| タイトルコール | 「連続ラジオドラマ、デビルBOX 〜さよならの向こう側に〜 その1」 |
| 語り | 「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。
『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光が生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』
おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語なのだ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」 |
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| | BGM:フェードアウト |
| | SE:電車の通過音 |
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| 花田 | 「よう! つなしあかり……俺だよ。向島署の花田だ……」 |
| あかり | 「あ〜、悪徳刑事!」 |
| 花田 | 「おいおい……おい、そりゃないだろ。見た目ほどには悪くない。こう見えても温情派の刑事だ」 |
| あかり | 「なんの用ですか?」 |
| 花田 | 「あのさ……おまえ、悪魔と接触あるだろ……」 |
| あかり | 「(息をのんで)……な、なに言ってんのかな? 頭おかしいの、刑事さん」 |
| 花田 | 「あははは。隠してもダメだ……俺ね、こう見えても、天使なんだ」 |
| あかり | 「あははは、うほほほほ、おかしい、ウケる。チョ〜ウケる! そのギャグ」 |
| 花田 | 「ふ〜ん、そう。おまえにくっついてる、あの、なんだっけ。あの〜えー、海人? それそれそれ……俺には見えるんだ」 |
| あかり | 「どき!(小声)」 |
| 花田 | 「それから、その首にぶらさがったペンダントな……それも悪魔のものだろう」 |
| あかり | 「だから、どーだって言うの!」 |
| 花田 | 「この世にあっちゃいけないもんなんだよ〜……排除させてもらうよ」 |
| あかり | 「そんなの越権行為じゃないの!」 |
| 花田 | 「天使規約第8条。現世に悪魔を見つけたとき、どんな犠牲を払おうとも、これを排除する事……以上。天使エレメント、凝固!」 |
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| | SE:ドーン(何かの衝撃音) |
| | BGM:凍てついたきれいな曲 |
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| ハシュマル | 「第4階級ドミニオンズ! 我が名は、ハシュマル……神の言葉をあまねく宇宙に知らしめる、行政官である!」 |
| 花田 | 「そいつの悪魔を封じよ、ハシュマル」 |
| あかり | 「なんで、天使が介入してくるのよ!」 |
| ハシュマル | 「人の心に住まう、悪魔たちを、この世から全て追放し、神の御国(みくに)を築く為だ……おまえにとりつく悪魔は離さねばならぬ」 |
| あかり | 「やめて! あたしの人生に入り込まないで!」 |
| ハシュマル | 「怒れる天の斧よ! この者の鎖を打ち砕け!」 |
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| | SE:ガラガラガラ(雷鳴) |
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| あかり(独白) | 「天が光った。そのとき、海人の姿が映った……」 |
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| 海人 | 「やめろ! あかりに手を出すな!」 |
| ハシュマル | 「おのれ、悪魔め! 邪魔だてするかっ!」 |
| 海人 | 「邪魔してやる! それが悪魔だろうと、天使だろうと、あかりに手を出すヤツは、俺がやっつける! これが何か、わかるよな!」 |
| ハシュマル | 「うほおお! そ、それは……ニンフの涙……」 |
| 海人 | 「ふはははは、そうだよ! このビンに入ってるのは、水のエレメンタル、ニンフの涙さ。火のエレメンタルで構成された天使さんよ、あんたの苦手なものだよ!」 |
| 花田 | 「や、やめろ!」 |
| 海人 | 「おまえら、このニンフの涙を、味わいな! ほらよ!」 |
| 花田 | 「うわああああ! ば、ばかぁ〜〜っ! ああああ〜からだが溶けるぅ〜」 |
| ハシュマル | 「ううううっ……お、おのれ……我が身が消えようとも、貴様は許さぬぞ! この飛天の衣をまとえ、悪魔!」 |
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| | SE:ガラガラ(雷鳴とどろく) |
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| 海人 | 「うわっ!! な、なんだ、この布は……あぁ、俺が消える……あかりーーっ! あかり、あかり……あかり……あかりぃ……(次第に小声になって)」 |
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| あかり(独白) | 「あたりは静けさに覆われた……何もなかったかのような日常に戻っていた……耳の奥に、海人の声が残っていた……」 |
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| | SE:カンカンカンカン(鉄道の遮断機の音) |
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| あかり | 「海人---っ! どこーーっ!」 |
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| | BGM:流れ出す |