

●配役/タイトルコール、霧子:横山智佐/山口:山口勝平
/語り:広井王子
/ルスコ、田中:田中真弓/キナコ、富沢:富沢美智恵


●ドラマ終了後のトーク
横山「声の出演・山口勝平、いた?」
山口「ははは(笑)」
横山「横山智佐、広井王子、そしてゲスト、田中真弓さん、富沢美智恵さんで、お送りいたしました」


 と、横山さんが山口さんの出演が少なかったことをネタにしつつ、トークへ突入。

 ドラマが不条理すぎてよくわからないと、出演者全員口々にコメント。しかし、広井さんは"涅槃は不条理なシリーズ"と開き直った。田中さんの「あなたが書いてるんでしょう」というツッコミにも、自分の身体に「変なひとが降りてくる」と言う始末。さすがの田中さんも言葉を失った。

 これを見ていた横山さんは、「ベテランになるとこういうこといって逃げますからね」とひと言。一同の笑いを誘った。

●出演はがき
◆シュナイダーさん(埼玉県)
「ルスコ」
 留守にしていたこころ。
「キナコ」
 来ない明日を彷徨うこころ。
 ふたごの姉妹。実は霧子の彷徨うこころそのものである。


 広井さんは、「なぁ。これ、こういうの、来てるんですよ」とやや得意げ。

●投稿はがき
◆十六夜(いざよい)の奨真さん(埼玉県)
 裁きを下すもの、アシュレイ
 天使を召還することのできるデビルBOXを使う謎の青年。また、自分自身も悪魔を超える身体能力を持っている。相手が善であれ悪であれ、デビルBOXの使い手を容赦なく襲い、すでに何人もの悪魔を葬ってきた。まだ、デビルBOXを手に入れていない霧子の前に、突然現れる。


 「乱暴者じゃん」と横山さんは即コメント。一同は投稿のわかりやすさに感心した様子。

 ここで、横山さんは、ゲストにお礼を言いつつ、「いかがでしたでしょうか?」と話をふった。ところが、田中さんは思わぬひとことを放った。

田中「ね、ね。あの、ら、来週も来ていい?」
広井・山口「え?」
田中「いや、来週」
広井「来週?」
山口「ドラマ?」
田中「うん、ドラマ」
横山「広井さんが……(心配そうな感じで)」
富沢「どう?(小声で)」
広井「これ、出るんですか? また」
田中「うん」
広井「また出るの? これ」
横山「ちょっと、わかんなかったから」
山口「不条理でわからなかったから出たいと」
富沢「もちろん」
田中「必要でしょう」
広井「まぁ、落ちてないしね」
田中「必要でしょう!」
広井「まぁね」
田中「ね!」
広井「じゃぁ、来週も来てくれるかな?」
富沢「おほほほほほ、ということで、来週もおじゃましますわ。おほほほほ」
広井「ははっはは」
田中「くるよ。ははーは」
富沢「ほほほほ」
山口「なんだ、このふたり」
広井・田中・富沢「(笑)」
富沢「やりましたわぁ〜。ほほほほ」(フェードアウト)



2006年7月29日放送マル天ダイジェストはこちら



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