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ICON デビルBOX 第51回 第2章 〜接続〜 その2
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜接続〜 その2」
語り「想いは疾走する。
 時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。
 そして、同時多発的にひとつの想いが伝播する。
 そのことを時代という。
 ぼくたちは、いま時代を駆け抜けている。
 強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と、接続するために……
 (レイ・グリーンの日記より)」
  
 SE:バキューン(銃声)
  
鮎子(独白)「ふしぎな感じがした。重力を感じないっていうか、自分の重さがなくなったような。父が渋谷の交差点で撃たれた。その光景が、まるで、テレビ画面の中のことのように思えた……」
  
ミチル(独白)「おれは"ブレンド"の人間だ。この鮎子の父、川谷宗佑も、またおれと同じ"ブレンド"に属してる。"ブレンド"の人間は、家族とは縁を切らねばならない。それが掟なのだ……。だが、組織が川谷宗佑を撃ったとは思えないのだ。ならば、撃ったのは誰だ?」
  
 SE:カップを持って紅茶を注ぐ音
 SE:カップを置く音
  
ミチル「はい、紅茶どうぞ」
鮎子 「はっ……ありがとうございます」
ミチル「きみ名前は?」
鮎子 「……鮎子、川谷鮎子です」
ミチル「そう、鮎子か。……いい名前だね。あぁ、おれ、北島ミチル」
鮎子 「あの、北島さん……」
ミチル「ミチルでいい(即座に)」
鮎子 「あ、はい。ミチルさん。あの、父さんは?」
ミチル「……病院だ。まだ容体はわからない」
鮎子 「病院に行ったらダメですか?」
ミチル「それは、やめておいたほうがいい」
鮎子 「父さんも……天国に行っちゃうの?」
  
ミチル(独白)「鮎子のけなげさが、とうの昔に捨ててしまった、"こころ"ってものを思い出させた」
  
 SE:雷が落ちる音
 SE:雨音
  
男1  「魂の再生などというものが可能だと思うか?」
男2  「輪廻転生ですか? ふっ、それは仏教の考えでしょう」
男1  「うーん、クローン技術は肉体の再生を可能にした」
男2  「だからといって魂は……ふっ、そもそも魂そのもの自体が明らかではない」
男1  「まさか、人間が電気信号で動き回っているなんていうことを信じているわけじゃないよね?」
男2  「つきつめれば」
男1  「冗談じゃないよ。魂は存在するんだ。電気信号で動くのなら、肉体を再生すれば、同じ人間が生まれるってことになるじゃないか? だが、肉体は魂の入れ物にすぎない、ということをクローン技術は証明してしまった」
男2  「魂ですかぁ? どこにあるんです?」
男1  「"こころ"だ」
  
 SE:遠雷
 SE:重いドアが開く
  
宮古 「おはよう、海人(しわがれた声で、以下同じ)」
ミチル「ミチルです。北島ミチル。"海人"は過去の名です。おれはこの"ブレンド"の一員になってから、"海人"の名を捨てました、宮古博士」
宮古 「そうだった、はっ。近ごろ忘れっぽくなってねぇ……」
ミチル「川谷さんが撃たれました」
宮古 「聞いた」
ミチル「まさか?」
宮古 「我々は仲間を狙撃したりはしない」
ミチル「では誰が?」
宮古 「捜査中だ。きみは、川谷の娘を確保しているね?」
ミチル「はい」
宮古 「その娘を、本部に連れて行きたまえ」
ミチル「……彼女は一般人です。関係ないでしょ?」
宮古 「本部からの命令だよ!」
ミチル「……はい」
  
 SE:シャワーの音
 SE:ドアを開ける音
  
ミチル「ああ、いい気持ちだ〜。鮎子ちゃんもシャワー浴びたら?」
鮎子 「はい」
ミチル「シャワー浴びたら、外にごはん食べに行こう。それで、病院に行くよ」
鮎子 「父さん、助かったんですか?」
ミチル「ああ」
  
鮎子(独白)「腰にタオルを巻いた、北島ミチルの背中には、タトゥーがあった。絵柄は、"灰色のドラゴン"だった」
  
 BGM
  

●配役/タイトルコール、鮎子:横山智佐/ミチル、男2:山口勝平/
語り、男1、宮古:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 山口さんは、再び海人が登場したことに「海人が出てきたー!」と感動した。

 横山さんは、海人とミチルが「そっくりっていうこと?」と尋ねた。広井さんは「海人そのままじゃないんですか?」と回答。横山さんは、「海人の名を捨てた」というセリフに気づき、「ミチル=海人」に納得した。

