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ICON デビルBOX 第43回 〜灰色のドラゴン〜 その3
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 灰色のドラゴン その3」
語り「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。

『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光りが生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』

おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語だ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」
 
 BGM:
 
あかり(独白)「先週、いきなり海人は老化してしまった。山口勝平が千葉繁に変わったと言えば、わかりやすいと思う。そーいう急激な変化だ。なぜそうなったのかは、……わからない」
海人「いやあ〜、ポン!(口を叩いて音を出した感じ) い〜い湯だったな。いや、しかしびっくらこいたー。こんな森のなかに温泉が湧いてるなんて」
あかり「勝手に言い出したんでしょ」
海人「んー、そうか。この森は、勝手に言えば、そーいう風になるのかもなー」
あかり「ん? どーいうこと?」
海人「ぃや、だからさ。頭蓋骨に思い描いたものがさ、現実になるってことじゃないの?」
あかり「そこまで言いますか」
海人「んふふー。あかりのビキニ!」
あかり「だから、そーいう方向にはいかないの!」
海人「超ビキニ(声裏返って)」
あかり「あ、やだん……」
海人「ほーらね。あら!? あかりってけっこうボインだねぇ」
あかり「海人は、はだか!」
海人「だぁっ、ダメーー! 寒い……あ、股間がしぼむ」
横山「あの、こーいうのはやめませんか?」
千葉「あ、そうね(苦笑)」
横山「本当にやめませんか?(苦笑)」
千葉「そうね。じゃ、服を着ましょうね。……はいー、はいっと」
あかり「あ、あそこに家があるよ」
千葉「ちょっと、待って。急に台本にもどらないでよ(苦笑) え? えっと、今ドコやってるの? 3ページで、4ページ……あ、ああ、ここだ」
横山「4/11ページです(小声)」
海人「あ、なんだ、あの黒い家は……そして大きな栗の木と、ああ、リスもいるじゃぁ……ああ、ええと、栗とリスか。……え? なんだこれは……。あ、……あーりま温泉!」
 
 SE:獣の鳴声
 
横山「……そーいう方向にいかない様にお願いします!」
千葉「そ、そ、そ、くくく……、難しいな。もぅ、初見なもんで(笑)」
海人「はぁーーい!」
横山「ええぇーー(笑)」
あかり「じゃあ、あのおうちに行ってみましょう!」
海人「ですね!」
 
 SE:走る音
 SE:ドアを叩く音
 
海人「誰かいますか? こんちわー」
「……はい……」
 
 SE:ドアが開く
 
「なにかご用ですか?」
あかり「あの、黒猫の魔女のところで、銀の粉をかけてもらいたいんです。それで、見えない地図をもらって、黄金のコウモリの翼を……」
「灰色ドラゴンの谷に行くつもりだね」
あかり「はい(驚いた様に)」
「銀の粉をかけるのは、人間の匂いを消すためだね。おまえさん人間か?」
あかり「はい」
「ああ、世も未だ。悪魔界に堂々と人間が来るようになっちまった」
海人「人間だって悪魔だって、そんなことはどーでもいいじゃねぇかよぉ!」
「どーでもいいんなら、おまえさんだって、人間にもどらなくたっていいだろ?」
海人「まあ、そう言われりゃそうだな、うん。んーー、でもやっぱり人間にもどりてーよ。悪魔のままじゃ、あかりと……エッチできねぇだろ?」
あかり「ええ! そーいう目的で人間にもどりたかったわけ?」
海人「きわめて健全な答えだと思いますよ?」
あかり「なんか不潔ぅーー」
海人「あああ、そーいう言い方って傷つくよなぁー! 世の中にはさぁ、男と女しかいないのよねぇ。くっついちゃうのは必然なわけでしょ? くっつけないとさぁ、社会全体がどんよりしちゃうのよ! ねぇ!? 性欲は、世界を救う訳!」
あかり「ばか!」
海人「かっ! ばか言うな!」
あかり「ばか」
海人「ばか……あ!」
あかり「ばか……なに?」
海人「あれ……」
あかり「どれ?」
海人「あれだよ……」
あかり「ああ!」
あかり(独自)「驚いた。いきなり目の前の男が、老婆になった」
老婆「とても健全な答えじゃった。性欲が世界を救う。あ、まさにその通り。そして人間は罪深い。だから、悪魔界が必要なんじゃ。さて、これが銀の粉じゃ……」
 
 SE:キラキラ音
 
あかり(独白)「きれいな粉があたしの体にかけられた。なんかあったかい。そして快感!」
老婆「さて、あとは、見えない地図じゃったな。それは、いま、おまえの心の中に、生まれたはずだよ……」
 
 SE:シャララン音
 SE:森林の小鳥たちの鳴き声
 
あかり(独白)「そう言うと、老婆は消えた。黒い家も、いっしょに……」
海人「消えた……おい、あかり、大丈夫か?」
あかり「う、うん」
海人「おい、大丈夫か、あかりぃ!?」
あかり「もう! どこさわってんのよ!」
 
 SE:びんた音
 
海人「パチンって、いたいよお!?」
 
 BGM:テーマ曲

●配役/タイトルコール、あかり:横山智佐/海人:千葉繁
/語り、男、老婆:広井王子


●ドラマ終了後のトーク
 横山さんは、ドラマが終わると「なんか……普通に(ドラマが)展開してますね。あの……勝平さんがいなかろうと」と、笑いながら言った。

 横山さんが「千葉さんが海人に思えた」と冗談を言うと、千葉さんは「え? 千葉さんって誰ですか? 僕は勝平です」と言ってボケてみせた。それに、広井さんが「まだ言い張るか!」と突っ込みをいれ、3人で笑うという流れる様なボケツッコミの形を完成させた。

 そんなやり取りの中、千葉さんは感慨深げに「いや、いいですね。この、マル天の……空気が」と、ぶつけ本番のクセにまるで緊張感がない現場を褒めた。

 千葉さんの"緊張感がない"という言葉に、広井さんは「緊張感あってよ!」とおもわず苦笑。

●出演はがき
◆さわっちさん(埼玉県)
「見えない地図」
 こころに刻み込む地図。

 3人は「これ、巧いですね」と褒めた。

 広井さんは、「迷いの森は、実はこころが迷っている」と解説した。

 

2006年2月4日放送マル天ダイジェストはこちら



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