| 世界はカオスに包まれている。そして「語り部」によって、その歴史を刻む。
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BGM:心にしみる音楽 |
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SE:都電の音 |
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SE:ドアを開ける鈴の音 |
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| 少年 |
「はっ、はっ、はっ、はぁ。(息を切らせて) ただいま! あぁ、寒かった」 |
| マスター |
「おぃ、"寒かった"じゃない! こっちのパンをすぐにジェシーさんのところへ届けろ!」 |
| 少年 |
「あぅ、でも体冷えちゃったから、あったかいモン飲んでから……」 |
| マスター |
「あっちゃ、何爽やかな声出してんだ! 休んでいる暇はねぇ!! 焼きたてのパンを、ほら、毎朝待っている人がいるんだから!」 |
| 少年 |
「あッ、はい、すぐに行きます」 |
| マスター |
「うーん、まったく配達のバイトのくせに、まったくもぅ。あぁ、違う、そのパンじゃない!」 |
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SE:ドアを開ける鈴の音 |
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| 少年 |
「いらっしゃいませ!」 |
| 少女 |
「あのぉ、黒パンください。一番くさッ……、安いのでいいのです」 |
| 少年 |
「あ、はい。えぇと、あ、これです。3ペニーです」 |
| 少女 |
「えぇっ!?」 |
| 少年 |
「いゃ、3ペニーです」 |
| 少女 |
「あのぅ、先週は2ペニーだったはず……」 |
| マスター |
「今週は3ペニーなんだ!」 |
| 少女 |
「あぁぁ、お金2ペニーしかないから……。じゃあ、半分だけ売ってください」 |
| マスター |
「半分は売れないんだ! さぁ、帰った、帰った!」 |
| 少女 |
「えぇー」(落胆した様子で) |
| 少年 |
「マスター。いいじゃない、半分に切って売ってあげても」 |
| マスター |
「なんだ、こら! おまえ、いつからこの店の主人になったんだ!?」 |
| 少年 |
「わかったよぉ。じゃあ僕が1ペニー出すから」 |
| 少女 |
「えへっ!? それは困ります」 |
| 少年 |
「君が2ペニー、僕が1ペニー。これでいいでしょう、マスター?」 |
| マスター |
「あぁ」 |
| 少年 |
「さぁ、この黒パンは君のモンだよ」 |
| 少女 |
「はぁっ、どうしよう。こんな爽やかな声聞いたことないから。いや親切にされたことないから、あたし、困ってしまいます」 |
| 少年 |
「あはははは。気にしない、気にしない!」 |
| マスター |
「お前は、いらない。クビだ! 出ていけ!」 |
| 少年 |
「あぁー」 |
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BGM:心にしみる音楽 |
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SE: 都電の音 |
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| 少年 |
「ちぇっ」 |
| 少女 |
「はっはっはっ。(息を切らせて) あのぉ」 |
| 少年 |
「うわぁ、はい!」 |
| 少女 |
「この黒パン、ありがとう」 |
| 少年 |
「あ、いゃあ、あの。僕1ペニー出しただけだから」 |
| 少女 |
「えぇとぉ」 |
| 少年 |
「なんだよ!」 |
| 少女 |
「この本お礼にあげる」 |
| 少年 |
「え、本? ありがとう。本か……。う、なぁ、これなんて書いてあるんだ?」 |
| 少女 |
「読めないの?」 |
| 少年 |
「うん」 |
| 少女 |
「ドラゴンテイル」 |
| 少年 |
「ドラゴンテイルか!」 |
●配役/少年:山口勝平/少女:横山智佐/マスター:広井王子/
タイトルコール:豊口めぐみ
●ドラマ終了後のトーク
横山さんから「今回のドラマから1話完結になっているんですよね。これ完結?」と質問があり、広井さんは「完結、かな?」とあやふやに答えた。横山さんは「なんかあとがありそうな感じですけどね」と感想を語った。
| 横山 |
「続ける必要がないのが、今回のこの『ドラゴンテイル』なんですよね」 |
| 広井 |
「そう、そう、そう」 |
| 横山 |
「連続ラジオドラマ『ドラゴンテイル』第何回、って頭で言うから、続くような続かないような不思議な気持ちになりますけど、続く必要はないですね」 |
| 広井 |
「うん。続く必要はない」 |
| 横山 |
「例によって、みなさんからのおはがきを募集しているのは、これとはまったく違う展開のものでいいんですよね」 |
| 広井 |
「そうです」 |
| 横山 |
「このかわいそうな香り、漂わなくていいんですね」 |
| 広井 |
「そうです」 |
| 豊口 |
「なんでもいいんですね」 |
| 広井 |
「なんでもいいです」 |
| ●投稿はがき |
◆プロセッサーナカノさん(東京都)
ドラゴンハーフの少女。ドラゴンの父親と人間の母親の間に生まれた少女。現在は母と二人暮らし、父は行方不明。 |
◆リュクレイマーくん(東京都)
ドラゴンに乗ってF1みたいにレースをする。 |
●投稿はがきでのトーク
プロセッサーナカノさんの投稿では、広井さんが「これだけでドラマができるんですよ。あとは筋を作ればいい。こういうことが欲しいですね」とコメント。横山さんの「きっかけだ!」ということばに、山口さんが「その少女を作るときの話しとかね」と言いだした。広井さんも「ドラゴンの父親と人間の母親が作るわけだから……」と続け、話しが変な方向に。そして、山口さんは「どんな話しなんでしょうね」、豊口さんは「どうやって作るんだろう」と、それぞれ疑問を投げかけた。
横山さんは「あたしも1年に1回ぐらいなら(子供)作ってもいいな」と爆弾発言。「1年に1回しか子供生めないじゃないすか」と豊口さんにツッコミを入れられた。
そしてつづくリュクレイマーくんの投稿では、広井さんは設定を膨らませてその場でストーリーを作成。内容は「小さいままのドラゴンがレースをがんばって、最後にバーンと1着取って走り込んだ瞬間にバタッと倒れて死んじゃう」というものだったが、そのストーリーを聞いた豊口さんは「また死んじゃうんだ! なんで死んじゃうの」と広井さんに抗議。横山さんは「追いつめられてって、そんな気持ちになっているとか、そういうことはないですよね。勘弁してくださいね」とコメントした。
2000年4月29日放送マル天ダイジェストはこちら
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