 "海人"が復活したとなると、次に気になるのは第1章のヒロインである"あかり"の存在。横山さんは、「あたし(あかり)は?」と広井さんに尋ねたが、広井さんは、「あたし(あかり)はどうなるんでしょう?」と答えるにとどまった。

●出演はがき
◆ゆきさん(千葉県)
 「宮古博士」
 クローン技術によって戦闘兵士を作り出している。悪魔に魂を売った男。

 山口さんは「そうなんだ」とコメント。横山さんは、名前を聞いて"宮古島"を思い浮かべたようだ。

◆シンプソンさん(神奈川県)
 「伝説の灰色ドラゴンのタトゥー」
 そのタトゥーを背中に描く者は、悪魔たちからその身を守れる。どうでしょう? 第1章のあかりの物語との接点を作ってみました。

 広井さんはペンネームを見て、「もう使ってんのか、シンプソン!」と驚いた。

 横山さんは「(第1章と)繋がったね!」と喜び、他にもドラマで第1章との接点がたくさん出てきたことに感心した。

山口「でもなんか、ミチルはなんか、エッチそうじゃないっすね?」
広井「いや、わからないよ」
横山「不満ですか?(笑)」
山口「なんかね、僕けっこうエッチな解釈が好きです!」
横山「でも、"シャワー浴びろ"なんてゆったよ! ちょっとなかなか言わないんじゃない、ふつう未成年の女の子に」

 横山さんの非難に、山口さんは広井さんの助けを借りつつミチルの行動を弁護した。しかし、横山さんは納得がいかない様子。

 途中、横山さんから注視され続けた山口さんが、その視線に耐えかねて「そう言いながら俺を見るのはやめて!」と横山さんにお願いをする場面もあった。しかし、横山さんの非難の言葉は続く。

 横山さんは、今のミチルの行動は直接的にはエッチに結びついていないが、将来的に鮎子とエッチするための行動であると指摘し、「はぁ〜」とため息をついた。

 そんな横山さんを気にする様子もなく、広井さんは「若鮎のような体だねぇとか言っちゃうんでしょ?」と、さらに具体的なくどき文句を披露。山口さんも、「で、エッチするときは海人になる。すごいよ!」とノリノリで続けた。

●投稿はがき
◆陽(はる)さん(東京都)
 「ライタン」
 盲目の彫刻家。目は見えないが、本来あるべき姿を感じとり彫刻を形造ることができる。デビルBOXを作った悪魔でもある。

 デビルBOXを作ったのが悪魔だと知って、横山さんは驚いた様子。山口さんは、「大胆なところに設定を持ってきましたね」と感心した。

◆ブロッサムさん(埼玉県)
 「榑井登(くれいのぼる)」
 16歳、高校2年生で、弱気な性格で力もあまりないが、人を思う気持ちはとても強い。吹奏楽部に所属していて、趣味はいつも愛用しているフルートを吹くことである。ひょんな事から、悪魔になってしまった後は、『クレイ』と名乗っている。

 広井さんは、横山さんから"吹奏部"は"吹奏楽部"の間違いではないかと指摘を受け訂正。

 山口さんは「(第2章では)みんななんか、名乗りを変えるんだ」と発言。それを受けて、広井さんは第2章のテーマは「変える」であると発表した。

広井「なんかほら、やっていることがさ、伝わっていくじゃない? これ"接続"っていうんだよ」
山口「ああ、なるほどね」
広井「うんうん。思いがこう、伝わっていって」
横山「なるほど! まったくチェンジじゃないのね?」
広井「チェンジじゃない。変化だ」
山口「チェンジではない?」
横山「ははぁ〜ん」
山口「はぁ〜」
広井「なおかつ、その変化を感じ取って繋がっていっちゃうんだ」

 広井さんが今説明したばかりの第2章のテーマを、リスナーはすでに先読みしていろいろ投稿してきているらしい。

 横山さんは「みんな読むねぇ〜、なかなか!」、「あっという間に読まれているよ」と驚いた。広井さんも、「読むよ、なかなか、みんな!」、「素晴らしいね!」と感心した。


2006年4月1日放送マル天ダイジェストはこちら



  宮古島
 沖縄本島と石垣島の真中あたりに位置する島。トライアスロンや、プロ野球のキャンプ地としても知られている。

「もう使ってんのか、シンプソン!」
 2006年3月に行われた『サクラ大戦・紐育レビュウショウ〜歌う♪大紐育♪〜』公演の前説で、広井さんが演じたモップ雑巾かけ人の名前が『O.Gシンプソン』。その名前を早速ペンネームに使った(と思われる)リスナーの素早さに、広井さんは驚いたようだ。
 
 

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