Top 見る・読む 参加する ご案内
ICON 第84回 竜の家族
「世界はカオスに包まれている。そして「語り部」によって、その歴史を刻む」
 
辰雄 「ねえ、かあさん」
竜子 「なに、お父さん? 」
辰雄 「Hしないか? 」
竜子 「やですよ、もう。まだ辰美やおじいちゃん、起きてますよ」
辰雄 「大丈夫! 寝ている」
竜子 「そんな、断言なんか出来ないでしょ。あのふたり結構、宵っ張りなんだから」
辰雄 「だから、さっきジュースに睡眠薬を入れておいたんだ。うひょひょひょ」」
竜子 「あなたのそーいう努力には感心するけど。それを仕事に向ければ、もう少し家計も助かるんだけど……」
辰雄 「なあ……竜子……」
竜子 「やめてよ……ああ、もう……」
辰美 「おとうさん、なにやってんの? おかあさんのスカートまくって」
辰雄 「ひゅえーーーーーーーーっ!た、た、た、辰美……ああ、これ、これね……なんか おかあさんのね、スカートのなかに虫が入ったっていうから。な、かあさん! な! な!な! な! そーだよな」
竜子 「え、ええ、そう。あら、逃げたかしら」
辰雄 「ああ、よかった。お茶入れようかな、なんか、喉かわいちゃったなあ」
竜子 「あ……そうして」
辰美 「へーえ。結婚生活20年になろうってのに、まだHしたいと思うってのも平和だよね、うちの家族って」
辰雄 「ば、ばか言っちゃいいかん! だ、だれがHなど」
辰造 「いやHをしておったのではないのぉぉ! この夫婦は! 」
辰雄 「うわーーーーーーっ! あちちっち! お茶、お茶こぼした! あっちっち!」
竜子 「おじいちゃん! なんでこたつの中から出てくるの! 」
辰美 「もう、いやだ! おじいちゃん、スカートのなか見ようとしてたでしょ! 」
辰造 「なんだい、へるもんじゃあるまいし、ねえ、ケチくさいことを抜かすな! 家族じゃな〜いのみんなねえ、スカートのなかのひとつやふたつ見たって、ぶわーかものめらが!」
辰雄 「おじいちゃん! 」
辰造 「ああ、これ入れ歯がね」
辰雄 「おじいちゃん!」
辰造 「なんじゃい! 辰雄! 」
辰雄 「なんでこたつのなかに入るんです! 昨日も、やめて下さいとお願いしたじゃありませんか」
辰造 「あれ? そうだったかねえ」
竜子 「こたつの中にはワープしないって約束したでしょ、おじいちゃん」
辰造 「えええ? なんだって? まあ、そうですねえ。ごはん? いえいえまだ食べてませんかね私ねえ 」
辰美 「ったく、都合が悪いと聞こえないんだよなあ。まったく。それにしてもさ、最悪だよ。おやじ!あんたさ、娘のジュースに睡眠薬入れるって、どうゆう神経してなんだよ! 最悪だよ最悪。普段飲みなれてるからきかないけどさ」
竜子 「もういや! この家は最低! 亭主はHしたい、娘は睡眠薬常習、おじいちゃんはのぞき専門…… なんなのよ、もう!」
辰美 「家族だよ。な、おやじ」
辰雄 「ああ」
辰美 「だろ、じいちゃん」
辰造 「ああ、そうじゃよ。竜子さんや、家族なんてものは、みんな欠点をさらけ出して、はき出しながらそれでも寄り添って寄り添って、生きてゆくちっちゃいというか最小の社会なんじゃないかね」
竜子 「このどこが社会なの! 」
辰美 「矛盾そのものが」
辰雄 「破廉恥なところが」
辰造 「だがぁ、暖かいところ」
竜子 「ああ、ばかばかしい……さあもう寝なさい。みんな」
辰美 「はーーい」
辰造 「あ、よっこらしょ」
   
  SE:時計の音
   
竜子 「ねえ」
辰雄 「なんだい?」
竜子 「Hしようか」
辰雄 「おいまだ起きてるぞ・・・上」
竜子 「大丈夫よ。爆弾仕掛けておいたから」
辰雄 「ええ? 」
竜子 「これリモコンスイッチ……オン! 」
   
  SE:爆発音
   
辰美・辰造 「ひえーーーーーーーーーーーーっ! 」
   
  BGM:堂々とした雰囲気
   
竜子 「さあ、激しく燃えましょう。あなた」

●配役/辰雄:山口勝平/竜子:横山智佐/辰美:豊口めぐみ/辰造:広井王子
/タイトルコール:横山智佐

●ドラマ終了後のトーク
 山口さんは開口いちばん「なんか好き、こういう話」ということで、気に入った様子。豊口さんは「これ好き〜」と上機嫌。広井さんは「こういう家族がいたら嬉しいでしょうね」とコメント。

 山口さんが広井さんに「今日の演技プランは八奈見乗児さんだったんですか」と聞くと、広井さんは意識はしていなかったが、やはり聞き覚えがあるので自然にそうなったのではないかとのこと。
●出演はがき
◆山崎かずひろさん(東京都)
 以前、投稿のあった、龍の家族の話をブラックなホームドラマでやって下さい
◆ゆらりさん(埼玉県)
龍の一族は深い愛情で繋がっている
 広井さんは「下町の家族ってのはこうだよね」と言ったが、横山さんと山口さんに否定されてしまう。

  そこで広井さんは「うちはそうでした。くそみそに言うんだよね、喧嘩してるみたいに。あ〜でもないこ〜でもないって言ってるのに、最後にはちゃんとまとまるんですよ。まあまあお茶でもってつってね、お茶飲んでお休みなんて平和に終わっていくんですよ。家族ってそういうもんでと思いますけどね」と家族論を語った。
広井 「今年最後の放送になりますかこれが」
横山 「そうですね」
山口 「ああ、そうですね」
広井 「来年もまた『ドラゴンテイル』でやってみたいと思いますので、皆様よろしくお願いします」
山口 「お願いしま〜す」
横山 「お葉書まってま〜す」

2001年12月29日放送マル天ダイジェストはこちら


PageTopへサイトマップへ
著作権についての考え方