| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 〜ビビデ&バビデ&ブー〜 その3」 |
| 語り | 「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。
『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光が生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』
おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語だ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」 |
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| | BGM:鈴の音が聞こえるにぎやかな音楽 |
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| ブラコ船長 | 「オレ様は、水銀の海を渡るドクロ船の船長ドン・ブラコっ! 悪魔界の水先案内人。悪魔は、あくまで、悪魔である」 |
| 手下 | 「はい、拍手ぅ〜!!」 |
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| | SE:パチパチ(拍手する音) |
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| ブラコ船長 | 「ところで手下君!?」 |
| 手下 | 「はい」 |
| ブラコ船長 | 「おれは、おめーのことを拾って、こうして船乗りにしてやった」 |
| 手下 | 「ああっ、恩をお売りになってらっしゃるんですか?」 |
| ブラコ船長 | 「ああ、売ってる」 |
| 手下 | 「お注射打ってぇ〜」 |
| ブラコ船長 | 「バカ野郎っ!」 |
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| | SE:平手打ちする音 |
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| 手下 | 「あっ!?」 |
| ブラコ船長 | 「いいかっ!! 恩でもオンドルでもオンデマンドでも売れる物はみんな売るんだ。売り、売らるるるとき、売れば売ります、売らねーばーエンディングストローリー! バイ・エンデ」 |
| 手下 | 「円で買えますか? あ、ドルじゃなきゃダメ?」 |
| ブラコ船長 | 「この西洋かぶれめっ!」 |
| 手下 | 「ああっ」 |
| ブラコ船長 | 「買い物は、エ・ン(円)だっ! 断固1ドル1円!」 |
| 手下 | 「すごい! ヴィトンのバッグが800円!」 |
| ブラコ船長 | 「だから恩を売らねばならん。恩を売られたままじゃこの悪魔界も終わっちまうよぉ。天使界の神々が悪魔界を作ったんじゃねーんだぜ? 悪魔界があっての天使界だぁ。これも、おれたちが戦争に負けたから、歴史がヘンテコリンになっちまったのさぁ。この誤解を解くために、5回頭を下げ和解をしなくちゃならねぇ〜」 |
| 手下 | 「難解だ〜」 |
| ブラコ船長 | 「南海の荒波を越えて、いざ、出航ーー!」 |
| ビビデ | 「待ってー!(遠くから)」 |
| バビデ | 「待つっちゃー!(同じく遠くから)」 |
| 手下 | 「あっ! 客です、船長」 |
| ビビデ | 「っ、はっ、ああ、間に合った」 |
| ブラコ船長 | 「マニアとマニアがぶつかって、その間。間とは、どんな間なのだ。間は、瞬時のこと、刹那の時、サンスクリット語でクサナ。1秒の75分の1の時間。その間を体感できるのか。という疑問は、時間という孤児を捜している無限のかかしのように、想像という荒波を越えて、父や母の時間、祖父や祖母の時間をさかのぼり、真実という時間への旅。あのころ都電が走っていました。夢の超特急は夢の中でした。コロッケが5円。こどもは青っぽなをたらし、しもやけで赤くただれた指に息をふきかけ遊んでいました」 |
| バビデ | 「バカじゃないっちゃ」 |
| ブラコ船長 | 「過去をバカにするなっ! おまえもいつか過去になるんだ。誰でもが過去という時間に押し流され、いつか美し〜〜い想い出になる。老いた母も過去という時間の中では、美しくほほを染め、夕日に向かって恋人の名を呼んだのだっ! 過去があるから、今がある。そして今は、刹那の時間に、すでに、過去となっている!」 |
| ビビデ | 「あのぉ、船長。お願いですぅ〜。急いでるんです。船を向こう岸まで早く渡してください。クリナスブランディアのホテル・カリフォルニアに行かなくちゃならないんですぅ!」 |
| ブラコ船長 | 「そうか。では恩を売ろう。おまえたちに恩を売るとしよう。さあ、オレ様の恩を精いっぱい受け取るがいいー!」 |
| 手下 | 「出航ーーーっ!」 |
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| | SE:ぼーーーっ!(船の汽笛) |
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| 手下 | 「はい、着きました」 |
| バビデ | 「早いっちゃねぇ〜」 |
| ビビデ | 「あっ、1分で着いた!」 |
| ブラコ船長 | 「1時間も1分も時間という秤(はかり)の中ではたいした意味はない。意味があるとすれば、その時間の中をどう生きたかという、悪魔ひとりひとりの問題だろう。時間は我々に、"生きる"という恩を売っている。時間を無自覚に生きるのは棺桶に入っているのと同じだっ!」 |
| バビデ | 「意味わかんないっちゃぁ〜」 |
| ブラコ船長 | 「さあ、行こう。水銀の海をー!」 |
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| | SE:ぼーーーっ!(船の汽笛) |
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| | BGM |
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