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ICON デビルBOX 第16回 〜さよならの向こう側に〜 その1
タイトルコール「連続ラジオドラマ、デビルBOX 〜さよならの向こう側に〜 その1」
語り「言葉は、あらゆるものを生み出す創造者である。

『はじめに言葉ありき、そして光あれと神は言った。闇から光が生まれ、光から天地が分かれ、海が生まれ、生命が宿る……』

おわかりだろうか、神は言葉なのだ。そして、これはあなたの物語なのだ(キリン・ウイリアムスの手帳より)」
  
 BGM:フェードアウト
 SE:電車の通過音
  
花田「よう! つなしあかり……俺だよ。向島署の花田だ……」
あかり「あ〜、悪徳刑事!」
花田「おいおい……おい、そりゃないだろ。見た目ほどには悪くない。こう見えても温情派の刑事だ」
あかり「なんの用ですか?」
花田「あのさ……おまえ、悪魔と接触あるだろ……」
あかり「(息をのんで)……な、なに言ってんのかな? 頭おかしいの、刑事さん」
花田「あははは。隠してもダメだ……俺ね、こう見えても、天使なんだ」
あかり「あははは、うほほほほ、おかしい、ウケる。チョ〜ウケる! そのギャグ」
花田「ふ〜ん、そう。おまえにくっついてる、あの、なんだっけ。あの〜えー、海人? それそれそれ……俺には見えるんだ」
あかり「どき!(小声)」
花田「それから、その首にぶらさがったペンダントな……それも悪魔のものだろう」
あかり「だから、どーだって言うの!」
花田「この世にあっちゃいけないもんなんだよ〜……排除させてもらうよ」
あかり「そんなの越権行為じゃないの!」
花田「天使規約第8条。現世に悪魔を見つけたとき、どんな犠牲を払おうとも、これを排除する事……以上。天使エレメント、凝固!」
  
 SE:ドーン(何かの衝撃音)
 BGM:凍てついたきれいな曲
  
ハシュマル「第4階級ドミニオンズ! 我が名は、ハシュマル……神の言葉をあまねく宇宙に知らしめる、行政官である!」
花田「そいつの悪魔を封じよ、ハシュマル」
あかり「なんで、天使が介入してくるのよ!」
ハシュマル「人の心に住まう、悪魔たちを、この世から全て追放し、神の御国(みくに)を築く為だ……おまえにとりつく悪魔は離さねばならぬ」
あかり「やめて! あたしの人生に入り込まないで!」
ハシュマル「怒れる天の斧よ! この者の鎖を打ち砕け!」
  
 SE:ガラガラガラ(雷鳴)
  
あかり(独白)「天が光った。そのとき、海人の姿が映った……」
  
海人「やめろ! あかりに手を出すな!」
ハシュマル「おのれ、悪魔め! 邪魔だてするかっ!」
海人「邪魔してやる! それが悪魔だろうと、天使だろうと、あかりに手を出すヤツは、俺がやっつける! これが何か、わかるよな!」
ハシュマル「うほおお! そ、それは……ニンフの涙……」
海人「ふはははは、そうだよ! このビンに入ってるのは、水のエレメンタル、ニンフの涙さ。火のエレメンタルで構成された天使さんよ、あんたの苦手なものだよ!」
花田「や、やめろ!」
海人「おまえら、このニンフの涙を、味わいな! ほらよ!」
花田「うわああああ! ば、ばかぁ〜〜っ! ああああ〜からだが溶けるぅ〜」
ハシュマル「ううううっ……お、おのれ……我が身が消えようとも、貴様は許さぬぞ! この飛天の衣をまとえ、悪魔!」
  
 SE:ガラガラ(雷鳴とどろく)
  
海人「うわっ!! な、なんだ、この布は……あぁ、俺が消える……あかりーーっ! あかり、あかり……あかり……あかりぃ……(次第に小声になって)」
  
あかり(独白)「あたりは静けさに覆われた……何もなかったかのような日常に戻っていた……耳の奥に、海人の声が残っていた……」
  
 SE:カンカンカンカン(鉄道の遮断機の音)
  
あかり「海人---っ! どこーーっ!」
  
 BGM:流れ出す

●配役/タイトルコール、あかり:横山智佐/海人:山口勝平/
語り・花田:広井王子/ハシュマル:松谷彼哉


●ドラマ終了後のトーク
 ドラマの新展開に海人役の山口さんは、「海人がどこーっ」と叫んだ。山口さんはタイトルを読んでいやな予感がしたとのこと。出演者たちは、口々に「さようなら」「いなくなっちゃった」「お疲れ様」と言い、山口さんの海人がいなくなるという不安をあおった。

 ドラマ中天使が出てくるという新展開にも、みな一様に驚きを感じている様子。初めて出てきた天使を演じられて、松谷さんは「うれしいかも」と言った。

 広井さんは"天使編"に突入すると宣言。

 山口さんの興味は、"海人"がいなくなったことに集中。広井さんに尋ねるが、答えをはぐらかされた。

●出演はがき
◆はちまき安田さん(東京都)
「ハシュマル」
 天使界第4階級。ドミニオンズの天使。この世から悪魔を追い払う行政官。天使は中性である。
◆デビルスティックさん(岡山県)
 「悪魔と天使の戦い」
 壮絶な戦いが過去にあった。そして現世は中立地帯としておかれた場所なのだ。お互いに介入不可地域に定められている。だが、介入があった場合には、お互いの法によって排除出来る。


 新たな設定に、出演者たちは興味津々。しかし、山口さんだけは違った。

山口「僕はかかれてあることを一生懸命やりますよ」


 山口さんの必死のアピールに、広井さんと松谷さんは爆笑。

横山「書かれてないみたいだけどねぇ〜、これからは(半ば笑いながら)」
山口「わかんの、あれこう、ほらあの、天使の、天狗の隠れ蓑みたいなもんだからね、きっと生きてるんだよ」


 と山口さんは海人の生存説を必死のフォロー。横山さんも、"さよならの向こう側に"だから、向こう側の話があると一応フォロー。しかし……。

横山「これは何のフォローなの?」
山口「じゃないと、ふたりでやり続けなくちゃいけないんだよ。俺いなくなったら」
横山「た〜いへん(やや突き放すような感じで)」
広井「違うキャラやればいいじゃん」
横山「それもいいかなぁ〜」
山口「えっ……それもいいのーっ!」


 ここで山口さんをさておいて、横山さんは、松谷さんにドラマを演じた感想を聞いた。松谷さんは、笑いを絶やさず、「すごいたのしかった」と応じた。松谷さんが「うまくできたかな?」と逆に聞き返すと、広井さんと横山さんは「いさましかった」と褒めたたえた。


2005年7月23日放送マル天ダイジェストはこちら




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