| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜楽園〜 その1」 |
| 語り | 「想いは疾走する。 時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。 そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。 そのことを時代という。 ぼくたちはいま時代を駆け抜けている。 強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と、接続するために…… (レイ・グリーンの日記より)」 |
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| 川谷宗佑(独白) | 「わたしは、失踪した。病院を抜け出し、地下に潜伏する。地下とは、警察も組織も、あらゆる機関の手が届かぬ場所だ。娘の鮎子には、あれを託した。あれに、鮎子が接続できることを祈る……」 |
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| | BGM:幻想的でオリエンタルな感じの音楽 |
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| 男1 | 「川谷宗佑が潜伏した。地下ルートを使った痕跡がある。たぶん、東南アジアルートだと思う……」 |
| 男2 | 「(電話の声、以下同じ)川谷はわれわれの『楽園計画』を知りすぎているからなぁ……」 |
| 男1 | 「向こう側に寝返ったということも十分考えられる」 |
| 男2 | 「川谷を狙撃したのは向こう側じゃないのかぁ?」 |
| 男1 | 「だから、それが偽装だとすれば……」 |
| 男2 | 「娘はこちらが確保しているんだ」 |
| 男1 | 「ミチルにはすでに向こう側の接触があった」 |
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| | SE:ノイズ |
| | SE:街の雑踏 |
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| ミチル | 「鮎子? あ、鮎子!?」 |
| 鮎子 | 「ここです、ミチルさん」 |
| ミチル | 「あっ……クレープ買ってたのか(ホッとした感じで)」 |
| 鮎子 | 「トースト食べそこなったでしょ? あっ、こっちがチョコバナナで、こっちがキャラメルストロベリー。どっちがいいですか?」 |
| ミチル | 「チョコバナナ(即答)」 |
| 鮎子 | 「はい。……意外と保守的ですね」 |
| ミチル | 「えっ、チョコバナナが保守的か?」 |
| 鮎子 | 「だって、キャラメルストロベリーは未知数でしょう?」 |
| ミチル | 「こじつけだね」 |
| 鮎子 | 「こうゆう些細なことで、性格がわかるものなんです」 |
| ミチル | 「ふっ、バナナのほうが栄養あるだろう?」 |
| 鮎子 | 「うっふふ」 |
| ミチル | 「なにがおかしいんだよ?」 |
| 鮎子 | 「どっちも高カロリーです(うれしそうに)」 |
| ミチル | 「ふっ、ごくっ……うまーい! チョコバナナー!」 |
| 鮎子 | 「……あの。朝、ミチルさんのマンションを襲ったのは、悪魔ですよね(真剣な声で)」 |
| ミチル | 「そうか、鮎子には見えたのか……」 |
| 鮎子 | 「はい。黒い翼がありました」 |
| ミチル | 「ふっ、やっぱり川谷さんの娘だ」 |
| 鮎子 | 「父も悪魔が見えたんですか?」 |
| ミチル | 「ふっ、まあね。見えるだけじゃない。そいつの能力まで見えたんだ……」 |
| 鮎子 | 「ミチルさんも見えるんですよね?」 |
| ミチル | 「ふっ、能力までは見えない……だが、悪魔の次の行動がわかるんだ」 |
| 鮎子 | 「それって、予知ってことですか?」 |
| ミチル | 「まあ、そんなもんだ」 |
| 鮎子 | 「はい」 |
| ミチル | 「なに?」 |
| 鮎子 | 「あれ、行動見えるんでしょ?」 |
| ミチル | 「あっははっ。人間の行動は見えない。悪魔だけだ」 |
| 鮎子 | 「はっ、よ、よかった」 |
| ミチル | 「なにが?」 |
| 鮎子 | 「次の行動見られてるって思うと、なんか落ち着かないですよ」 |
| ミチル | 「……キャラメルストロベリーくれよ」 |
| 鮎子 | 「はい」 |
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| | SE:街の雑踏が大きくなる |
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| | BGM |
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