| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜楽園〜 その3」 |
| 語り | 「想いは疾走する。
時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。
そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。
そのことを時代という。
ぼくたちはいま時代を駆け抜けている。
強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために……
(レイ・グリーンの日記より)」 |
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| | BGM:不安をかき立てるような音楽 |
| | SE:ミサイルの飛来音、そして爆発音 |
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| 鮎子(独白) | 「そんなバカな? 東京上空にミサイルが降ってくるなんて……SF小説じゃあるまいし……」 |
| ミチル | 「ふせろ! 鮎子!」 |
| 鮎子(独白) | 「ミチルがあたしの身体を抱えて、草むらに倒れ込んだ」 |
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| | SE:さらに爆発音 |
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| 鮎子(独白) | 「目を開けると、レインボーブリッジが粉々に吹き飛んでいた……」 |
| ミチル | 「……戦争だな……」 |
| 鮎子 | 「戦争」 |
| 鮎子(独白) | 「その言葉にぜんぜん実感がわかなかった……だって、さっきまで、あそこでクレープ食べていたんだよ……」 |
| ミチル | 「早急に情報収集しないとな! 急ごう!」 |
| 鮎子(独白) | 「ミチルはあたしの腕を取ると、ビックサイトの方向に走った」 |
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| | SE:さらなるミサイルの飛来、そして爆発音 |
| | BGM:フェードアウト |
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| 男1 | 「ついに来たようだな」 |
| 男2 | 「打合せ通りです」 |
| 男1 | 「このミサイルが未来を切り開くものであって欲しいね。さて、これからが大変だ。まず、降伏条件の調印だな」 |
| 男2 | 「はい……政府は対応を急いでいます」 |
| 男1 | 「内戦はなんとしても避けなければならない。これ以降のプログラムは慎重に進める必要がある。この国が、中国の一部になるってことを、ほんとうに理解させなくちゃならんよ……」 |
| 男2 | 「はい。人類を救う一歩になるわけですからね。地球連邦政府への一歩に……まず吸収合併されることですよね。いい条件で……」 |
| 男1 | 「そうだ。いまなら、いい条件で合併できる。アへン戦争以来、はじめて、欧米列強に対抗できる巨大なアジア国家が誕生するんだ。まさに21世紀のはじまりだ……」 |
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| | SE:エレベーターのドアの開閉音、続いて昇降音 |
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| 鮎子(独白) | 「無機質なエレベーターが下降している。長い時間。きっとすごく深いところに降りている……」 |
| ミチル | 「ここはシェルターだ。お台場に都市を造るとき、あらかじめ想定される危機に対応できるよう、建造されたんだ。地下2000mにもうひとつの都市を造ったんだ」 |
| 鮎子(独白) | 「そういえば、お台場に街をつくるというとき、なんかもめていた。それで都知事が代わったりしたんだっけ」 |
| ミチル | 「一部の人間が、この国を売ろうとしている。それは悪魔の仕業だ。あのミサイルは、そのプログラム開始の合図だ。おれたちは、そのプログラムを破壊しなくちゃならない……」 |
| 鮎子 | 「そのことに父が関わっていたってことですか?」 |
| ミチル | 「そうだよ。きみのおとうさんは、敵のふところに潜り込んでいたんだ」 |
| 鮎子(独白) | 「いったい親子の関係ってなんだろう? あたしは、父のことをまるで知らない。でも、不思議なのは、ときどき父をすごく身近に感じるときがある……いま、とても父を感じる……"鮎子、頼むぞ"って声が聞こえた……」 |
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| | BGM:テーマ曲が流れ出す。 |
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