| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 第2章 〜接続〜 その1」 |
| 語り | 「想いは疾走する。
時には、思わぬ早さで、それは駆け抜ける。
そして、同時多発的に、ひとつの想いが伝播する。
そのことを時代という。
ぼくたちはいま時代を駆け抜けている。
強い想いを持って、ぼくと同じ想いの人間と接続するために……
(レイ・グリーンの日記より)」 |
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| | SE:ラジオをチューニングしているような音 |
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| 男1 | 「つながらないなぁ……」 |
| 男2 | 「ったく、しょうがねーな。どれ……」 |
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| | SE:ラジオをチューニングしているような音 |
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| 男2 | 「ほんとだ……」 |
| 男1 | 「なぁ」 |
| 男2 | 「迷っちまったかなぁ」 |
| 男1 | 「よせやーい。こんな時代で迷子はイヤだぜ」 |
| 男2 | 「まあな。天国に遠い時代だもんな……はははは(自嘲気味に)」 |
| 男1 | 「天国なんて、どーでもいい。おれはこの時代の匂いがキライだ」 |
| 男2 | 「接続できなきゃ、おれたちは、このままだ」 |
| 男1 | 「まっぴらごめんだ。それより、向こうが、ぶっ壊れたんじゃねーだろうな?」 |
| 男2 | 「デビルBOXは壊れない。かならず接続する」 |
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| | SE:ラジオをチューニングしているような音が消えて |
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| | SE:都会の喧喚 |
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| 宗佑 | 「鮎子。鮎子……そっちに行ったら、あぶないよ」 |
| 鮎子 | 「父さん……。ここね、ずっと前に、母さんと来た」 |
| 宗佑 | 「そう」 |
| 鮎子 | 「ほら、あそこのお店で、母さんとクリームソーダ飲んだ。ねえ、父さん、母さんは、ほんとに天国に行ったの?」 |
| 宗佑 | 「ああ、そうだよ」 |
| 鮎子 | 「なんで、鮎子を置いて、天国にいったんだろう? そのこと、母さんは父さんに言わなかったの?」 |
| 宗佑 | 「う〜ん、どうだったかなぁ……?」 |
| 鮎子 | 「きっと、母さん忘れたんだね」 |
| 宗佑 | 「うん……忘れたんだ」 |
| 鮎子(独白) | 「鮎子は14歳。先週の土曜日、母さんが突然、天国に行った。親戚のおばさんが、そのことを父さんに連絡した。それで、今日、父さんが迎えにきた。父さんとは、2年目ぶりに会った。父さんと母さんは離婚したの。だから、ずっと会っていなかった。でも、父さんと母さんがケンカするようになる前、まだ仲が良かったころも、父さんは仕事ばっかりで、なかなか家に帰ってこなかったから、鮎子は父さんのことを、あまり知らないんだ……」 |
| 宗佑 | 「鮎子」 |
| 鮎子 | 「なに?」 |
| 宗佑 | 「大丈夫か?」 |
| 鮎子 | 「なにが?」 |
| 宗佑 | 「父さんと住むこと」 |
| 鮎子 | 「わかんないよ。そんなの、いっしょに住んでみなきゃ」 |
| 宗佑 | 「そうだな」 |
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| | SE:街の喧喚が戻って |
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| ミチル | 「ねえ、川谷さん」 |
| 宗佑 | 「あーあ、ミチルくん」 |
| ミチル | 「どうしたんです? 今日、お休みですか?」 |
| 宗佑 | 「いや、その娘がね……」 |
| ミチル | 「え? それ、娘さんなの?」 |
| 宗佑 | 「ああ」 |
| ミチル | 「まずいことになりません?」 |
| 宗佑 | 「もう、なってる……」 |
| ミチル | 「どうするんです?」 |
| 宗佑 | 「わからないなぁ」 |
| ミチル | 「組織は抜けられませんよ」 |
| 宗佑 | 「わかってる」 |
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| | SE:バキューン(銃声) |
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| 宗佑 | 「うあああ!」 |
| 鮎子 | 「父さーん……」 |
| ミチル | 「あぶねー! 頭下げて!」 |
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| | SE:バキューーン(再び銃声) |
| | BGM:in |
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