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ICON 第2回 ザ・ブック(THE BOOK)
世界はカオスに包まれている。そして「語り部」によって、その歴史を刻む。

BGM:心にしみる音楽
SE:都電の音
SE:ドアを開ける鈴の音

少年 「はっ、はっ、はっ、はぁ。(息を切らせて) ただいま! あぁ、寒かった」
マスター 「おぃ、"寒かった"じゃない! こっちのパンをすぐにジェシーさんのところへ届けろ!」
少年 「あぅ、でも体冷えちゃったから、あったかいモン飲んでから……」
マスター 「あっちゃ、何爽やかな声出してんだ! 休んでいる暇はねぇ!! 焼きたてのパンを、ほら、毎朝待っている人がいるんだから!」
少年 「あッ、はい、すぐに行きます」
マスター 「うーん、まったく配達のバイトのくせに、まったくもぅ。あぁ、違う、そのパンじゃない!」

SE:ドアを開ける鈴の音

少年 「いらっしゃいませ!」
少女 「あのぉ、黒パンください。一番くさッ……、安いのでいいのです」
少年 「あ、はい。えぇと、あ、これです。3ペニーです」
少女 「えぇっ!?」
少年 「いゃ、3ペニーです」
少女 「あのぅ、先週は2ペニーだったはず……」
マスター 「今週は3ペニーなんだ!」
少女 「あぁぁ、お金2ペニーしかないから……。じゃあ、半分だけ売ってください」
マスター 「半分は売れないんだ! さぁ、帰った、帰った!」
少女 「えぇー」(落胆した様子で)
少年 「マスター。いいじゃない、半分に切って売ってあげても」
マスター 「なんだ、こら! おまえ、いつからこの店の主人になったんだ!?」
少年 「わかったよぉ。じゃあ僕が1ペニー出すから」
少女 「えへっ!? それは困ります」
少年 「君が2ペニー、僕が1ペニー。これでいいでしょう、マスター?」
マスター 「あぁ」
少年 「さぁ、この黒パンは君のモンだよ」
少女 「はぁっ、どうしよう。こんな爽やかな声聞いたことないから。いや親切にされたことないから、あたし、困ってしまいます」
少年 「あはははは。気にしない、気にしない!」
マスター 「お前は、いらない。クビだ! 出ていけ!」
少年 「あぁー」

BGM:心にしみる音楽
SE: 都電の音

少年 「ちぇっ」
少女 「はっはっはっ。(息を切らせて) あのぉ」
少年 「うわぁ、はい!」
少女 「この黒パン、ありがとう」
少年 「あ、いゃあ、あの。僕1ペニー出しただけだから」
少女 「えぇとぉ」
少年 「なんだよ!」
少女 「この本お礼にあげる」
少年 「え、本? ありがとう。本か……。う、なぁ、これなんて書いてあるんだ?」
少女 「読めないの?」
少年 「うん」
少女 「ドラゴンテイル」
少年 「ドラゴンテイルか!」

●配役/少年:山口勝平/少女:横山智佐/マスター:広井王子/
タイトルコール:豊口めぐみ

●ドラマ終了後のトーク

 横山さんから「今回のドラマから1話完結になっているんですよね。これ完結?」と質問があり、広井さんは「完結、かな?」とあやふやに答えた。横山さんは「なんかあとがありそうな感じですけどね」と感想を語った。

横山 「続ける必要がないのが、今回のこの『ドラゴンテイル』なんですよね」
広井 「そう、そう、そう」
横山 「連続ラジオドラマ『ドラゴンテイル』第何回、って頭で言うから、続くような続かないような不思議な気持ちになりますけど、続く必要はないですね」
広井 「うん。続く必要はない」
横山 「例によって、みなさんからのおはがきを募集しているのは、これとはまったく違う展開のものでいいんですよね」
広井 「そうです」
横山 「このかわいそうな香り、漂わなくていいんですね」
広井 「そうです」
豊口 「なんでもいいんですね」
広井 「なんでもいいです」

●投稿はがき
◆プロセッサーナカノさん(東京都)
ドラゴンハーフの少女。ドラゴンの父親と人間の母親の間に生まれた少女。現在は母と二人暮らし、父は行方不明。
◆リュクレイマーくん(東京都)
ドラゴンに乗ってF1みたいにレースをする。

●投稿はがきでのトーク

 プロセッサーナカノさんの投稿では、広井さんが「これだけでドラマができるんですよ。あとは筋を作ればいい。こういうことが欲しいですね」とコメント。横山さんの「きっかけだ!」ということばに、山口さんが「その少女を作るときの話しとかね」と言いだした。広井さんも「ドラゴンの父親と人間の母親が作るわけだから……」と続け、話しが変な方向に。そして、山口さんは「どんな話しなんでしょうね」、豊口さんは「どうやって作るんだろう」と、それぞれ疑問を投げかけた。

 横山さんは「あたしも1年に1回ぐらいなら(子供)作ってもいいな」と爆弾発言。「1年に1回しか子供生めないじゃないすか」と豊口さんにツッコミを入れられた。

 そしてつづくリュクレイマーくんの投稿では、広井さんは設定を膨らませてその場でストーリーを作成。内容は「小さいままのドラゴンがレースをがんばって、最後にバーンと1着取って走り込んだ瞬間にバタッと倒れて死んじゃう」というものだったが、そのストーリーを聞いた豊口さんは「また死んじゃうんだ! なんで死んじゃうの」と広井さんに抗議。横山さんは「追いつめられてって、そんな気持ちになっているとか、そういうことはないですよね。勘弁してくださいね」とコメントした。

2000年4月29日放送マル天ダイジェストはこちら


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