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ICON 第121回 悪魔がにくい
 
  BGM:『悪魔がにくい』セルスターズ
SE:雨の降る中での銃撃
 
健二 「はあ、はあ、はあ。ちきしょうっ! はあ、はあ。バカヤローーーーッ!!」
 
  SE:電車の通過する音
踏み切りの音に雨音が重なっていく
 
  SE:夏の蝉の声
 
吉原 「どうだった、健二は始末したか?」
雪絵 「はい、会長。……まだ」
吉原 「バカやろう。あいつが持っていった龍の碑文の写しはなぁ……、まあいい。とにかく一刻も早くあいつを消せ。そして写しを取り返せ」
雪絵 「はい。健二はきっと、恋人の所に現れます」
吉原 「雪絵」
雪絵 「はい」
吉原 「すべて消し去れよ」
雪絵 「……はい」
 
  SE:蝉の声が消えていく
 
  SE:激しくドアを叩く音
 
サリー 「誰?」
健二 「俺だ、サリー」
サリー 「健二さん!?」
 
SE:ドアを開ける音
 
サリー 「ああ、健二さん。会いたかった!」
健二 「かくまってくれ、頼む」
サリー 「健二さん、組織裏切ったでしょ。吉原会長の所から、なにか大切なものを盗んだって……。それで昨日、組織の人が来たわ」
健二 「えっ? ……っ、ここに来たのか!? なんで、お前のことを知ってるんだ?」
サリー 「それは……わからないけれど」
健二 「だってお前のことは、誰にも言ってないんだぞ」
サリー 「あたし……店のママには言ったんだ。でもママはいい人よ! 組織の人じゃないわ!」
 
SE:ドアが開く音
 
健二 「誰だ!」
サリー 「……ママ。雪絵ママよ、大丈夫」
雪絵 「健二さん。碑文の写しはどこにあるの?」
健二 「てめえっ!!」
 
SE:銃声
 
サリー 「うっ!!」
健二 「サリー!!」
雪絵 「今度は腕じゃ済まさないわよ」
健二 「お前はっ!」
雪絵 「写しはどこ!? 何の関係もないサリーを見殺しにするの?」
健二 「ぐっ……、このやろう……っ」
雪絵 「写しは?」
健二 「う……くっ。俺の、靴の中だよ。さあ、もういいだろう! サリーだけは助けてやってくれ!」
雪絵 「バカな男だよ」
 
SE:銃声
 
健二 「うぐっ!! ……っ。す、すまない、サリー……お前を、幸せに出来なかった……」
サリー 「健二さん……し、死なないでぇ!」
健二 「うっ……」
サリー 「健二さーーん!! うう……ひっく、ううう(泣き続ける)」
雪絵 「……芝居がうまくなったわね、サリー」
サリー 「(泣いている)……そうね」
雪絵 「写しは取り返せたよ」
サリー 「(何事もなかったように)そう。で、会長からはいくらもらえるの?」
雪絵 「2000万」
サリー 「山分け?」
雪絵 「うん、そうねぇ」
サリー 「この人に幸せをもらったようなものね。ねえ、その龍の碑文の写しって、なんなの?」
雪絵 「さあね。世の中には知らない方がいいことがたくさんあるのさ。そいつに首を突っ込むと、命をなくすよ」
サリー 「お金が幸せって思ってる程度がいいってことね」
雪絵 「ああ、そうだよ」
 
BGM:『悪魔がにくい』セルスターズ

●配役/健二:山口勝平/サリー:豊口めぐみ
雪絵:横山智佐/吉原:広井王子/タイトルコール:山口勝平

●出演はがき
◆田所ショウさん(香川県)
龍の碑文は人の命を吸い取る

●ドラマ終了後のトーク
 「カッコイイお話だった」と横山さん。山口さんは「世の中には知らない方がいいことがたくさんあるんだね」とぽつりと呟いた。

 豊口さんの役であるサリーが、演技とはいえ本当に撃たれたのか、という話が出た。豊口さんが「血糊、血糊」と言ったが、広井さんは「俺は本当に雪絵だったら、撃っちゃったかな、バーンって」と話す。そして横山さんの「でもさ、豊口(の役)を殺しても良かったんだよね」という発言から、ドラマの続きに話題が移っていった。

 会長に殺される、実はサリーが会長の女で雪絵が殺されるなど、ラストの話は色々出た。横山さんの「でも広井さんの好きなお話は、その雪絵と豊口の役が、えーと、ちょっと関係があって女同士で。で、ふたりで会長をやっちまうっていう」という意見には、広井さんは「あ〜。けっこう好き、そういうの」と妙に嬉しそうに相づちを打った。

●投稿紹介はがき
◆サラサニゼットさん
ドラゴンの子供は人間に寄生して大きくなる。前カンブリア紀の化石の中にあった。

 広井さんは「皆さん、設定作るのうまいですね」と感心した様子でコメント。"前カンブリア紀"のように、うそ臭い所をなんとなく本物らしくする所が面白いそうだ。この投稿は、設定の作り方の見本のようなものだ、と広井さんは話した。

2002年10月5日放送マル天ダイジェストはこちら


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