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ICON デビルBOX 第37回 〜ビビデ&バビデ&ブー〜その3
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 〜ビビデ&バビデ&ブー〜 その3」
語り「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。

 『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光が生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』

 おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語だ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」
  
 BGM:鈴の音が聞こえるにぎやかな音楽
  
ブラコ船長「オレ様は、水銀の海を渡るドクロ船の船長ドン・ブラコっ! 悪魔界の水先案内人。悪魔は、あくまで、悪魔である」
手下   「はい、拍手ぅ〜!!」
  
 SE:パチパチ(拍手する音)
  
ブラコ船長「ところで手下君!?」
手下   「はい」
ブラコ船長「おれは、おめーのことを拾って、こうして船乗りにしてやった」
手下   「ああっ、恩をお売りになってらっしゃるんですか?」
ブラコ船長「ああ、売ってる」
手下   「お注射打ってぇ〜」
ブラコ船長「バカ野郎っ!」
  
 SE:平手打ちする音
  
手下   「あっ!?」
ブラコ船長「いいかっ!! 恩でもオンドルでもオンデマンドでも売れる物はみんな売るんだ。売り、売らるるるとき、売れば売ります、売らねーばーエンディングストローリー! バイ・エンデ
手下   「円で買えますか? あ、ドルじゃなきゃダメ?」
ブラコ船長「この西洋かぶれめっ!」
手下   「ああっ」
ブラコ船長「買い物は、エ・ン(円)だっ! 断固1ドル1円!」
手下   「すごい! ヴィトンのバッグが800円!」
ブラコ船長「だから恩を売らねばならん。恩を売られたままじゃこの悪魔界も終わっちまうよぉ。天使界の神々が悪魔界を作ったんじゃねーんだぜ? 悪魔界があっての天使界だぁ。これも、おれたちが戦争に負けたから、歴史がヘンテコリンになっちまったのさぁ。この誤解を解くために、5回頭を下げ和解をしなくちゃならねぇ〜」
手下   「難解だ〜」
ブラコ船長「南海の荒波を越えて、いざ、出航ーー!」
ビビデ  「待ってー!(遠くから)」
バビデ  「待つっちゃー!(同じく遠くから)」
手下   「あっ! 客です、船長」
ビビデ  「っ、はっ、ああ、間に合った」
ブラコ船長「マニアとマニアがぶつかって、その間。間とは、どんな間なのだ。間は、瞬時のこと、刹那の時、サンスクリット語でクサナ。1秒の75分の1の時間。その間を体感できるのか。という疑問は、時間という孤児を捜している無限のかかしのように、想像という荒波を越えて、父や母の時間、祖父や祖母の時間をさかのぼり、真実という時間への旅。あのころ都電が走っていました。夢の超特急は夢の中でした。コロッケが5円。こどもは青っぽなをたらし、しもやけで赤くただれた指に息をふきかけ遊んでいました」
バビデ  「バカじゃないっちゃ」
ブラコ船長「過去をバカにするなっ! おまえもいつか過去になるんだ。誰でもが過去という時間に押し流され、いつか美し〜〜い想い出になる。老いた母も過去という時間の中では、美しくほほを染め、夕日に向かって恋人の名を呼んだのだっ! 過去があるから、今がある。そして今は、刹那の時間に、すでに、過去となっている!」
ビビデ  「あのぉ、船長。お願いですぅ〜。急いでるんです。船を向こう岸まで早く渡してください。クリナスブランディアのホテル・カリフォルニアに行かなくちゃならないんですぅ!」
ブラコ船長「そうか。では恩を売ろう。おまえたちに恩を売るとしよう。さあ、オレ様の恩を精いっぱい受け取るがいいー!」
手下   「出航ーーーっ!」
  
 SE:ぼーーーっ!(船の汽笛)
  
手下   「はい、着きました」
バビデ  「早いっちゃねぇ〜」
ビビデ  「あっ、1分で着いた!」
ブラコ船長「1時間も1分も時間という秤(はかり)の中ではたいした意味はない。意味があるとすれば、その時間の中をどう生きたかという、悪魔ひとりひとりの問題だろう。時間は我々に、"生きる"という恩を売っている。時間を無自覚に生きるのは棺桶に入っているのと同じだっ!」
バビデ  「意味わかんないっちゃぁ〜」
ブラコ船長「さあ、行こう。水銀の海をー!」
  
 SE:ぼーーーっ!(船の汽笛)
  
 BGM
  

●配役/バビデ、タイトルコール:横山智佐/ビビデ:山口勝平/
手下、語り:広井王子/ブラコ船長:茅野イサム


●ドラマ終了後のトーク
 茅野さんの大熱演に、終了後出演者から思わず拍手がわき起こった。横山さんは、茅野さんが長ゼリフを完璧にこなしたのを見て、「ちぇっ、もっと失敗して欲しかったのにぃ〜」とくやしそうに話した。山口さんは、茅野さんの芝居を「なんか、テント(芝居の掛け小屋)くさ〜い」と指摘し、広井さんもそれに同意。茅野さん本人も、読んだあとにそう思ったと認めた。

●出演はがき
◆ゆうさん(東京都)
 「悪魔界の海を渡るドクロ船の船長、ドン・ブラコ」
 理屈っぽく頑固者で、意味不明の言葉をわめく。

 広井さんは、「意味不明の言葉をわめく」というところにピンと来たと、採用の理由を説明した。

◆めいぷるさん(埼玉県)
 「時間を操る術」
 1秒の75分の1を認識すること。

 山口さんは、投稿内容を聞いて「すでにわかりませ〜ん」とコメント。

 ここで横山さんが、今回のゲストの茅野さんにドラマの感想を聞いた。

 茅野さんは、「こんな難しいセリフ、久々にしゃべりました」と疲れた様子で回答。さらに横山さんが「今日の自分は何点ですか?」と尋ねると、「とりあえず間違えなかったから60点ぐらいかな」と控えめに答えた。

横山「じゃあ、『新春歌謡ショウ(跳んでる花組♪)』は何点になる予定でしょうか?」
茅野「いや、これは100点満点です!」
横山「100点満点お願いしましょうね」
広井「そうです!」

 横山さんに促されて、茅野さんからお客様へのメッセージがあった。

◆歌謡ショウの演出を担当して4年目を迎え、かなりいろいろなことがわかってきた。
◆大神さんが主役になって、芝居が作りやすくなった。
◆大神さんは新春でも格好いいが、(真宮寺)さくらの最後の殺陣も格好いい。ついに奥義が出ます!

 茅野さんの話を受けて、さくら役の横山さんは、現在奥義のポーズを考えている最中だとあかした。

 また、広井さんは、今回のさくらの奥義はゲームにもない歌謡ショウバージョンであるとネタバレ。

 横山さんは、まだ奥義のセリフを全部覚えていないそうだが、「間違ってもお客さんも誰もわからないから(笑)」と笑いながら話した。


2005年12月17日放送マル天ダイジェストはこちら



  エンデ
 『ネバー・エンディング・ストーリー』の作者、ミヒャエル・アンドレアス・ヘムルート・エンデのこと。ドイツの文学作家で、1929年にドイツで生まれ、1995年に65歳で亡くなった。『ネバー・エンディング・ストーリー』の他にも、日本でアニメ化されたこともある『ジム・ボタンの機関車大旅行 ジム・ボタンの冒険1』や『モモ』など、多数の著書がある。
 
 

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