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ICON デビルBOX 第63回 第2章 〜涅槃(ねはん)〜 その1
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜涅槃(ねはん)〜 その1」
語り「想いは疾走する。
 時には思わぬ早さでそれは駆け抜ける。
 そして、同時多発的にひとつの想いが伝播する。
 そのことを時代という。
 ぼくたちは、いま時代を駆け抜けている。
 強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために……
 (レイ・グリーンの日記より)」
  
霧子(独白)「あたし、霧子。フォッグの"霧"に、こどもの"子"。19歳、独身。職業、昨日まで会社員。今日からフリー。っていうか、失業した。貯金50万。切ない。遊びすぎたぁ……。さて……」
  
 SE:踏切の警告音
 SE:電車が通過する音
  
霧子(独白)「地元の商店街に行くには、この"開かずの踏切"を渡らねばならない。もう、かれこれ20分、ひっきりなしに電車が通過している。……ふう。と、ため息をもらしたとき、隣の男が踏切をくぐった。"あぶない!"って言うまもなく、電車がその男をあの世に連れて行った。最悪だ……」
  
 SE:踏切の警告音が大きくなる
  
男 「……ニュースの時間です。本日、午後2時20分。葛飾の踏切で、電車が急ブレーキをかけ、乗客10数名が軽いケガをしました。乗務員は、"なにか黒い影が電車にぶつかったので緊急停止した"と語っていますが、警察の調べでは、現場にはなにもなく、電車にも損傷らしきあとがないということです。この乗務員は夜勤明けということで、近く、勤務状況を……」
  
霧子「(前のセリフに被って)うそだ……だって、あたし見たよ。飛び込んだじゃん! 男の顔しっかり覚えてる……えっ、どうなってんの? なに、なんかの冗談? ……うっそだ」
  
 SE:ピンポン(チャイムの音)
  
霧子「はっ、びっくりしたぁ! ……あ、はい、誰ですかぁ?」
インターホンの声「あの、島崎霧子さんのお宅ですか? 警察のモンですが。実は、今日の踏切事故のことで、2、3伺いたいことがありまして……」
霧子「あのぉ……あっ、のぞき穴に警察手帳見せていただけますか?」
インターホンの声「あぁ、はい。ふっ、どうぞ……」
霧子「あぁ〜ら、本物だ……いま、開けます」
  
 SE:鍵を開ける音
  
刑事「ふっ、警視庁の石田です。2、3うかがいことがありまして」
霧子「あの踏切の飛び込み事故のことでしょ?」
刑事「えっ、飛び込み事故?」
霧子「はい。あたしの横にいた男の人。えぇ、そうだな、40歳ぐらいかな。あぁ、はい、暗い目してました。で、思い詰めたっていうか。あの、このあたりで見ない顔だったですね」
刑事「その男が、飛び込んだんですね?」
霧子「……はい。目の前で。あの、電車が引きずっていくのも見ました。で、気持ち悪くなってすぐ家に帰りました。それで、ニュース見たら、単なる電車の事故だって……あれね、飛び込みでした!」
刑事「あのねぇ、電車には何かに接触した跡はないし、現場に血の1滴も流れていません」
霧子「……そんなバカな。いや、たしかに見たんです!」
刑事「何か薬とか服用なさっていませんか?」
霧子「飲んでません。いやだ、あたしを疑ってんですか!」
刑事「いや、あっ。これ、差し上げます」
  
霧子(独白)「刑事がいきなり本をくれた」
  
霧子「これは?」
刑事「眠れぬ夜に読む本です。また、明日うかがいます。失礼しました」
  
 SE:ドアが閉まる音
  
霧子(独白)「刑事が帰っていった……。その夜、不思議な体験をした。寝ようと思って電気を消すと、窓の外が妙に明るい。ちょっと怖くなって、刑事からもらった本を開いた。本の中は……真っ白だった。ページをめくっても、めくっても、真っ白……最後のページに"NIRVANA"……という文字があった。"ニルヴァーナ"……なんだろう?」
  
 BGM
  

●配役/タイトルコール、霧子:横山智佐/刑事:山口勝平/
男、語り:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 今までと違う新しいシリーズのスタートに、山口さんは「ちょっと摩訶不思議なお話」と感想を述べた。

 広井さんは、先週あきて話を終わらせたが、今週は立ち直ったと話した。「こういうこと(話)がやりたかったんだ?」と横山さんが聞くと、広井さんは「また今やりたいかなっと思っているだけで、続いていくとわからない」という答えを返したので、横山さんと山口さんは「ひぁー!」と不安な叫びをあげた。

●出演はがき
◆ゆっきーさん(東京都)
 「ニルヴァーナ」
 もうひとつの世界への扉。その扉をくぐる者は、デビルBOXの継承者と言われている。ニルヴァーナとは、サンスクリット語で「涅槃(ねはん)」。

 広井さんは、"涅槃"を"ふき消す"という意味だと述べ、「あらゆる煩悩が消え去って、苦しみのない安らぎの境地」と説明した。

◆夜須葉さん(茨城県)
 「霧子」
 悪魔と人間のハーフ。本人は人間だと思っている。ある事件によってミチルと知り合う。鮎子とは違うデビルBOXを持っている。

 広井さんが"霧子"の設定を読むたび、横山さんと山口さんはその都度内容に感心した。そして、"デビルBOXを持っている"と聞き、驚いた。

横山「えー、デビルBOX持ってんのー!?」
山口「持ってんだ、デビルBOX。えー、あれ、じゃあ3つめ?」
横山「何10個あんの?」
山口「あれ、あれ? 鮎子が持ってたデビルBOXは……」
広井「わかんないんだよ、あれ」
横山「でも、違うデビルBOX持ってるって……」
広井「そうそう。この子(霧子)は明らかに違うデビルBOXを持っている」
山口「別物なのかぁ。そうか、そうか。海人たちの時のデビルBOXが来ているんじゃないんだ」
横山「ふぅ〜ん」
広井「そうそう。海人たちの頃のやつ(デビルBOX)は、もしかしたら鮎子が持っているやつかもしんない」
山口「はぁ〜」
横山「えー、なんか不思議と絡み合っているような」
山口「ねー! けっこう楽しみでございますが」

 横山さんは、この投稿を採用したからには、今後ミチルと知り合う話になるようにしてほしいと、広井さんに注文を出した。

●投稿はがき
◆玲(あきら)さん(北海道)
 「深龍姫ブルーティリ・ドラーヒス」
 甲冑を着て龍の翼を持った少女。
玲(あきら)さんの投稿はがき
▲玲(あきら)さんの投稿はがき

 横山さんは「かっこいいですね」とコメント。広井さんは、色が今日の自分の衣装に似ていると感想を述べた。

◆Lさん(千葉県)
 「天使と悪魔は"こころ"から生まれる」
 もともと天使と悪魔は、この地球全体の意思とでもいうべき"心"から生まれた。そして、いちばん最初に造られたデビルBOXは、その使い手の"心"を具現化するという方法で造りだされていた。

 横山さんから「勝平ちんの場合は悪魔の比率が大きいですかね?」と振られた山口さん。最初は答えを言いよどんでいたが、4月22日に放送した成分分析の結果を持ち出し、「(山口さんの本名の)山口光雄は98パーセント愛でできているから」と回答、笑いを誘った。


2006年6月24日放送マル天ダイジェストはこちら


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