| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 〜さよならの向こう側に〜 その5」 |
| 語り | 「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。
『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光が生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』
おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語なのだ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」 |
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| | BGM:フェードアウト |
| | BGM:疾走感のある音楽 |
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| 海人 | 「冗談じゃねぇぞ〜。オレ、死んじゃうよ〜〜〜」 |
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| | SE:バスのエンジン音 |
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| 車掌 | 「次は悪魔界、クシュッ、湾岸4丁目」 |
| 老婆 | 「おりまーすーよー(しわがれた声で)」 |
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| 男1 | 「お〜い、知ってるか?」 |
| 男2 | 「なに?!」 |
| 男1 | 「裏社会のよ、あのジュエリー・ハニーに、力を下さいって自分から頼んだ悪魔がいるんだって!」 |
| 男2 | 「あはっ、冗談も休み休みいいな……そんなバカな悪魔いるもんか。あの悪魔食いのジュエリーだろう。抱かなきゃ、力はもらえねーんだよ。 もし、そんなバカがいたとしても、力もらうまえに、食われちまうよな!」 |
| 男1 | 「そうだよな」 |
| 男2 | 「うん」 |
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| | SE:軽くクラクションを鳴らし、バスが走り去る音 |
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| 海人 | 「どうなってるんだ、オレ。もう……オレ、もうどうにも止まらないっ! うおおおおおおお!」 |
| ジュエリー | 「すてきーーっ!」 |
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| | SE:雨の音 |
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| あかり(独白) | 「あたし、また、迷子になちゃった……こころの中がグチャグチャ……海人がいないんだもん……(最後には涙声で)」 |
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| | SE:ガチャ、ギー(扉を開ける音) |
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| ブックバード | 「いらっしゃい」 |
| あかり | 「あ……こんにちわ 」 |
| あかり(独白) | 「あたし、また、あの本屋に来ちゃった、死者の本屋に」 |
| ブックバード | 「迷子になちゃったんだね……あかりちゃん」 |
| あかり | 「は、はい」 |
| ブックバード | 「迷子になったときは、本を読むことだよ。黙って、本の前に立つことだ……あんたを、この本たちが歓迎しておる。好きなだけ、読んでいきなさい……」 |
| あかり(独白) | 「ブックバードは静かにそう言って目を伏せた。あたしは、本の前に立った。すると、あっちの本、こっちの本が、あたしを手招きする。あたしが微笑むと、本は喜びに輝き、真実をあたしのこころに映してくれる。それは、新鮮な驚きに満ちあふれていた」 |
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| | SE:雨の音 |
| | BGM:トロンボーンを主としたとぼけた感じの曲 |
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| 鵜飼 | 「もう1杯、ウイスキーソーダ」 |
| マスター | 「ああ、鵜飼さん。飲み過ぎです」 |
| 鵜飼 | 「う、うぅ。なんだと! おれは酔っちゃいねーよ」 |
| マスター | 「じゅーぶんに酔ってます」 |
| 鵜飼 | 「もう、マスター。冗談うまいなぁ〜。よ〜〜〜し、じゃあ。おもしろいこと教えちゃう! ごほっ、マスター、もう1杯くれたら、教えちゃうよ!」 |
| マスター | 「え、じゃぁ、も、もう1杯だけですよ……」 |
| 鵜飼 | 「うは、いいなー! いい、マスター、BL系?」 |
| マスター | 「ちがうけど」 |
| 鵜飼 | 「うそー、マスター、すてきー!」 |
| マスター | 「は〜い」 |
| 鵜飼 | 「ありがと。うくうくうく (飲んで)。うはーはぁはぁ、あのね、すごいことだぞ! これは!」 |
| マスター | 「なんです。それは?」 |
| 鵜飼 | 「おれな、おれ……天使なんだ……」 |
| マスター | 「……そうですか。天使なんだ」 |
| 鵜飼 | 「あれ? 驚かないの……天使なんだよ、おれ」 |
| マスター | 「いつも高いお酒飲んで頂いてますからねぇ。確かにうちの店にとって、鵜飼さんは天使かもしれませんね」 |
| 鵜飼 | 「そーいうことじゃなくって。おれ、正真正銘の天使なの! いいか、見ろ、この翼を!」 |
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| | BGM:STOP そしてふたたび流れ出す |
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| マスター | 「す、すーごい! 鵜飼さん、その仕掛けどーうなってるんです! その仕掛け、高かったでしょ? ホンモノの翼みたいに見えますよ。すごいなぁ〜」 |
| 鵜飼 | 「マスター、もう1杯!」 |
| マスター | 「あ、はい」 |
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| | BGM:流れ出す |
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