| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 〜シャドウヘブン〜 その2」 |
| 語り | 「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。
『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光が生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』
おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語なのだ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」 |
| | |
| | SE:吹雪 |
| | |
| あかり | 「どーいうことぉ? なんで、はだかで雪山に登らなくちゃいけないのォ!」 |
| デリ | 「いやいやいや、これで、キミの能力がアーップしまーす。新しい筋肉が出来るんでーーす!(軽薄そうな感じで)」 |
| あかり | 「やーだ。寒いよーっ」 |
| デリ | 「がんばってくださーい」 |
| あかり | 「何でがんばんなくちゃいけないのぉ?」 |
| デリ | 「それは、よくわかりませんが……たぶん、よりよく生きるためでーす」 |
| あかり | 「そんなの、どーでもいい」 |
| デリ | 「よくないのです! 人間は誰もが運命を背負っています。その運命を勝手に放棄すれば、それだけ、人間の社会が悪くなるのです。社会を悪くするのは、それぞれの人間のがんばりが無くなるからなんです。あかりさんが、まずがんばることで、それに影響されて、がんばるひともたくさん出てくるのです。悪魔がのさばる社会がいいのですか?」 |
| あかり | 「やだー(しぶしぶと)」 |
| デリ | 「じゃ、がんばりなさい! ほら、いい筋肉が、出来ていま〜す」 |
| あかり | 「勝手に触るなーーっ!」 |
| | |
| | SE:パチッ(ひっぱたく音) |
| | |
| デリ | 「あ、いてっ!」 |
| あかり | 「バカッ」 |
| | |
| | SE:雪崩の音 |
| | |
| シンプル | 「どうかね、デリ。あかりの様子は?(エコーがかかって)」 |
| デリ | 「は〜い、シンプルさま。新しい筋肉が出来ています」 |
| シンプル | 「新しい筋肉が出来ている。エクセサイズ、エクセサイズ。そーかぁ〜」 |
| デリ | 「エクセサイズ、エクセサイズ、オーケイ、オーケイ」 |
| シンプル | 「そうか。魂の中に出来る新しい筋肉は、永遠に衰えることはない……。ただ、魂の筋肉は、なかなか育たないのだ……」 |
| デリ | 「あの子は特別です。たぶん、だから悪魔が狙っているものと考えられますねぇ」 |
| シンプル | 「そうだな。我らが手を出すことなく、人間と悪魔が戦うのなら、それはよしとしなくてはならんな。このシャドウヘブンの全機能を傾けて、あの子をバージョンアップさせるのだ!」 |
| デリ | 「はーいっ。少し休ませたら、次の試練に進みまーす……」 |
| | |
| | BGM:漂うような感じのクラシック |
| | |
| あかり(独白) | 「あたし、全身の力が抜けていた……なぜだろう? ひどく疲れてた。ほんとうに雪山を登ったのだろうか……気が付けばベッドに横たわっていた。ずっと、ここに寝ていたようにも思う……だけど……ひどく疲れた……眠い……。世の中にはいろんなことがありすぎる……それらがみんなアトラクションのように見える……あたし眠っちゃう……もう、運命なんてどーでもいいや……あぁ、海人に会いたいなぁ……」 |
| | |
| | BGM:流れ出す |
| | |