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ICON デビルBOX 第52回 第2章 〜接続〜 その3
タイトルコール 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜接続〜 その3」
語り 「想いは疾走する。
時には、思わぬ早さでそれは駆け抜ける。
そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。

そのことを時代という。

ぼくたちは今、時代を駆け抜けている。
強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために……
(レイ・グリーンの日記より) 」
鮎子(独白) 「イタメシ屋のごはん。
あたしニンニク嫌い。あのむせかえるような匂いがダメ。
ミチルはおいしそうにペペロンチーノをほうばっている。
イタリアじゃ、"ペペロンチーノは料理場のまかない飯だ"って誰かが言ってた。
それにしても、ミチルはよく食べる。その食べっぷりが、不思議とエロチックだ」
ミチル 「鮎子は、スパゲッティー嫌い?」
鮎子 「すきです」
ミチル 「ん……じゃ、食べなよ」
鮎子 「あの……、あたし、ニンニクがダメなんです」
ミチル 「あ、なんだ。それじゃ、他の頼もう」
鮎子 「あ、い、いいです!」
ミチル 「ん、よかないさ。
最初に聞けばよかったよな。ごめん。
おなかすいてたからさ、おれの好みで頼んじゃった。
失敗、失敗。
あ、お願いします」
鮎子(独白) 「……思ったよりデリカシーはあるみたい。
素直にあやまる姿勢はスキ。
言い訳はなしで」
ミチル 「きみは、おとうさんの仕事のこと、知ってるの?」
鮎子 「何をやってたかってことですか?」
ミチル 「そう」
鮎子 「知らない。
いまどき、たいがいの家庭で父親がどんな仕事してるかって……知らないと思う」
ミチル 「んまあ、……そうだな」
鮎子 「知ってたら、……いけないんですか?」
ミチル 「ん……そう思う?」
鮎子 「思う」
鮎子(独白) 「ミチルがあたしの目をじっと見た。薄い灰色の瞳だった」
ミチル 「あたり」
鮎子(独白) 「微笑みながら、まるで、安物の景品が当たったみたいに言った」
ミチル 「おれたち、あ、きみのおとうさんもなんだけど、所属してる組織って、結構ヤバイことやってる。
犯罪じゃないけど、命がけって場面もあるんだよ。
きみがその仕事内容知ってるってことになると、ちょっと……面倒なんだな」
鮎子 「とうさんみたいに……撃たれるの?」
ミチル 「ん、撃たない。
ただ、外部との接触をね、……遮断しなくちゃならないんだ」
鮎子(独白) 「なんだか小説の世界みたいな話。それもスパゲッティ食べながら」
店員 「おまたせしました。"小悪魔のピザ"です」
ミチル 「ん、ありがとう。食べて?」
鮎子 「はい……あの、なんでこれが、小悪魔なんですか?」
ミチル 「ん? ヒナ鶏を1匹丸ごと炭火で焼いた姿が、悪魔に見えるから」
鮎子 「ふーん……。これ、悪魔に見える?」
ミチル 「さあ、悪魔は見たことないから」
鮎子 「そ、そうですよね。悪魔見たことないですよね。
でも、イタリア人って、悪魔見たことあるんですね。
だから、これ見て……悪魔だって思ったわけでしょ?」
ミチル 「ふっ……空想じゃないか?」
鮎子 「ふふっ、空想だと思ってることの半分は、真実なんだって」
ミチル 「そうなの?」
鮎子 「ほとんどの人間が、父親が銃で撃たれるなんて、空想すらしない……でも、こうしてそれは起こる……」
ミチル 「ん……、ふっ、さ、熱いうちに食べな。それで、病院に行こう」
鮎子 「……はい」

●配役/タイトルコール、鮎子:横山智佐/ミチル:山口勝平
/語り、店員:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 ドラマが終わると、広井さんは「いい話でしたね」と自画自賛。横山さんと山口さんは戸惑いながらも「雰囲気がありますね」と言って、広井さんの意見を大まかに認めた。

 横山さんが「映画っぽいみたいな感じ?」と話をふると、広井さんはドラマの感じが随分変わった事を指摘して内容を褒めた。

 横山さんが広井さんに「自画自賛?」とツッコミを入れると、広井さんは「(投稿)はがきがいいんですよ」と謙遜した。

●出演はがき
◆しのぶさん(東京都)
 「小悪魔風ピザ」
 悪魔が作った魔力のあるピザ。食べると、短期間悪魔の姿が見える。

 横山さんは、設定を聞くと「えっ? そうなの!?」と驚いた。"短期間悪魔の姿が見える"という設定には、山口さんも横山さんといっしょに「えーーーっ!」と驚きの声をあげた。

 しかし、悪魔が見えるだけだという事を知り、横山さんは「ねぇねぇ、幻覚じゃないの?」と鋭いツッコミを入れた。

 広井さんはイタリア料理のメニューにある"小悪魔風"や"娼婦風"などについて、「なんでこんな名前付けたんだろう?」と思う事があるそうだ。

 横山さんは、自分が持っている料理の本に載っているメニュー(悪魔のチキンというらしい)を例に取って、パン粉が鶏肉にかけてある為に「トゲトゲしているから"悪魔風"なんだろうけど」とメニューの由来を想像した。

 横山さんの話に頷いていた広井さんは、ドラマに登場したピザも(雛鳥を)悪魔に見立ててそのような名前にしたのだろうと話した。

●投稿はがき
◆ベイスケさん(茨城県)
 鮎子には、義理の妹がいる。しかし、鮎子はその事実を知らずにいる。物語が進むにつれ、その妹は敵となる。

 投稿内容に、一同は「切ないね」と感想を語った。


2006年4月8日放送マル天ダイジェストはこちら



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